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『Indigo』の海っていうか沼っていうかでゆるっと泳いでます


新年も明けて随分経つのでいまさらですがおめでとうございます。ってもう2月ですね、、、。早いな。

この分だとバンタン全員が兵役行って帰ってくるのもあっという間です(と思いたい)。



以前ほどバンタンを追えておらず、今年もおそらくたまーの投稿になりますが、気が向いたらお読み頂けると嬉しいです。



さて、RMの『Indigo』が発表されてから随分経つが、あまり背景やら情報を知らないまま、ただ、繰り返し聴いていた。
気に入ったものは延々リピートする自分の癖を考えると、どうやらすごく気に入ってるみたいなので、いまさらではあるが、感想を書いてみようかと思う。




歌詞の意味を考えずにただ聴いていた時も良かったし、歌詞をじっくり見てみると、曲の雰囲気からはちょっと想像していなかった内容で、大体のところ歌詞が重ためなのはナムらしいなと思う。

歌の歌詞はアーティストによっては物語でありフィクションであることも多いけど、ナムの歌詞はいつもノンフィクションであり本人の経験に基づく本音であるような印象をうける。

今回のアルバムでは国内外の様々なアーティストとコラボしているせいか、曲ごとにガラッと雰囲気が変わっているところが面白かった。

エリカバドゥといえば、90年代からR&Bシーンで活躍するアーティストだが、ナムが以前から好きだと言っていたのは有名な話だ。
念願叶ってのコラボと考えると、めちゃくちゃ嬉しいんだろうなあ。なんだか感慨深い。

「Still Life」は踊りたくなるリズムとメロディに、ナムのラップとあいまって、テンションがとても上がる。そんな曲に乗せた、世の中を皮肉っているような、でも前向きな歌詞も良い。
哀愁がそこはかとなく漂う曲調も好みだ。

「All Day」は私はこのアルバム中で一番好きでよく聴いているかもしれない。

私は散歩が好きなのだが、普通に速足で歩く時に聴いてもいいし、「Still Life」と続けて気負わずに何気なく聴けてとても心地良い。
ベースの重低音が好みなので重低音に集中して聴くのも好きだ。
ナムを後押しするようなTablo氏のラップと、急にブラックアウトする曲の終わり方も好きだ。Tablo氏のラップもいい。


Tablo氏繋がりで脱線するが、急に思い出してユンギがプロデュースに参加したことで知られるEpik Highの2019年のアルバム『Sleepless in __________』をしばらくぶりに聴いた。

当時聴いていた時よりもなにかがしっくり来て、ナムの『Indigo』と交互にまた繰り返し聴いている。そのタイトル通り、「不眠」をテーマとしたアルバム。
私は全然不眠ではないし、むしろ寝過ぎなのですが、なぜかまた今になりハマっている。

情報が多すぎる今の世の中では、本来自分の琴線に触れるかもしれない何かも、気付かずにに通り過ぎてしまっている事も多いんだろうな。。。
今回はナムのアルバムをきっかけにして、このアルバムをまた聴くことになり良かった。

ユンギが作曲と編曲で参加した「Eternal Sunshine」は当時好きでよく聴いていたのだが、その他の曲もやっぱり良くて、あらためて秀逸なアルバムだと思った。
私は「In Seoul」と「Lovedrunk」という曲が特に好きだ。
もし聴いた事がない方がいらっしゃったら、是非聴いてみて欲しいアルバムだ。
余談だが、「Lullaby for a cat」は本当に猫が寝るらしいとの噂。すごい。


ところで、「술이 달다(Lovedrunk)」のMVの背景はよくわからなくて謎なのだが、ユンギとの過去のコラボでお馴染みのIUちゃんがとてもとても可愛い。

日本語字幕あり




さてさて、『Indigo』のアルバムの話に戻ります。

「Forg_tful」は健忘症の意とのことだが、最初に意味を知らずにただ聴いていた時は晴れわたった青空を思い出すようなさわやかな印象を受けた。
歌詞の意味を知るとそのギャップがなんとも印象的だった。

「Closer」すれ違う恋愛模様を描いた切ない歌詞の曲だが、恋愛の歌詞はナムにしては珍しいと思う。ARMYとの関係性を歌ったものではないかという説もあるようだ。
なにかと苦悩する事の多そうなナムには、振り回すタイプの女性に引っかからず、素敵な女性と穏やかな恋愛をしてほしいなと思う。(我ながら何目線なのかわからない、まったくもって余計なお世話だと思うけど笑。)


「Change pt.2」の曲調が好きだ。
「Change」もかなり好きな曲だったが、あれがなんだか悲壮感漂っていたのに比べると、今の方が世界との折合いがついたのかもしれないな、と思う。


「Lonely」の背景はツアーでラスベガスのホテルに1人いる時に書いたという事だったが、アコースティックギターとナムの声が良くて聴きやすい。
ナムの声がとてもセクシー。


「Hectic」は疾走感と浮遊感があふれていて、夜の首都高をドライブしてるイメージの曲(しないけど)。踊りたくなる。
ビジュアライザーを見たところ、音から連想したイメージの通りだった。

「Wild Flower」でコラボしているユジン氏の歌声がロックでカッコいい、と思ったら、実際にロックバンドのボーカルの方だった。昔LUNASEAのベーシストのJのプロデュースで日本デビューしていた事もあるらしい。

