9月10日19時0０分頃、魚座で満月を迎えました。

9月23日は秋分。春分から始まった約1年の新しいサイクルのちょうど真ん中地点に到達し、後半が始まる大きめの節目を迎えます。
今は、春分からの流れを整理し、この先持っていくものを整える。終わったもの・終わらせるべきものを引きずらないよう自分の内側も外側もクリアリングし、秋分からの流れをスムーズに始めるための、乙女座ー魚座の調整・浄化期間となります。
今回の満月には同じく魚座に滞在している海王星がコンジャンクションしています。
満月は12ハウスで迎えました。12ハウスは魚座・海王星のナチュラルハウスであり、魚座のエネルギーがかなり色濃く影響する満月。潜在意識に潜んでいたものや、魂レベルで抱えてきたものの手放しや浄化が促されそうです。これまで自分が深い領域で抱えていた悲しみや苦しみも癒され許されていくようなエネルギーでもあります。
深く自分に寄り添ってみてください。

月は魚座18度に。
『巨大なテント』
● 限定した時間・空間の中で集い、その中で思い切りやりたい事を解放する。（ライブハウスのような空間のイメージ）
● 多くの人を興奮の渦に巻き込む事に関心を持つ。エンターテイメント、イベントetc…
● 特定の守られた時空間・集団の中で、思い切り魂を解放する。
● 生命が普遍的に持つ衝動が集団的に噴出し、大きなうねりのようなものを思い切り体験し楽しむ。
● 日常と非日常的解放の時間をうまく切り替える。

という意味の度数。

前回の乙女座新月の回でも触れましたが、この満月では特に、グループソウルで抱えてきたテーマや信念などに関する手放し・浄化が促されていると思います。
これまで拘ってきた事、取り組んできた事を手放していくような流れと同時に、新しく始めていきたい事などが見えてくるかもしれません。それは、仲間やパートナーとこれまで取り組んできた事・これから取り組んでいく事に関わるかもしれません。
これまで拘ってきたけど、今の自分に合わなくなってきているものを手放していくことで、新しい流れが訪れると思います。
過去をしっかりと清算して下さい。終わらせると決めたことは自分の中でしっかりと気持ちを整理し、何故新しい道に進むのか（自分をもっと幸せにしたい、とか、全く新しいことを経験してみたい、とか、そんな感じで良いと思います）納得して進んでいく事が大切です。
今決断したことは調整期間を経て、10月25日ー11月8日の牡牛座・蠍座の日食・月食、魂ルートの書き換えの頃に、新しい流れ、新しいご縁として現れてくるかもしれません。

月を照らす太陽は乙女座18度に。
『ウィジャ盤』＊西洋版コックリさんのようなもの
● 自身の潜在意識に眠るものの情報にアクセスして、未来の指針として利用していく。
● 占いや神秘的なこと、未知の世界に熱中する。
● 目に見えない神秘的な力や潜在意識の力を現実の中に取り入れる。

という意味の度数。

今回の満月は魚座・12ハウス・海王星のコンジャンクションが重なっているので、潜在意識に潜んでいたものが顕になり、直感が冴えたり見えない力の導きを身近に感じやすい満月でもあります。
現実的な思考や計画にとらわれ過ぎないこと。予感や直感、夢で見たこと、などに自分の深層の願いや進むべき方向を導き出すヒントが隠されていることもありそうです。
魚座は目に見えない世界・精神世界を、乙女座は目に見える世界・物質や現実世界を主体として扱いますが、乙女座・魚座の18度では目に見える世界・目に見えない世界、どちらかに偏ってしまうことで見えなくなるものをなくすために、２つの両面の世界をバランス良く扱っていくことをテーマとしています。
これからは、見える領域・見えない領域、精神世界と物質世界を平等に扱い、本当の意味での宇宙意識をこの世界で肉体をもって実現していく事が必須なのだと思います。

そんな月と太陽に、天王星、ドラゴンヘッド、ドラゴンテイルが調和の角度をとり、ミスティックレクタングルを形成しています。
8月の後半から変革を促す天王星が中心となって、不動宮でのグランドクロスというなかなか厳しい配置が形成されていましたが、この満月ではグランドクロスからミスティックレクタングルへとエネルギーがバトンタッチされた感じ。
グランドクロスで炙り出され導き出した自分の意志がうまく流れに乗れるように、ミスティックレクタングルが調和的、能動的に後押ししてくれているイメージです。
天王星はただいま逆行しながら、自分の魂が嘘偽りなく望む生き方にシフトするために、これまで進んできた現実とこれから進みたい現実とのギャップ（これまで馴染んできたやり方とこれからのやり方のようなものなど）を調整しているところ。
今もたらされた変化は、少しずつ調整しながらゆっくりと育まれていくと思います。
その中で、自分の理想へ近づくために、自分の甘さや弱さを省みて少し成長しなければならないことも出てくるかもしれません。自分を必要以上に責めたり抑圧したりするのではなく、また向き合うべきことを誤魔化したり逃げてしまわず、より良い成長を目指してください。
すぐに結果を出そうとせず、自分を深く感じながら現実的に行動を起こしていくこと。
一歩一歩新たな可能性へと進んでいきましょう。

