見出し画像

2月20日 魚座新月 〜自分を縛るものから解放し、自分自身の持つ可能性をゆっくりと少しずつ開花させていく〜

2月20日16時06分頃、魚座で新月を迎えます。

3月21日は春分。12星座を1年かけて1周し終えた太陽が牡羊座へ戻り、新たな1年のサイクルが始まります。
その新たな1年を始める前の、魚座ー乙女座の整理整頓・清算・浄化の期間に突入しました。
新たなエネルギーを迎え入れるために、内側も外側もスッキリと整えていく時。
魚座は内面・精神的世界、乙女座は外面・物質的世界を示します。
魚座新月で内面をクリアリングして、乙女座満月の頃にはクリアになった内面に合わせて物質面や環境など具体的な整理をしていくイメージ。(順番は拘らなくて大丈夫ですが。)
2023年の春分は、牡羊座らしい若々しくフレッシュなエネルギーが特に強調され、自分の世界を突き進み究めていくような雰囲気を感じます。
そこに至るための手放しを意識してみても良いかもしれません。


今回の星読みトピック
◉ 新月のエネルギー
・新月と土星のコンジャンクションとMC・ドラゴンヘッド・ドラゴンテイルが示すこと
・アセンダント・天王星・水星で形成するTスクエア

◉ 金星と海王星のコンジャンクションの示すこと



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



◉ 新月のエネルギー
〜自分を縛るものから解放し、自分自身の持つ可能性をゆっくりと少しずつ開花させていく〜
・新月と土星のコンジャンクションとMC・ドラゴンヘッド・ドラゴンテイルが示すこと



新月は魚座2度に。
『ハンターから隠れているリス』
● 混沌とした価値体系の中で、放置しておくと違う価値観によって壊されてしまいそうな大切なものを、隠して保護しようとする。
● 価値ある大切なものを壊されたり傷つけられたりしないように、警戒心を強める。
● 無闇に傷つくことのないよう、傷つけるものから一旦退避する・させる。
● 自分にとって大切なものを保護したいという気持ちが高まる。

という意味の度数。

この新月に土星がコンジャンクション。
土星は水瓶座29度に。
『さなぎから出てくる蝶』
● これまで依存してきたものから自分を切り離し、自分自身の可能性を何に遠慮することなく開花させていこう、という意志が芽生える。
●自らの力で 可能性をゆっくりと少しずつ広げていく。
● 単なる考えや思想に過ぎなかったものがだんだんとリアルさを帯び、自分の本質的な心・コアとなるものを作り出し、自分自身が体現していく。

という意味の度数。


土星は3月7日、乙女座満月と同日、水瓶座から魚座へと移動します。
今回の魚座新月はその伏線であり、この魚座新月のテーマは、土星が魚座に滞在する約2年半の土星魚座期にも引き継がれていくテーマでもあると思います。
時代の大きな節目である今、残すべき本当に大切なものを見定め、失われていくのをただ嘆くのではなく、誰かや何かに託すのでもなく、自分たちの手で守っていける力を持つこと。
また、その大切なもののコアにあるものは何か。
コアにあるものを理解し受け継いでいければ、形を変えたとしてもコアにあるものを元に、また創り出すことが出来るということもあるかもしれません。一度壊れてしまったら修復出来ないものもあると思うし、時代の流れの中で手放さなくてはいけないものもあると思います。
その取捨選択が行われる。
土星魚座期は、これまで築き上げた価値観やあらゆる境界が崩れ去り、生命にとって本当に価値のある大切なものを壊すことなく共有出来る世界、ということを軸に、新しい基盤へと組替えられていくのかもしれません。

自分の魂をかけて大切にしたいものをしっかりと自分のコアに据えて、それを守り大切にできる力を自分自身に与える。
自分の大切なものをコアにしっかりと抱き、自分の生き方を力強く開花させていく。というイメージも湧きます。
土星のサビアンに示された蝶。
さなぎから出てくる時って、羽も柔らかく、安全な場所で時間をかけて繊細に守らないと上手く羽が開かなかったりもしますよね。
自分にとって大切な価値あるものを自分の内に刻み込んでいく。
大切な価値あるものを引き継いだ新しい可能性をしっかりと生み出していく。


新月は7ハウスから8ハウスに差し掛かる場所に。
他者との関わりの中で生じるしがらみ、自分を縛るもの。それによって自己を犠牲にしてきたものから自分を解放する。
自分の価値観を共有できない、大切にしたいものを大切に出来ない繋がりを断ち切っていく。
逆に、大切なものを共有できる仲間との繋がりを深めていく。大切なものを自分たちで保護できる場を育てていく。
大切なものを失う恐怖に縛られることはないけど、生命の歓びに関わるに大切なものを見失ってしまわないこと。
湧き起こる愛とか生命の歓びとか深い信頼とか生命を繋ぐもの。
前回の獅子座満月も8ハウスでの満月でしたが、今、自分を縛るものから解放していくエネルギーが強まっていると思います。
他者の領域への侵害のテーマも引き続いているイメージ。
保身の大切さと、保身による弊害。今の日本社会の構造も表していますね。
恐れを抱かなくてもシェアし循環出来る成熟した社会の精神性とは。


