ワーママがおそれる「戦力外通告」

子どもができて、7カ月目で産休に入り
子どもが生まれてから、産休が育休に代わりました。

育休中は、「何もしないうちに今日が終わった…」と、夕日を見ながら何に対してかわからない罪悪感を感じる日々。

寝不足で頭もふらふらの中、保育園の定員数が多い4月入園に向けて保活を慣行しました。

申し込んだ希望園は10以上。2月中旬、ドキドキしながら市役所から送られてきた封筒を開けると、下から数えたほうが早い順位ながらも認可保育園に合格。

9カ月の産休・育休を経て、職場復帰を果たしたのです。

あれから、早5カ月。

自分が、自分じゃない

私ってこんなに仕事できなかったっけ?
復帰後に感じたのは、自分への幻滅・失望でした。

育児をしていると、どうしても仕事に充てられる時間に限りが出ます。今までは「長時間働く」という力技で仕事をカバーできました。でも、その伝家の宝刀はもう使えません。

加えて、配属されたのは立ち上がったばかりの部署。
新しい環境での、慣れない業務。

初めてのことなので、何をやるにも時間がかかります。時間制限のある中で、割り振られた仕事をやろうと思うとミスが発生。今度は、そのミスのカバーでさらに時間がかかる悪循環……

帰宅後、泣きわめく子どもを抱っこ紐でおんぶしながらパソコンに向かう自分。

「一体、私は何やってるんだろう?」

窓に映った自分を見て、ふと冷静になります。

あの頃の自分が恐れていたのは

家族との時間は、かけがえのない大切なもの。
でも、やりがいのある仕事も諦めたくない。
その仕事で十分にパフォーマンスが出せていない。リカバリーしなきゃ。
なのに、子どもが泣いて起きだした。

何もかもが中途半場で、そんな自分に嫌気がさす。
しんどい。眠い。

そんな状況でも、歯を食いしばって耐えていたのは「戦力外通告」が怖いからでした。

ここで「もう少しペースを落として働きたい」なんて言ったら、もう、期待されないんじゃないか。

それが怖くて、ずっとファイティングポーズを見せてました。

今、復帰直後の自分に会えたら

職場復帰して5カ月経って、少しは慣れてきたけれど
まだまだ本格的に復帰できている気はしません。

時間内に仕事を終わらせることを意識しすぎて、対応に丁寧さが欠けてしまったり。一方、時間をかけすぎて家で持ち帰りの仕事をしたり。

チームメンバーに支えてもらいながら、一日一日を綱渡りで乗り切っています。

それでも、昔を振り返る余裕が少しだけ出てきた今思うのは

あの頃の自分に会って、「よくがんばってる。えらいよ。ずっと味方だよ」と伝えてあげたい。

ということ。

戦力外通告を怖いと思う、その感情さえもすべて受け止めて、自分を肯定してあげたいと思います。









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?