11月24日7時56分頃、射手座で新月を迎えました。
と、ほぼ同時刻に木星が逆行終了。

木星は射手座のルーラーでもあるので、射手座のエネルギーが強調されるような新月となります。
射手座のテーマは、ステージアップ　向上心　未知なるものの探求　未知の領域へのチャレンジ　精神性の学び　ポジティブさ　などなど…
自分を成長させ、自分の世界を広げるものへと意識を向けるエネルギー。
木星順行と相まって、ポジティブを心掛けることで後押しがありそう。
今の自分の領域を突き抜け、新たなステージへ挑戦してみて下さい。


今回の星読みはいつもと方法を変えて、トピック順に説明してみようと思います。


【射手座新月　天空図のトピック】
◉１２ハウスでの 新月　／新月（月・太陽）と木星・MCで形成される調停のエネルギー

◉アセンダント・火星・海王星で形成されるTスクエアと、アセンダント・火星・土星で形成される調停のエネルギー

◉ 新月とほぼ同時に木星が魚座で逆行終了。木星魚座期最終仕上げ

　　　
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◉１２ハウスでの 新月／新月（月・太陽）と木星・MCで形成される調停のエネルギー
〜自分たちの深い領域から溢れ出すバイブレーションをこの世界へ放っていく〜

前回の日食・月食は、かなり集合意識に影響を与えるものだったと思います。
また、魂ルートが更新され、新たな魂グループが組み直されたり、グループで目指すものが変わったりするような時間でもありました。
その流れからの今回の新月。
今回の新月は１２ハウスで迎えました。
１２ハウスは潜在意識や目には見えない領域などを示すハウスでもあります。
日食・月食に引き続き、潜在意識や集合意識の領域への働きかけは強そう。
まだ水面下にあるものが、少しずつバイブレーションを強め、成長していくようなイメージや、
表にはまだ発表せず水面下で温める、というイメージも。
日食・月食のエネルギーの影響を受け、これまで深い領域に眠っていた自分の情熱や志すものを改めて思い出すようなこともあるかもしれません。

また、１２ハウスには金星と水星がタイトにコンジャンクションしています。
深い領域で理解し合う、繋がり合うというイメージ。
ネットなどの不特定多数に対する働きかけによって、繋がりができたりアイデアがもたらされたり、というイメージも。
また、金星・水星も射手座の領域にあるので、新たなステージへ自分を押し出す事や、成長を促すアイデアやタイミングが訪れる。といったこともあるかもしれません。それは、長年どうすれば良いか分からなかったような根深い問題に関することかもしれません。
潜在意識・夢などから、現状を好転させるようなアイデアがもたらされる、というようなこともありそう。
問いは求めれば開かれる、といった感じです。
求めてみて下さい。
奥義や秘技が開放される、これまで開けなかった神秘的な叡智に辿り着く、そんな境地を体験する、といった雰囲気もあります。これはちょっとマニアックな世界ですが。
人間の本来持っている開かれてなかった能力を感じるようなことも起こりやすいかもしれません。
意識して過ごしてみても良さそうです。


新月は射手座2度に。
『白波に覆われた大洋』
白波＝表層の自我、大洋＝表層の自我の背後にある巨大な集合意識や潜在意識。
● 自分が発したものが集団に影響していく。もしくは集団の意識が自分に影響するさま。
● 集団的な大きなうねりのようなものを生み出すことに熱中する。
● 人と人の熱気がぶつかり合うことで、環境に影響を与えていくことに興味を抱く。

という意味の度数。


日食・月食を経て、自分自身が目指す新たな領域が改めて見えてきた人もいると思います。
自分自身がこれから目指したい世界をしっかりとイメージし、そのバイブレーションを纏う。定着させる。
そして、その世界での自分というバイブレーションを放っていくイメージ。
そのことによって、同じバイブスを持つ人が引き合う、また、バイブレーションが共鳴していく事で、その波がどんどん強くなり、力を増していく感じ。
まだ実際には繋がってなかったとしても、シンクロ的に、波が起こっていく。
未来で繋がっていくものを、今は個々の中で感じ育てていくというイメージも。
自分の世界を響かせて下さい。
新月は12ハウスということもあり、見えてる領域だけでなく見えない領域、あらゆるものの意識との共振が深まるイメージも。


新月と調停を形成するMCは天秤座4度に。
『キャンプファイヤーを囲むグループ』
● 自分の個性と引き合った仲間との間で、夢や希望を共有する。
● 仲間と心の内を話し共感し合うことで、自分の個性が受け入れられる安心感や自己肯定感を得る。→その先に、そのグループ内での存在意義や自分ならではの立ち位置、役割などが見えてくる。
● 自然な流れで形成される輪を大切にする。