他の星も見てみます。
始まりの場所である牡羊座のアセンダントに木星がコンジャンクション。他者との世界の始まりや、人間関係を示す天秤座ディセンダントには水星がコンジャンクション。そしてその2つに社会を示す山羊座のMCが角度をとり、Tスクエアという葛藤の配置に。
これまでの流れの中で、魂の求めるものがよりクリアになり、個人の内面の変化によって新しい可能性を追求する意欲が高まる中、仲間やパートナーと共に大きな大きな目標を掲げたり、より理想に近づいたビジョンを描いたりするかもしれません。
パートナーや仲間から新しいアイデアや考え方が持ち込まれて、意見が食い違ったり、新たな課題が出てきたり、これまで進めてきた事を調整したりと、スムーズに進まないこともありそうですが、新しい動きに全力を注ぐ事が今後の発展に繋がっていきそうな感じです。
また、それぞれの意見の違いを知恵としてうまく活かしていくことで、ちゃんとお互いの存在をリスペクトしていけるという信頼感や結束力を高めたり、共に進めているプロジェクトなど共同作業していることに厚みが出たり、見落としていたことに気づいたりすることもありそう。
予定通りに進める事に拘らず、全体の流れや空気を感じながらそこにシンクロしていくよう意識してみてください。

このTスクエアの一点を担っている水星ですが、満月と同日の12時39分頃、逆行を開始しました。
天秤座から乙女座へ逆行。影響はパートナーや仲間との関係の見直しや、そこから自分の在り方の見直しなどに現れてきやすいかもしれません。自分が発する言葉の中に矛盾がないかなども、意識してみると良いかもしれません。

この逆行で水星は天秤座9度から乙女座25度まで戻ります。
水星逆行開始は天秤座9度。
『アートギャラリーに掛けられた３人の巨匠』
● 人生の苦難の乗り越え方について、様々な成功者の知恵や経験を参考にする。
● 複数の比較対象をもつことで、バランス良く多くのことを吸収し、そこから改めて自分の考えを導き出す。多角的視野を持つ。
● 過去に既に通ってきた歴史などを振り返ってみることで、過去と共通する部分を発見し、今の状況を打開する手がかりを見つける。

という意味の度数。

水星逆行終了は乙女座25度。
『半旗として掲げられた旗』
● 引き際の美しさを整えることに時間をかける。
● 後始末や引き継ぎをちゃんとすることで、これまでのことを簡潔に美しくし、自分のこれまでの生き方や過ごした時間の輪郭をはっきりさせる。
● 人生のチャレンジを常にすっきりとスタートさせるための後始末。

という意味の度数。

半旗というワードから、国葬のことを連想してしまいますが。。
今は、やはり終わらせるべきものを見極め、しっかりと終わらせていく時なんだろうと思います。
逆行は10月2日までですが、この水星逆行終了時の配置がなかなか強烈です。
水星は冥王星とタイトにトラインという調和の配置に。
冥王星は、世界の頂点に登った先に見える世界、ここから先は何を目指すのかを問いかけています。終わらせるべきものを美しく終わらせて、新たに進むべき道とは。
また、水星は海王星・火星とはTスクエアの葛藤の配置に。
海王星は人間は自然界の歯車の一部として調和的に生きることを促し、火星は人間の過剰な活動について問いかけています。
戦争へ向かう狂気や、パンデミックに関すること、経済活動、気候変動による食糧難、などなど問題が山積する中、過去人類が同じように繰り返してきた歴史（魂レベルでも）を振り返りつつ、多角的視野をもって知恵を総動員させ、同じ失敗を繰り返さないこと。
まず終わらせるべきものをはっきりと認識していくこと。
個人レベルでも、社会レベルでも、何か見えてくるものがあると思います。

乙女座新月辺りから魂レベルで揺さぶりをかけるような強いエネルギーが続いてきましたが、この満月では癒しや許しが訪れ、生命が再び力を取り戻すようなエネルギーを感じられると思います。
自分の魂を感じてみて下さい。
これまでたくさんの経験を積み重ねてきた魂を労い、これからどんな世界を創造しどんなふうに生きていくのか。自分が本当に豊かで幸福を感じる世界を思い描いてみてください。
全ての魂に愛を込めて。