この新月は土星とコンジャンクションしているので、意図したことをしっかりと形にしていく、というエネルギーも強いと思います。
と同時に、形にするために無駄なものや余分なものを削ぎ落とす、というエネルギーも働いています。
自分を幸せにしてないこと、成長を妨げていることを手放す。そうさせている自分自身に染み付いた固定観念や価値観、思い癖に気づき手放していくこと。
そして、しっかりと行動に移していくことが重要。



社会全体を示すMCは牡牛座5度に。
『開いた墓の前にいる、夫を亡くした妻』
● 支えとなっていた外的要因が無くなることで、改めて自分本来の資質や価値に目を向ける。
● 人生の価値は自分で創り出す、という自覚を持つ。

という意味の度数。

MCはドラゴンヘッド・ドラゴンテイルのラインと重なっています。新月とはゆるく調停を形成。

魂・心・体に脈々と受け継がれてきたもの。精神と肉体に刻まれてきた支えとなるものが失われることで、改めて自分の軸となるものを自分の内から創造していく。
前半は本当に大切なものをちゃんと残していこうという側面を示しましたが、こちらは大切だったけど手放すべきものという側面を示しています。
社会における価値観や社会をこれまで支えていたシステムが崩壊しても自分を支える何かを自分自身で改めて築いていくこと。
崩壊していく旧社会から脱却する準備が整うことで、保身によって旧社会にしがみつくエネルギーから自分を解放し、新しい世界への移行が進んでいくイメージ。
保身の気持ちは誰でも抱くと思うけど、だからこそ、ここでは失う恐怖を克服するために、能動的に自ら人生を作り出すエネルギーへ転換すること。
これまでは、大きなものに保護されていることで自分自身の本来の能力を眠らせていたとも言えると思います。
大きなものに依存しようとする、本来の自分を縛り付ける旧エネルギーを手放す。
自分の人生は自分で創り出すことが出来る。
魂・心・体、自分自身に受け継がれてきた本来の資質が最大の力となっていくと思います。
自分のルーツや何故かずっと気にかけてきたことなど、自分の歴史を内面・外面から見つめてみることで、魂的なテーマや自分がずっと大切にしながら歩んできた何らかの道筋を発見することもあるかもしれません。



・アセンダント・天王星・水星で形成するTスクエア

こちらの配置は、これから訪れる時代の流れを読み、時代に合った新しい方法、固定観念や社会の常識を覆す斬新な方法を用いることが、行き詰まった現状を打開する鍵となることを伝えています。
土星が魚座に入ることで、社会的基盤や社会全体の価値観が崩れていき、明確にリセット・再構築され新たなシステムを整備していく流れが強まると思います。
これまでの総仕上げのような。新しい世界の基盤作りのような。
新しい世界の創造のために、世界は新しいアイデア、新しい感覚を求めている。
過去のやり方に縛られず、未体験ゾーンを目指してみてください。その中には、大切なものを残していくための時代に合った知恵も含まれていると思います。
簡単な説明にとどめておきますが、大事な要素だと思います。



◉ 金星と海王星のコンジャンクションの示すこと

2月15日に金星と海王星が正確にコンジャンクションしました。今回の新月でも、少し離れましたがコンジャンクションを保っています。
金星・海王星がコンジャンクションした度数は魚座25度。
『聖職の浄化』
● 精神性の理想の追求の結果として実世界で起こったことを最後まで見届ける。
● 自分が善行だと信じてきたもの、理想や信念を遂行するにあたり、その裏で犠牲にしてきたものの存在を知る。
● 自分の内面・精神性を追求することを重視し、外側・現象に気をとられることを愚と見なし、外側を過小評価(軽視)してきた結果、外側、世俗的な事にたくさんの処理出来てないことを残してしまう。

という意味の度数。


この新月のベースになってるエネルギーでもあると思います。
こうあるべき、こうするのが正しい道である、といった信念が生み出しているもの。その中で、自分を幸せにしない信念、自分に課した自分の魂を縛り付ける戒律からの解放と赦しのエネルギー。
概念的な正しさではなく魂からの純粋な歓びを選択していく。

魂の歓びの解放は、今回の魚座新月・3月7日の乙女座満月と共通するテーマとなってます。
それをベースにこれから進む道が定まっていき、その道に沿って整理整頓・清算・浄化が進んでいくイメージ。
本当に純粋に魂から歓べる生き方って、深いところではなかなか許可出来ないものなんだと思います。
これは約2000年かけて刻み込んだ魚座時代の罪や穢れという意識でもあるのだと思います。
この新月には、自分の奥深くに眠らせた欲求・罪悪感を示すリリスが向かい合っているのも象徴的。
歪んだ世界を創造しないためにも、魂からの願いを淀みなく真っ直ぐ放つことが大切。
淀みなく真っ直ぐ放てるよう、そのエネルギーを歪ませる深く刻み込まれた観念を手放していくこと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?