という意味の度数。


大切な人との関係を育むこと、繋がりを作っていくことも重要な要素となります。
この辺りも、ロングスパンのテーマとして、これまでも示され続けていることの１つです。

今回の新月では、すでに繋がっている仲間や、パートナーとは、夢や希望を語り合ったり、具体的な目標を話してみるのも良さそう。
自分の内で密かに温めてきたアイデアや思いを、仲間内だけにシェアしてみる、なども新たな発展に繋がるかもしれません。蜜な空間の中でアイデアを温めるという感じかな。
心を開き、本音で話すことが大切。
本当の信頼関係。心がリラックスし、解放できる関係性を築くこと。自分の創造する世界を歪めないためでもある。
自分らしくあれる居場所や関係を育てていく。
本音で話すことで、本当に自分の本質に合ったポジションや関係性がもたらされる、見えてくる、といったこともありそうです。
仲間やパートナーとの関係は、この先もとても重要です。大切に育ててください。


また、同じく新月と調停を形成する木星は、魚座29度に。
『プリズム』
● 純粋な生命としての自己のあり方を構築することに関心を抱く。
● 根源的な創造原理から発展していく法則。7つの分光。オクターブの法則。
一つの原点から発展的に分岐し続けていくさま。
● 自分の投じたものが発展し、新たな生命として根付いていく。
● 意志と形成力。
● 躓くことがある時、最初の意図を確かめる事によって、成長の方向を修正する。

という意味の度数。


自分が放ったバイブレーションは、これから時間をかけて、様々なものと結びつき、この世界にあらゆる可能性を生み出していく。
自分の放ったものが、自分の手から離れたところでも確実に芽を出し続けていく。
過去に自分の蒔いたタネが成長し、この世界に根付いていることを実感できるようなこともあるかもしれません。
また、望む展開になってないことは、自分の意図したことと本音の部分にズレがなかったかを確かめてみることで修正出来るかもしれません。
木星には海王星がコンジャンクションしています。
海王星は今、頭の中にある自分の夢やビジョンを、現実世界に落とし込むよう促しています。
ビジョンと現実の境界を取り払う。
その力がとても強まっている時でもあると思います。
自分の魂からの願いを意図して、一つ一つ丁寧に種蒔きをして下さい。
それは、長い時間をかけて芽を出し繋がっていくものとなりそうです。



自分の奥底から湧き起こるバイブレーションを感じること。
自分を揺さぶる波を起こしていく。
バイブレーションの共振力が、シンクロのように時空を超えて拡がる力がとても強まっている時。
自分の場、自分たちの場。
そのバイブスを、共振する仲間と共に強めていくことで、現実の世界を自分の望む世界へと動かしていく。
未来へと繋げたいものの種を蒔くこと。

祈りをこめて意図したことが現実化する、
後押しの強い新月になりそうです。




◉アセンダント・火星・海王星で形成されるTスクエアと、アセンダント・火星・土星で形成される調停のエネルギー
〜洗脳や騙されることに注意すること／自分のエネルギーの使い方について〜

このTスクエアと調停、二つのエネルギーの要となるのは、双子座長期滞在中の火星です。
火星は双子座に長期滞在しながら、風の時代らしい情報の扱い方と、過剰になった人類の活動・エネルギーの使い方についてたくさんのテーマを投げかけています。

情報に関係する双子座火星に対し、海王星がスクエアという葛藤の配置をとる事で、疑わしい情報・情報に飲み込まれる・情報によって翻弄される・何かを盲信する、などの影響が出やすくなるかもしれません。
この新月は、特に集合意識に影響を与えるエネルギーも強いので、水面下でいつの間にか、全体がある方向へ導かれている、ということもあるかもしれません。
12月8日の双子座満月の頃、水面下にあったものが何らかの形で浮上してくるかもしれません。
個人的には、最近、戦争に向かうことを思わせる情報に触れることが多くなっているので、その辺りが少し心配ですし（満月の頃、戦争が起こるとか、そういう意味ではありません）、戦争に限らず、今は不安や不信感を煽られる状況が多々あります。
個人レベルでも、何かしら影響があるかもしれません。
星からの解決策として、良質な情報、信頼性のある情報かどうかに細心の注意を払うことを促されています。
自身が日々触れている、疑いなく受け入れている情報を改めて見直してみても良いかと思います。これを機に、良質な信頼性のある情報をつかむ術を、意識して身につけるようにすることが大切なのだと思います。
流されてしまわないよう、外から与えられる「情報」だけに頼らず、魂に根差した自分の意志でしっかり舵を取れるようにして下さい。

