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【令和の保存版】YouTuberタイアップで「実施可否が取れない」6つの理由+1まとめ!

ある日、広告代理店様からBitStar営業担当へのご相談メールが……。


👨‍💻「この商材でYouTuberさんに実施可否取りお願いします!企画も決まっています!」
🙋‍♀️「ありがとうございます! ……すみません、、この内容ですとちょっと本人実施可否が厳しいかもしれません。。」
👨‍💻「実は、他の事務所でも本人可否OKが全くもらえなくて……なんとかできませんでしょうか」


YouTuberタイアップでよく出てくる『可否が取れない』問題の正体、もしかすると、クライアント様への提案時点でつまづいているかもしれません。


あっ、髪切りましたか?お似合いです、編集長のおーうらです。
今回は、YouTubeタイアップの実施直前"実施可否の取り方"について実例を元にお話をしようと思います。


うわあああ、長くなりそうな予感!


YouTubeタイアップで本人実施NGがでる理由

可否実施NG理由は発生する起点で分けると大きく2つの軸、計6つの要素があります。

【軸1】「商材」起点の問題
【軸2】「施策」起点の問題

それぞれのNG要因と打開策まで、一気に掘り下げていきましょう!


【軸1】「商材」起点の問題
商材そのものに関する3つのNG要因と打開策をまとめます。


1)競合NGです!

他社競合商材との広告契約中の場合、タイアップ可否NGになります。
一般的に、通常のYouTubeタイアップでは競合縛りがない場合が多いですが、だからといって類似商品のタイアップを全く同時期に実施するとファンの不信感を招く可能性も。インフルエンサーとクライアント両者についてのタイアップ後のリスクを、できるだけ明らかにすることが重要です。
(後述の”スケジュール”という点でもっと詳しく記載します!)
打開策
・他社競合商材の広告契約終了後での依頼可能性を探る。ただし、ファンに他社競合商材のイメージが強くついてしまっている場合は、近い時期での実施を避ける。
・類似の規模感およびキャラクター属性のインフルエンサーを複数候補立てておく。


2)商材NGです!〜使用感編〜

特に美容商材やペット商材など、商品を実際に使ったことがないために使用感がわからない場合、一時的にNGがくる場合があります(もったいない!)。
特に美容系のロールモデル型要素が強いインフルエンサーは、「実際に試してみて本当に良いと思ったからみんなにも紹介するね」と言いきれる”タイアップ背景”を重要視します。視聴者に「〇〇さんが良いといってるんだから買ってみようかな」と思わせることって、それは数ヶ月や数年間、いかに信用される発信を日常的に継続してきたか?ということです。
お仕事として商品を紹介するタイアップ動画は、やり方を間違えるとこれまで築いてきたファンとの信頼関係を壊すことにもなりえると思うと…すっっごく慎重になるべきことなんですよね。
打開策
使用感が判断材料になる商材の場合、あらかじめ試供商材を送付の上で、数日〜1週間程度の商品試用を兼ねた実施可否をとる。


3)商材NGです!〜信頼感編〜

新規サービス、知名度がまだ低い商品や企業であった場合は、”リスクヘッジのNG”が来る可能性があります(もったいない!)。
使用感編でも触れたように、1つのタイアップがファンとの関係値、自分というメディアそのものに影響することを考えると、インフルエンサー側は慎重です。
どこにでもネガティブなコメントをする視聴者はいますので全てを真に受ける必要はありませんが、「お金のためならなんでもタイアップ受けるの?」「なんだ案件か…」なんて、誰も幸せにならないコメントの誘発リスクは可能な限り避けたいところ。その商材の信頼感の裏付け、つまりタイアップを実施する理由ごと提供できると、NG要素を払拭できるかもしれません。
打開策
ブランドストーリー、他インフルエンサーによるタイアップ施策、TVCM動画、また他著名人や各種アワード等での好評価がわかる裏付け(URLや資料)を添える
<参考>
商品の開発背景もろとも訴求して、視聴者の心を掴む”ChieHidaka”
提供『富士フイルム アスタリフト』



■「施策」起点の問題がある場合
施策内容に関する3つのNG要因と打開策をまとめます。


1)スケジュールNGです!

インフルエンサーは、それぞれにタイアップ頻度や枠数の限度を決めていることがほとんです(YouTuberの場合一般的に月1〜4枠)。
インフルエンサーにとって自分のアカウントはメディア。タイアップが続くと視聴者は「私たちのために発信してるの?それとも自分のお金のために発信してるの?」と混乱します。
本来、お仕事でお金をもらうのは当たり前ですが、視聴者側は情報リテラシーとして自然な反応であり、インフルエンサー側もコミュニティーマネジメントとして必要な感覚です。日頃の熱量あるオーガニック投稿無しにして、タイアップ投稿の信頼は成らず。(全部タイアップでも信頼される人がいればそれはすごいです!)
そういうわけで、商材がOKでも、枠がないという理由でしぶしぶNGを出さざるを得ない場合があります。
▷▷▷打開策
可否取りのタイミングでの実施スケジュールを、優先度順に広く提示する。(例:「商品発売タイミングである10/25〜10/31の公開を希望、難しい場合は11/15日中までの最短日程で実施可能な日程をお戻しください」)


2)企画NGです!

