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ショート動画を科学する~2023年7月版_本当に知りたいショート動画~

🦄みやかわ:
本日はなんと、スペシャルゲストのようさんがいます。

🌛おーつき:拍手〜!!

💎よう:よろしくお願いします♪

🦄みやかわ:ようさん自己紹介をお願いしてもいいですか?

💎よう:
ようです。ショート動画専門でプランニングや、社内外のセミナーに出ています。
もともとは、TikTokのクリエイターを0→1で育成していたので、今その知見を活かしながらお仕事をしています。

TikTokは出会いのるつぼ

🦄みやかわ:
早速ですが、近年ショート動画をプロモーションに活用することが増えましたよね。今日はその特徴とか使い方のコツとかを皆さんに向けて発信できればと思ってます。
ショート動画といえば『TikTok』というイメージもあるかと思うので、まずはTikTokがどういうプラットフォームか教えていただけますか?

💎よう:
すごい壮大ですね(笑)
そうですね・・・TikTokって情報のバケツみたいになってるんです。
その中って覗いて見ないと何が入ってるかわからないし、逆にちょっと覗いてみると思いがけず色んなものに出会えるような、出会いの”るつぼ”みたいな感じになってるかなと思います。

🦄みやかわ: おーつきさんは、今TikTokをどう捉えていますか?

🌛おーつき: 
そうですね。ご相談自体は、ここ1年くらいで一気に増えました。
でも、一方で”流行っているからやる”という思考は危険だなとも思ってます。私たちは目的にあったプランニングをすることを心がけているのですが、プロモーションをしたあとにどのようなユーザーとのコミュニケーションを想定しているか、ターゲットとご商材との親和性はあっているのか、などいろんな要因を加味しながら考えることが重要ですね。

🦄みやかわ:
たしかに、そうですよね。TikTokといえば、AIレコメンドがかなり発達している印象がありますよね。

💎よう: 
そうですね。
分からない方のために説明すると、AIレコメンドは、例えば私が「リップが欲しいな〜」と思ったとして、『どんなリップがあるんだろう?』とTikTokとかで検索しますよね。
そういう特定のものを検索したり見たりすると、

・視聴履歴
・視聴時間
・保存
・いいね

上記のエンゲージメントが発生したコンテンツによって、AIが次の動画もその次の動画も予測して、興味あるであろうものがおすすめされるような仕組みになっています。
何か見ようかなって思っても、そういうレコメンドがあるので、その人の興味にあった『これ面白いわ!』という動画が続きやすいのがTikTokの一番の魅力ですね。

🌛おーつき: 
確かに、TikTokは一回検索しただけですぐ次から次へと出てくるから、めちゃめちゃ賢いなって思ってます。

💎よう: 
本当に賢くて、興味なくて飛ばされてしまうと容量が減っていきます。
自分が作った動画をあげた際にも、みんなに見てもらえた場合は、波に乗っていくみたいにどんどん興味があるであろう層に当たっていきます。コンテンツ自体がそうやっておすすめに乗って広がっていく、独特なプラットフォームだと思いますね。


受動的なプラットフォームが、ユーザーの心を掴む


🌛おーつき: 
これまでの動画プラットフォームって、自分が見たいものを検索して、選択して見ていましたよね。
関連動画のおすすめされる動画のサムネイル画像やタイトルを見て、興味が湧いたときにクリックして見ることはありつつも、どちらかというと能動的なプラットフォームでした。

💎よう:  
そうですね。
YouTubeのインプレッションって、サムネが良かったりとかタイトルが良かったりして、レコメンドされる仕組みだと思うんですけど、それと比べるとTikTokを始めとするショート動画はかなり受動的なプラットフォームです。

🦄みやかわ:
 あと、私もそうなんですがスキマ時間とか移動中にもショート動画を暇さえ見てしまうんです・・・これってなんでなんでしょう(笑)

