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冷静の取り戻しかた

「アウトブレイク」を子供の頃に観た。

初めて観てから、何度も繰り返し録画を観ていたらしい。なんでだったの?と、家族に聞かれた。

それは、主人公の元妻がエボラにかかり、特効薬ができることが確定したにもかかわらず、主人公のその話を信じようとしない、もう少しの辛抱に向かおうとしないのを見て、
主人公が空気感染するとわかりながら、自分の防護服の呼吸器を外すシーンがあったからだ。

これほど、その人の立場に立つということがあるだろうか、と、衝撃を受けたのだ。

励ます、ということの最上級というか。
その人を失いたくないから、その人に伝わるようにする、とはこういうことなのか。と。

ナウシカでも同じシーンがある。

アウトブレイクを見て、自分が漠然と考えていることは、世界でも考えている人がいて、それで映画が作れるくらいなんだ。と、1人感が薄まったのだと思う。

子供の自分は、観ることで安心を得て、激しい共感を感じていたのだ。

相手の立場で考える、そういう人たちのいる世界がいいと思っている。