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凛花の調律事典

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私なりの「気持ちを整える方法」についてまとめています。
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「きらい」を知ると「好き」がわかる。生きやすくなる。

「きらい」を知ると「好き」がわかる。生きやすくなる。

小学生のころ、「プロフィール帳」というものが流行っていた。バインダーにたくさんのプロフィールシートがはさまれていて、それを1枚ずつ配って書いてもらうというもの。自分でも配ったし、もらったのもたくさん書いた。でもいつも「裏面」に悩んだ。

名前。生年月日。血液型。星座。裏面にあるのは、そういう「決まっているもの」じゃない。

好きなアーティストとか、好きな食べ物とか、好きな本とか、趣味とか特技とか、

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義務感と見返りをつくれば、毎日新しいアイデアが生まれる

義務感と見返りをつくれば、毎日新しいアイデアが生まれる

新しいアイデアをしぼり出すこと。そして、それを日々続けること。

実は、プライベートな環境ではむずかしいことなんじゃないかと思う。発想するのはたしかに楽しいことだけれど、それが自分のためのものならば、サボってもだれにも怒られない。よくできても、だれにもほめられない。

義務感も見返りもないものを続けるのは、案外むずかしい。

逆にいうと、義務感と見返りを作ってしまえば、日々新しいことを考え続けられ

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きっかけがあれば、好きになれる。

きっかけがあれば、好きになれる。

きっかけひとつで、無関心だったことが急に特別に思えることがある。

このごろ、2歳の娘といっしょに「セーラームーン」を少しずつ観ている。リメイクされた「Crystal」も好きで観ていたけれど、せっかくAmazonプライム・ビデオで観られるのだからと旧作も観てみることにしたのだった。

はじめはセーラームーンの変身シーンとオープニング曲にしか興味がなく、敵の妖魔や四天王が出てくると「こわい」と言って

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だれかの方が幸せそうに見えたら、飛ばされない根っこを張ろう。

だれかの方が幸せそうに見えたら、飛ばされない根っこを張ろう。

先日書いた「比べる。その気持ちを捨ててしまったら」では、「比べてしまう気持ち」を大まかに3つ、細かくいうと7タイプに分けて類型化したものを紹介している。

今回のテーマは、その中でも「自分のことがきらいになる【自分とだれかの比較】」をしてしまったときの”心の調律法”。

▼心の調律、基本のやりかたはこちら。
3ステップでできる効果抜群の方法!
落ち込んだとき、1時間で「いつも通り」の自分に近づく方

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比べる。その気持ちを捨ててしまったら?

比べる。その気持ちを捨ててしまったら?

比べる。
もしかすると、これこそが「もやもやした気持ち」の多くを解決する突破口になるのかもしれない。このごろ、そう思う。

ここで言う「比べる」というのは、「あの人のほうが幸せなのに」ということだけではない。これまで私は「人と比べない」という言葉に「人の幸せをうらやんではいけない」というニュアンスを感じていた。

でも、考えてみると、私たちは日常、いろんなところで「比較」をしているのだと気づいた。

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子どものころに心に刺さったとげを抜く方法

子どものころに心に刺さったとげを抜く方法

疲れが溜まってきたとき。ふいに昔の出来事が呼び起こされて、いやな気分になることがある。
その夜もそうだった。

ふとしたきっかけから、祖父の亡くなったときのことを思い出した。

初雪の降った夕方。私は8歳だった。
車が途中で止まったような気がするとか、お別れを言えなかったこととか、いろんな日とがどんどん家にやって来たとか、ずるずると記憶の底から引き出されてきた。

そして最後に出てきたのは、思い出

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落ち込んだとき、1時間で「いつも通りの自分」に近づく方法

落ち込んだとき、1時間で「いつも通りの自分」に近づく方法

だれかのなにげない言動にいちいち傷ついてしまう。落ち込んでやる気がでなくなり、家事などいろんなことを溜め込んで、動けなくなってしまうことがあった。物心ついたころからはじまり、数年前までそうした状態が続いた。実に20年近い悩みだった。

そんな自分を変えたくて、どうしたら傷つかなくなるのか、いろんな本を読んだり、人に聞いたりして試してみた。それでも気持ちの弱さはいっこうに変わらない。

あるとき、ふ

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考えるのは、手にまかせてみよう

考えるのは、手にまかせてみよう

父のお下がりのワープロをもらったのは小学生のときだった。自由時間のほとんどをワープロの前で過ごす子どもになった。そうして培われたタイピングの速さ、つまり手の動きそのものが、いつのまにか私のブレーンになっていた。

行き詰まったら、考えるのは手にまかせる。やがてそれがマイルールのひとつになった。頭のなかであれこれ考えをめぐらすよりもずっと早く、手が答えを見つけてくれる。今するべきことを探し出してくれ

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「ハードルが高い」を言い訳にするのをやめる

「ハードルが高い」を言い訳にするのをやめる

「私にはハードルが高い」

数年前まで、それは私の口ぐせだった。しみついたものはなかなか変えられず、今もたまにそうした考えが頭をもたげることがある。でも、それは「できない」を正当化する言い訳に過ぎないのだとこのごろ思う。こういうふうに口にすれば、「やらないこと」に恥ずかしさや罪悪感を持たずにすむから。

物事を決める3つの軸物事を決断するというのは、結局のところ「やる」か「やらない」かの2択しかな

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話の比率は「7:2:1」

話の比率は「7:2:1」

「疲れて帰ってきてるんだ。暗い話ばかり延々と聞きたくない」

夫にそう言われたのは、今から5年前ほどのこと。

当時の私は、日々のもやもやした気持ちの行き場がなくて悩んでいた。厳密に言えば、悩んでいることにさえ気づかず、ただひたすら混沌とした気持ちで過ごしていたのだった。

職場では雑用をどっさりと押しつけられる。上司の機嫌が悪いと八つ当たりされる。ずっと追いかけていた夢に挫折して、周りからの「若

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