💎よう: 
見たいものを探しに行くのではなく、おすすめ欄に興味関心に則ったコンテンツが出てくるので、『ちょっと暇つぶしに見ようかな』と思った際に、自分の興味のあるコンテンツが出続けます。
みんながなんとなく、何も求めてない時に見てしまうんだと思いますよ。だからみんな時間を溶かしてしまうんですよね。

🌛おーつき:なんとなく、何も求めていないときに見てくれるって、結構なパワーワードですね(笑)
リラックスタイムに何気なく見ていて、自然に脳内に刷り込まれていく感覚です。


トレンドの発信源であるTikTok

🦄みやかわ: 
あと最近ではTikTok起点での楽曲の流行がかなり顕著化していますよね。そういった楽曲の流行も戦略的なものなんでしょうか。

💎よう:  
楽曲はインフルエンサーの方も一般の方もどんな人も、いろんなアーティストの楽曲を使いやすい状況ですよね。
感度のいい子は新曲や流行りそうな曲を見つけるのが早くて・・・
そういう子たちが楽曲を使って、そのあとフォロワー数の多いインフルエンサーが使い出し、波及的に広がっていきます。
しかも、メディアとかで、その曲が流行っていることを特集して大きく広がっていきますね。

🌛おーつき:  
流行らせたい曲をTikTokで短尺化して広げていくっていうことも、やっぱり音楽レーベルの戦略としてあるってことですよね。

💎よう: 
ありますね。2~3年レーベルさんの音源のタイアップをずっとやらせていただいてるんですけど、どうしたら視聴維持が得られて、みんなが使ってくれるものになるのかが大事ですね。楽曲のどの部分を使用するのかとか、どんなフォーマットで広めるのか・・・など。

🌛おーつき:
私が最近戦略的ですごいなと思ったのが、YOASOBIさんの「アイドル」です!
今やメガヒットしているアイドルの楽曲ですが、まさにショート動画コミュニティを意識した戦略を立てられていたんじゃないかと思います。
楽曲発表の場を拡散性の高いTikTokにしていたこともあり、楽曲が全世界広がっていきました。そこからユーザークリエイティブに落とし込んでいくっていう設計がされていたように感じます!
公式楽曲の発表後、TiKTokではサビだけじゃなくてパートごとにカットして複数パターンの提供をしていて、そうすることで単純に使用される機会が多くなりますよね。 実際、30万本以上の動画で「アイドル」の楽曲が使われているそうです。

振り付けもオリジナル振り付けは らん先生 、アニメ振り付けはKOTARO IDE さんの2パターンのものが広がっていますよね。
日本のアイドルやK-POPアイドルの子たちも「アイドル」の楽曲を使って、踊ったりしてました。

🦄みやかわ: 
真似したくなるダンスはもちろんですが、プラットフォームの特性上、バズったら自分自身の知名度も上がるじゃないですか。有名になりたい人には大きなメリットがあるからこそ、そういったところが掛け合わさって、より広がりやすいのかもしれませんね。


"指とめ"されるクリエイティブにするには?

🌛おーつき:  
一個気になったのが、AIレコメンドされるってさっき言ってたじゃないですか。とはいえ、やっぱ興味のないものってすぐスワイプしちゃうと思うんですよ。スワイプされないためにはどうしたらいいんでしょう。

💎よう: 
スワイプされないためには、冒頭2秒が肝心ですね!
2秒で興味が惹けないとスワイプしちゃうって言われています。
例えば商品を紹介するような動画だったら、運んでくるところや、開封するところを冒頭2秒の所に置いたりとか。
料理とかであれば、完成のところを最初に持って行ったりとか。
メイクであれば、ビフォーアフターのフレコミみたいなものを入れたりとか、冒頭のところで、みんなが見たいと思うような仕掛けを作らないと試聴されにくいと感じています。

🌛おーつき:
 なるほどね。この間、ちょっと話しましたよね?この冒頭の話、多分、そこに通ずる部分かなっていうふうに思います。
▼参照:
RING LIGTH『
SNSプロモーションにおけるクリエイティブの重要性より

🦄みやかわ:
ちなみにタイアップの際には、どういったクリエイターを起用するのがポイントなんでしょうか?