また、火星と土星は調和の配置となっています。
こちらは、双子座火星の人類の過剰な活動エネルギーについての調整といったイメージ。
秋分図でも形成されていた配置なので、来年の春分辺りまでの長めのスパンでのテーマでもあります。
火星は新月時、双子座23度にあり、活動と休息のバランスをとるよう促すエネルギー。
また、自然の営みの流れに沿って生きること、自分のバイオリズムを感じて生きること、その中でハレとケのようにメリハリのある暮らしをする事で健全さを保つ。というような意味合いもあります。
自分に目覚め、本来の自分のエネルギーバランスを取り戻すこと。


今は人類の過剰な活動を見直すよう促されています。
自分の魂の望まないことにエネルギーを浪費していないか。消費や破壊に向かうものではなく創造に向かうエネルギーの使い方をしているか。
逆に、頭でっかちになり過ぎて行動が伴っていないことや、純粋にワクワクしたり挑戦する情熱などを見失ってしまってはないか。など、自分のエネルギーの使い方を整えることを意識してみて下さい。
しっかりと自分の意図するものにエネルギーを使っていけるよう、土星が調整してくれているイメージです。
また、これまでの星読みでも何度も触れていますが、土星は水瓶座にあり、水瓶座時代に相応しい、新しい感覚を身につけるよう促しています。
努力と根性、力押しで物事を推し進めるだけではなく、宇宙的大いなる力を感じ、見えるもの見えないもの全体の流れと調和して進んでいく感覚、シンクロなど宇宙的タイミングをつかむ感覚、などにも意識を合わせてみて下さい。




◉ 新月とほぼ同時に木星が魚座で逆行終了。木星魚座期最終仕上げ

この新月では、ほぼ同時に逆行を終了した木星が大きく影響を与えていると思います。
2022年木星は、逆行順行の動きの中で、牡羊座と魚座を行き来していました。
木星が魚座に入るのは今回で最後で、12月20日に牡羊座へ完全に移動します。
木星魚座期のラストスパート。

木星魚座期ラストスパートに入り、個人的に感じることは、この間の日食・月食のエネルギーの影響も重なり、魂の全ての経験が「今」に集約されているなぁ、ということです。
魂レベルでも、これまでの実際の体験レベルでも、全ての経験を今に活かしきっていくこと。
集合意識も、あらゆるものの意識も、自分の中に見出すことができる。
そういう感覚も拡がっているように感じます。


自分の感想はさておき、、
木星は、2022年4月12日に同じく魚座に滞在する海王星と正確にコンジャンクションしました。
その時の度数は魚座24度。
『人の住んでいる島』
● 人間中心主義を捨て、人間も自然界の営みのひとつの歯車として生きる。
という意味の度数。

今回の木星魚座期は、宇宙、地球との繋がりを取り戻すことが、大きなテーマのひとつでした。
また、目に見える世界だけではなく、ありとあらゆるものに存在する意識へと感覚を拡大していくような時間でもありました。
「全体」を捉える意識と、その調和。
あらゆるものが渾然一体となり、価値が分解されていく。存在するものの認識の捉え直し。


今回木星は、魚座29度で逆行を終了しました。
先に書いたように、『プリズム』は、純粋な生命の創造意志と、それが発展し根付いていくさまを示す度数です。

人間は、ただ自然の営みのひとつの歯車として、おとなしく生きる、というだけではなく、
宇宙・魂との繋がりを取り戻した人間が、本来持っていた純粋な「創造の力」を目覚めさせることで、それを活かし、自然、地球、宇宙と調和しながら、人間から新しい創造の可能性を提案していくことも出来るのではないかと思います。

この事は、2021年12月の射手座日食の記事にも書いていたのですが、その時は、ちょうど海王星が魚座24度（人の住んでいる島）で逆行を開始した時でした。

時を経て、2022年4月にはその度数で木星とコンジャンクションし、海王星の意識を受け取り、
今、木星魚座期の最終段階へ。
この新月で木星は創造の力を後押ししています。
今、この創造の力の種をそれぞれの自分の中に受け取ったのだと、と感じます。
その事を踏まえると、今回の新月のメッセージも、ひとつひとつに重みが増します。
自分の中の世界を創造するバイブレーションを響かせていくこと。
木星魚座期は12月20日までですが、ありとあらゆる存在にまで意識を巡らせ、大きな視野を持って、その辺りのことも深く感じてみて下さい。

流れとしては、2023年3月に土星が魚座入りし、
そこから約2年半かけて、種を根付かせるための土壌作り。
境界が無くなり、これまでのあらゆる価値観の分解後、残すべき大切なもの、新しく始まるもの、など、具体的に捉え直し、土台からひとつずつ構成し直していくのではないかと思います。
木星魚座期で得たものが根付いていく感じ。
3月は冥王星の第1期水瓶座入りもあるので、その辺りも絡んでいきますが。
土星魚座入りについては、他にも書きたいことがあり、もう少し先なので、またの機会にしておきます。