その商材を視聴者にとって違和感なく、かつ企業側も納得できる企画表現がクリエイター側で想像できない場合です。アプリやガジェット、コンプレックス系商材などでよくあります。
インフルエンサーの心情としては、「商材自体はNGではないけれど必須訴求ポイントが複数ある、うまく表現する自信がないから今回はご遠慮しておこう」という判断。また反対に、”企業側の希望企画がすでに確定している”場合にNGになることがとっても増えています(溢れる涙)!
何度も繰り返しますが、クリエイティブがインフルエンサーの言葉として発信される以上、マッチしない表現はNG判断の原因です。その結果、「あるエージェントが考えたYouTube企画案が、広告コンペで優勝してみんなウキウキ。でも実際に可否をとってみると全くOKが出ない…この企画ありきの施策だったのにどうしよう!」ということも少なくありません。
じゃあどうすりゃいいの!?
▷▷▷打開策
・可否取りの際、企業側のタイアップ目的から逆算し、希望企画骨子を2軸以上提示。インフルエンサー側で肉をつけられそうな企画を選ぶような形で実施可否を戻してもらう。
※もちろん、対象チャンネルの直近コンテンツを視聴者視点で理解していれば(≒ファンであれば)クリティカルな企画可否を取ることも現実的です。好きって大切。
・コンペや企画提案前であれば、実現性の高い企画についてインフルエンサーに特化したエージェントや事務所に相談する。


3)プラットフォームNGです!

これは、”YouTubeチャンネルでの実施”が厳しい場合です。
特にそのインフルエンサーでその時期に発信することに施策の本質がある場合、上記に上げてきた(競合規約以外の)様々なNG理由を解決するパターンでもあります。YouTubeという長尺動画では適切に表現できなかった商材特性、YouTubeタイアップ枠満稿によるスケジュールNG……
そこに「でも、Instagramであれば実施OKですよ!」という回答があれば、どうでしょうか。
▷▷▷打開策
YouTubeサブチャンネル、Instagram(フィード/ストーリー/リール/IGTV)、Twitter、TikTokなど他出面での実施可能性を把握しておく。
※ただし、プラットフォームによってファンの特性やコンテンツ形態が異なるので注意が必要です。


ここまでが6つの主なNG要因と打開策でした。
作業的にできる対策がすでに揃いましたね!はい、これで完璧!



………………あれ?…………………


「アンタ、そこに愛はあるんか?」



…………うわ…頭の中で声が………

「そこに、愛は、あるんか?」


ラブレターで可否取り?!”愛のある”文脈づくりは状況をよりよくする

最後に、実際にあった例をご紹介します。

おしゃれで個性的、登録者数は数十万人、なかなかタイアップ可否OKが取れないことで知られる唯一無二の美容系YouTuber Aさん。
どうしても彼女とタイアップを実施したいとご相談いただいたクライアント様と一緒に、「Aさんの発信するコンテンツの何が好きで、スタッフたちがなぜAさんとのタイアップを希望しているか」お手紙を添えて可否取りを実施しました。

すると、一発快諾。

むしろAさんは、その愛ある起用文脈に応えたいと、商材と自らの世界観をマッチさせた素晴らしいタイアップ動画を作り上げてくれました。

上記の例は一見極端なように思えますが、これをもっとライトに”選定理由を明確にする”だと解釈すると、施策実施目的の確認と同じ、大変重要な工程とわかります。
嘘をつく必要はありませんし、大切な商品が掲載されるメディアを選ぶには理由が必ずあるはずです。インフルエンサー側は、自分が選ばれた理由がしっかりとわかる商材とわからない商材、どちらがコンテンツを考えやすいか、そしてどちらに熱量をかけたいか、言わずもがなですよね。


なんとも情緒的ですし、もちろん結局は実施に結びつかない場合もあるでしょう。ただ、その心理的なつながりがその先無駄になることはありません。
それが愛です。可否取りだけでなく、視聴者も、お仕事も。必ず最後に愛は勝ちます。


あれ、なんの話でしたっけ?

\  可否取りは、ラブレター!  

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金額交渉や個人的な事情によるものを除くとして、ほとんどすべての場合は上記のどれかにNG要因が絡んでいます。ぜひ参考にしていただきたいのですが、愛のある実施文脈を含めて、正直全部気にするのってめぇっっちゃ大変ですよね。

そこで!途中、“コンペや企画提案前であれば、実現性の企画についてインフルエンサーに特化したエージェントや事務所に相談する。”なんて書きましたが、それこそが筆者たちの存在意義でありますので、ぜひお気軽にお声がけください。

ちょっと宣伝してごめんなさい。


また最近では、”YouTuberが事務所に入るメリット”についてもよく触れられますね(ぶわっ(溢れる涙②))。
上記のように、「自分のことをよく知っていて、お仕事についてちゃんとうまくやってくれる人が間に立ってくれている」ということは、同時にインフルエンサー側にとってもメリットだと筆者は考えています。
(BitStar所属のみんながそう思ってくれてますように)



うわああ今回めっちゃ長くなりました…

ここまで読んでいただいた方、どうでしたか?
記事メディアタイアップはネガティブチェックが多いと聞きますが、YouTubeタイアップにはたくさんの壁がありますね。



って書いてて思ったけど、YouTuberタイアップの可否OKって奇跡!!!

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