💎よう: 
その商品がどういうターゲット層で、どういうプロモーション目的で、どういうふうに伝わって欲しいのか等を細分化し、それに合う動画のフォーマットを選びます。
そういう基準で選んだフォーマットの中に、付随するクリエイターがぶら下がっているので、規模感やエンゲージメントなどで選びます。
『この子が可愛いから!』とかじゃなくて、フォーマットが合っているかを選び込んで、その後、2秒で離脱されないとか、自分ごと化できるとか、クリエイティブ作りをするように落とし込んでいくと、失敗しないコンテンツができると思ってますね。


クリエイター探しのポイント

🦄みやかわ:
ということは、つまり、ただただ、大きいインフルエンサーを使えばいいっていう話ではないということですか?

💎よう:
 ないっていうことですね。
私のチームで、常に伸びそうな方をウォッチしてるんですけど、今『いいな!』というコンテンツや、人を拾い上げて、そのフォーマットを活用したりすると再現性のあるコンテンツができると考えています。
そういう子たちをいつも探しているのが私たちの仕事でもあります。

🦄みやかわ:
ただクリエイターさんをリストアップしているだけじゃないよ!っていうBitStarの必要性を改めて感じますね。

🌛おーつき: 
ちなみに1つ質問したいんですが『この子いいなあ!』とピックアップする際に、毎日TikTokを見こんでない人はどういう部分を見て判断したらいいんでしょうか?

💎よう: 
発信しているコンテンツの内容/構成/ビジュアルを見るのと、再生に対していいねとかがどのぐらいついてるのかとか、コメントの中身がきちんとターゲット層からリアクションが来ているかとかですかね。
例えば、同世代向けのコンテンツやってるけど、実は見てるのが『可愛いね』『いいね』みたいなおじさまばっかりのこともあるじゃないですか。。。
そういう子は、同世代向けの施策との親和性が低いと感じますよね。
そのほかにも再生一覧を見て、まばらじゃないとか、いきなりバズってるだけじゃない人をピックアップするとかがポイントですね。

●コンテンツを見るポイント●
Step1:クリエイターの発信しているコンテンツの内容/構成/ビジュアルをチェックする
 ・商材とトンマナがあっているか
 ・トレンド感のあるコンテンツ構成がされているか
 ・ビジュアル(世界観など)があっているか
Step2:エンゲージメントをチェックする

 ・再生に対してのエンゲージメントを確認
 ・コメントの中身を確認
  -ターゲット層とコメントの質があっているか
  -商品に対する言及があるか など
Step3:きちんと支持されているクリエイターかチェックする
 ・一過性のバズではないか など

🌛おーつき: めっちゃ勉強になります。

🦄みやかわ:
ちなみに・・・ちょっと踏み込んだ質問なんですけど、今って情報化時代じゃないですか。
広告嫌がる人が増えていく中で、PR動画って視聴者にどうみられているんでしょう。

💎よう: 
全然 刺さってると思います。
『 PR感を消す』というよりも『PRだけど、いいじゃん!』みたいなものをずっと目指しているので、クリエイターの通常動画のトンマナにあっていて、その中でナチュラルに信用性があるようなコンテンツだと、嫌悪感は抱かれづらいですね。
実際に私もPR動画でも面白くて見ちゃうことが結構ありますね。

🌛おーつき:
ByteDanceさんが出してる情報でも、TikTokで接触した広告が煩わしいと答えた人がわずか23%なんですよね。


💎よう: 
そうですね。TikTokは情報の発信源になって、みんな知らず知らずのうちにTikTokから発信されたコンテンツを見て、トレンドを感じています。

🌛おーつき:トレンドやフォーマット、どういう風にプロモーションを展開していくかなどは、ご一緒に考えさせていただいたり、現状のプロモーションと比較して提案させていただきます!
興味があればTikTokじゃなくても、ショート動画ってどういうふうに使ったらいいかなということはご相談いただけるとありがたいですね。


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