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家事がすぐに終わる魔法① ースピードの魔法

まったく同じように家事をしていても「時間がかかったなあ」と思う日と、「今日はすごくはやく終わった!」と驚くような日がある。後者はたいてい、予定のある日だ。

このような差が出てくるのには、実はとてもシンプルな理由がある。予定がある日は、単に「すばやく動いている」から。

タイムリミットがあると、どうしてもそこに間に合わせなければいけない。だから、無意識に動くスピードがはやくなる。たとえば、普段なら7分かかる洗濯もの干しを5分で済ませているとか、いつもは20分の洗いものを15分で終わらせているとか。

当たり前のことだけれど、すばやく動けば、すばやく終わる。その積み重ねでずいぶん差が出てくる。

じゃあ、予定がなければすばやく動けないのか? というと、そういうわけではない。特に予定はないけれど早く家事を終わらせたいときは、自分で強制的にタイムリミットを作ればいいだけ。

そのために使うのはキッチンタイマー。最初は1分だけセットする。そして、その1分で終わりそうなことをどんどん進める。たとえば、食器をさっと下げて、テーブルを拭く。ついでに窓へ行って換気をする。このときのポイントは「どんなに小さくてもいいから、とにかくたくさんこなす」こと。

1分は意外と長い。その間に小さなことがどんどん終わっていくと、身体にも素早いリズムがついている。しかも「できてる!」という達成感が心地よく、やる気もしっかりキープできる。

1分のタイマーが鳴ったら、次は2分をセットする。同じように、2分間でできるだけたくさんのことをする。

このとき「2分以上かかること」に手を出すのはまだ早い。食後だったら、まだ洗いものはしない。たとえば部屋の気になるところを整頓するとか、外出着を用意するとか。そういうことを積み重ねていく。

同じように3分、4分…と進めて、はじめて5分ごろから食器洗いに着手する。時間がかかる家事に着手するときは、タイマーはもう使わない。

キッチンタイマーを使って擬似的なタイムリミットを作る。そして小さなことを大量にリズムよくこなす。この2つをやってみると、驚くほど家事スピードが上がる。

ここでは「家事」について書いているけれど、この方法は、何にでも応用できる。

たとえば仕事。いきなり本題に取りかからずに雑務をどんどん終わらせる。メールチェックや予定の書き出し、書類整理など。

たとえば勉強。いきなりノートをまとめたり、問題を解くのではなくって、まずはプリントの整理だったり、デスクの整理だったり、小さなことからはじめる。

こうした雑務というのは「いつかやればいいや」と後回しにしがち。でも、タイムリミットを決めてやればそわそわせずに進められる。しかも確実に終わっていく。

そういう意味で、自分でタイムリミットを作り、全力集中して、スピードを上げることはとても役立つのだと思う。


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※この記事でご紹介した方法は「タイムアタック」と名づけたものです。ここにある情報だけで取り組んでもらえますが、より詳しい活用法を知りたい人は『もっと動ける私になる! 魔法の家事時間割』をご覧ください。

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