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お米は宇宙とキノコのマリアージュ

【文字数:約1,500文字】

 毎週木曜の深夜、つまり金曜AM1:26より「謎解き戦士! ガリベンガーV」という番組がテレビ朝日で放送されている。

 こちらが地上波である一方、YouTubeおよび会員向けサイトで視聴できる公式ファンクラブ「私立ガリベン大学」が存在する。

 どちらも毎回、様々なVTuberをゲストに迎える構成で、12/7金曜のPM7:00より「私立ガリベン大学 特別ゼミ」がYouTubeで放送された。

 テーマが「お米」なのは、講師の澁谷梨絵先生が5ツ星お米マイスターだからいいとして、宇推くりあさん、奇ノ駒たんごさんの2人がゲストとして呼ばれた理由は何だろうか。

 どうせ「お米の研ぎ方は知ってますか?」とかのライトな番組なんでしょ、と思った方は待っていただきたい。

 あえて「御二人」とする背後に誰がいるか知れば、きっとあなたも宇宙とキノコに敬意を持つようになるだろう。

 宇推くりあさんは内閣府主催、「第6回宇宙開発利用大賞」のPRキャラクターであり、高市早苗 特命担当大臣による記者会見がコチラ ↓

 奇ノ駒たんごさんは日本きのこマイスター協会の公認キャラクターで、TwitterことXでは「世界初」の3文字が眩しい。

 もちろん講師の澁谷先生もスゴい人で、所属事務所のページにある「日本で唯一」は新米を超える輝きを放っている。

 つまり今回の特別ゼミは、公機関が認定するマイスター3名が集結しているとしても過言ではなく、お米、宇宙、キノコの3つが作るトライアングル三角形は人類の新たな扉を開くかもしれない。たぶん。


 やたらと紹介に熱が入ってしまったけれど、内容としては画面右のイトウDが進行を務め、左の澁谷先生が2人に出題するという形式になっている。

 第1問は開始すぐなので小手調べかと思いきや、いつからか自分ルールでやっていたと反省する一方で、正解ではない選択肢についての解説も勉強になる。

 回答者の2人はそれぞれ「ロケット工学アイドルVTuber」、「キノコに夢中なキノコ人間Vtuber」ということで、持ち前の知識とキャラクターを活かした推理がおもしろい。

 いきなり宇推くりあさんが4択問題なのに「ダメなやつ多くないですか」と疑ったのは、なるほどそうきたか!と笑ってしまったし、そもそもの設問を疑う姿勢は科学の人として素晴らしい。

 一方の奇ノ駒たんごさんは選択肢でCを選び、その理由を「菌糸のC」としながらも、わりあい筋の通った説明に「そうかも……」と誘導されそうになる。さすが頭の中にキノコの菌糸が生えているだけある。

 控えめにいって自由な回答を上手く調理していくのがイトウDで、宇推くりあさんの回答A「山盛り」に対する細かい考察から、塩を少々とかにブチぎれそう、などとするのは本当に上手い。

 その様子を講師の澁谷先生は温かく見守っており、何でかといえばガリベンガーVの古参視聴者だそうで、先生が米となりゲスト2人を包んだおにぎりのようだとすれば、何となく伝わるだろうか。

 本編になると問題も難しくなったけれど、すぐに使える豆知識として「ご飯を炊くときにマヨネーズ」がある。

 私は一緒にするとマヨご飯になる的なイメージがあって、真吾ママの曲が頭を流れた。

 解説によると炊けば全体をコーティングしてくれるそうで、たしかに母親が米を炊くとき「サラダ油を一緒にするといい」と言っていた。


 食の洋食化で米の消費量は減っているというけれど、日本に暮らす人で炊き立てのご飯を見るのもイヤだという人は、おそらく存在しない。

 もしよければ身近で遠い「お米」について、マイスターたる3賢人たちと学んでみてはいかがだろうか。




※  「私立ガリベン大学 特別ゼミ」本編の視聴には有料の会員登録が必要です。



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