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子どもに接することは観察と忍耐【小学校の現場から】

小学校の情緒支援級で介助員をしています。


勤務校では今月末に学芸会(各学年ごとに演劇を発表する会です)があり、目下練習中です。

体育館は大型の扇風機を何台も回し、移動式のクーラーも2台導入していますがこの連日の暑さ、、きつい!!


本番では音がうるさいので扇風機等は止めるそうですし、人も多くなるし、照明も使うので絶対に暑くなるはず…子どもたち大丈夫かなあ…。

なんでこの時期に学芸会をやるのか謎です。


支援級の子どもたちも通常級に混じって参加します。(不安や苦手で参加できない、したくない子に強制はしません)


昨日初めて私も練習に付いて行ったのですが、私が付いている学年は2クラスとも相次いで学級閉鎖になってしまったので練習があまりできておらず、まだ始まったばかりといった感じです。


今日は場面ごとのグループ練習でした。

それぞれのグループで一斉に練習が始まる中、私が付いていた子どもたちのグループはなかなか始まりませんでした。


「あれこれなにやるかわかってる?」と思い通常級の子に声をかけると「わかってる」と言いながらも始まらない。

ここで私が口出しするのは違うだろうし、でも手持ち無沙汰な上に周りの音がうるさすぎて支援級の子たちは辛そうだし、どうしたらいいのー?と思い、こちらの様子を伺っていた支援級の担任の先生に聞くと、

「後ろから見守っててください。やってなかったら先生に怒られるから、そうなったら考えると思うんで。うちの子たちが辛そうだったら帰る?って聞いてあげてください。」と。


なるほどー。


あー今までの私(通常級の支援員)だったらなんとか進めなきゃと口出してたなあ。


なんにも進まないのを見守っているのは本当にヤキモキして、これはまさに忍耐!と思いました。


こちらが口出しして進めてもそれは子どもたちの力にならないし、子どもたちが失敗の経験をする機会を奪うことになりますよね。

あー口出ししなくてよかった…。


今まで支援の方法を教わっていないので、

子どもたちにいかにうまくやらせるか=私の成果

と思っていたんですよね。


だから、子どもたちがうまくできていなければ私のせい、だから私がうまくやらなければいけない、みたいな。

本来の支援は多分違います。


やりたくない子にあの手この手でやらせるような声がけをすることはしないし、子どもが自分からヘルプを出さなければ手助けしないし、私からは動きません。

一見冷たいようだけど、子どもは(というか誰でもそうですが)基本的に自分でやりたいのでそれが一番なんですよね。


でも、ヘルプを出してきたらすぐに察知して動くことが大事です。

ヘルプをなかなか出せない子もいるので、ちらっと出してきたその合図を見逃さず、子どもの期待に応えることが安心につながります。


だから、自分はあまりにもやることがなくても、ぼーっとはしていられません。常に子どもたちの様子を把握し観察しています。


これはまさに子育てでもそうですよね。

じっと子どもの様子を見て、何か言いたくなるのをひたすら耐える。

まさに観察と忍耐!!つらい!!
(あ、仕事は全然辛くないです、子育てが…)


ちなみに息子は今日からテストでした。
今日私が帰るなり、「ぜんっぜんできなかった!」と言ってました。

うん、だよね。
だって、自分で解けるようになるまでやらなかったもんね。あまりに時間なくて。

夫にゲームを捨てられそうになり、ようやくまずいと思ったようです。

これからは勉強してくれるといいのだけど…。

居場所活動で子どもたちへ配る飲み物やおやつの材料を買わせていただきます!