ぐっとくるパワーボーカルが印象的だ。
この曲は聴けば聴くほど好きになる。


「No.2」
先日公開されたYouTubeのユンギがMCとなっているコンテンツ「슈취타(シュチタ)」の第一回で、まだアルバムの詳細を知らないユンギが、ナムに向かって「パクジユン(チユン)さんにお願いしたの?」と少し意外そうに、羨ましそうに聞いていたのが微笑ましかった。
パクジユンさんとは有名な方なんだな、とだけ思い最初ピンと来ていなかったが、2016年あたりのFESTAでグクミンが踊っていた「成人式」という曲を歌っていたのがこの方だと後で知った。

「成人式」はちょっとだけセクシーな歌詞の曲で、まだ幼さの残るグクミンが踊るこの曲になぜかドギマギしたような記憶がある。
ちなみに、この曲自体は2000年の大ヒット曲で色んな韓国のアーティストがカバーしているらしい。

パクジユンさんの透明感のある美しい歌声はナムの低音との相性も良いなあと思う。

歌詞の意味を調べたら、なんらかの後悔をしながら生きている大人にはめちゃくちゃ刺さる歌だった。ナムの精神的に老成した世界観が出てるなあと思った。じっくり歌詞を読むべき歌。

↓ちなみにグクミンのこれはご覧になった事がある方も多いのではないでしょうか。2人とも若い。


今回の『Indigo』では、ナムを通して新たに素敵な韓国内外のアーティストの方々のことを知れて嬉しい。
ナムは先輩アーティストを自分とのコラボキッカケで世界中に知らしめる、などといったことは恐らくおこがましいと考えそうな気がするが、好きなアーティストキッカケでそれまで触れる機会のなかったもの、事、人に興味が出て、世界が広がる事は良い事だし、素敵な事だと思う。
あえて意図しなくとも、彼は自分の影響力についてよくわかっているんだろうな。


ところで、ナムについて以前から思っている事なのだが、彼は文学好きな女達の心をくすぐる何かを持っている。

もう少し私が若くて(←重要)、彼がアーティストじゃないただの韓国人で、たとえば日本語を学んでいる学生だったとしたら、都会の中にある緑の多い公園を並んで歩きながら、自分が思う響きが素敵な日本語を教えてあげたいし、彼の思う美しい韓国語を教えてもらいたい。
逆に彼が好きな日本の小説が、韓国語ではどんな風に訳されているのか教えてもらいたい。

こんな妄想を畏れ多くもついついしたくなる相手は、私にとって最推しの二人(ユンギ&ジミン)ではなく、なぜかナムとテテの二人なのだが、なんとなくわかっていただけますか?



ナムが4年という歳月をかけ、大事に大事に作ったこのソロアルバムは、私にとっても好みの曲を集めて作ったプレイリストのようだ。もし一時的に飽きても、また戻ってくるような気がする。
そういう、ずっと色褪せない好きな曲達ってありますよね。

私にとっては、90年代から2000年前後が一番色んなジャンルの音楽を聴いた音楽に貪欲な時代だった。

今みたいにサブスクとかがなかったから、タワレコとかで視聴して気に入ったCD買ったり、オシャレなCDをジャケ買いしたり、面倒な事をやってたけどあれはあれで楽しかった。
一瞬MDというものが世に出て、自分でお気に入りプレイリストが簡単に作れるようになったけど、MDの寿命は短かく、その時期くらいからPCで自分好みのプレイリストを作ってCD-RとかiPodとかに落としたりして聴いていたような。

今はもうスマホさえあれば、さほど音にこだわりがない限り音楽聴くのに不便はないなと思う。
ちなみに思春期に大音量でヘビメタを聴きまくったせいで私は耳がそんなには良くないのであまり拘りもない。
ユンギのような繊細に音を聞き分ける耳が欲しいけど、実際のところは重低音が効いてる音ならなんでも好きだ。

昔はiTunesとか音楽アプリで購入したりCDから落としてプレイリストを作ってCD-RとかiPodに入れていたような曲達が、今はサブスクを使えば、よほどマイナーな曲じゃない限りは簡単に見つかるので、本当に音楽を聴くのに便利ないい時代になったなと思う。

昔作っていたプレイリストを再び作って聴くことも簡単に出来るので、10代の頃よく聴いていた90年代以降の曲も最近また聴くようになった。
20年とか30年経っても自分にとって色褪せない好きな音楽というものは確実に存在していて、今聴いてもやっぱりいい曲はいい。

で、最終的になにが言いたいのかというと、この『Indigo』も流行りとか関係なく、そんな感じのアルバムになりそうだな、と思っている。




ジンニムがついに兵役に行ってしまい、7人が再び揃うのを首を長くして待つ身としては、ソロの作品がこれだけ良いと、待つ時間も案外悪くないかもしれないなと思う。

コンテンツの供給が多いのも嬉しいけど、供給があまりなくても、しばらく聴いていなかった過去のアルバムとまたじっくり向き合える時間が出来るし。

バンタンのアルバムはタイトル曲以外に本当に名曲が多いので、ひとつひとつのアルバムを聴き直すのもいい。



ところで、先日「Yet To Come in Cinemas」を見てきました。

TBSチャンネルで再放送もされてたので録画して何度も見てるけど、大画面と大音量で見るとまた違った。

釜山コンはいま振り返っても、何回見ても、やはり神セトリだ。

7人でいる姿がやっぱりどうにも尊くて、しばらく離れそうかも、なんて思っていた自分が急激にまた引き寄せられるのを感じた。



というわけで、相変わらずつらつらと長くなってしまいましたが、2023年もよろしくお願いします。


最後までお読み頂きありがとうございました✨

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