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声の魔法と新しい出会い。

私は声に敏感らしい。
人の声というのは、とても不思議だ。
声には、言葉以上の感情が宿る。

目と同じように。

小さい頃から、大きな声の人が苦手だった。特に男性の声は苦手で、近所に住んでいた地声の大きいおじさんが来るたびに泣いて逃げ回っていたので、よく怒られた。

逆に笑顔で話しかけられている時や、心から受け入れてくれている声には、心底安心した。どんなに不安でも、どんなに具合が悪くて苦しくても、そういう声で「大丈夫だよ」と言われたら、本当にそれだけで大丈夫だった。
私にとってよくも悪くも、声の影響力は大きかった。
まるで本当の魔法のように。

子供の頃からそうだったのだが、「声」がそんなにも無意識に心を動かしていたのだと、私自身が気付いたのはごくごく最近だ。

なんと、きっかけはゲームである。
それもイケメン…いわゆる乙女系の。

1年ほど前、色々と苦しかった時に、まるで自己防衛本能のようにふと思いついたのだ。
「今までやってこなかったこと、絶対にやらないだろうと思っていたものをやってみよう」と。

それがいわゆる乙女ゲームだった。

全くわからない世界なので、アプリのカテゴリ別のランキングなどを見ながら、なんとなく絵柄や色合いで気になったものをインストールした。
そしてそのまま、なんとなく始めてみた。

へー、こんな感じなんだぁ…うん、この絵やっぱり好きかもなぁ…などと思いながら進めていくうちに、登場人物紹介のようなシーンで、それぞれの人物が一言ずつ、ボイス付きで喋るところにきた。
おぉ、、すごいなぁ…などど思っていた瞬間。あっという間にやられてしまった。
その中の1人に、一目惚れならぬ一聞き惚れをしてしまった!
しかも今までは、失礼ながら自分はこういう声はタイプではないと思い込んでいたような声だった。

でもその声を聞いた瞬間、無意識にとても安心していたのだ。どこか柔らかく優しいその声に「あ、私この人の声好きだ。」と素直に感じた。そして、その声に惹きつけられてどうにもやめられなくなり、軽い気持ちで始めたゲームに見事にハマった。

それから、私って実は声フェチなのか!?と、初めて自分の趣向に気付いたりもした。
今まではそんなこと、思いもしなかったのに。。
まさに、新しい世界だった。

ちなみにこの間、ずっと隣では旦那が面白そうに一連の流れを見ていた。

最初に書いたように「声」にはもともと良くも悪くも敏感に反応していたけれど、こういう感覚は初めてだったので、とても新鮮で楽しい!と思った。

何よりここで、私は新しい自分に出会えた。
それがとても嬉しかった。

私がこんなに声に敏感なのは、結局のところ人が好きだからなのだ。博愛主義という訳ではないけれど、基本的には人が好きで好きで…そして同じくらいに怖かった。

例えゲームでもそこに誰かの声が乗るだけでグッと生々しくなり、人間が見えてくる…ような気がした。
キャラクターとしての演技はもちろんのこと、キャラクターを通して「人」を感じることができる、、声優さんってすごいなと思った。

声のプロなのだし当然なのかもしれないが、そしてこんなことを言っては失礼なのかもしれないが、、、声優さんの声というのは皆様、本当に耳馴染みがよくて安心してしまう。

そして私にとって、声に対する価値観を大きく変えてくれた。
今までは、どちらかというと声に対しては「恐怖」の方が大きかったし、アニメや映画も苦手な方なので、そういう機会もなかったのかもしれない。

ここぞとばかりにハマった私は、その後も似たようなゲームやら声優さん繋がりなどで色々と探していくうちに、運命的なコンテンツに出会うことになる。
それが、アイドリッシュセブンだった。

これはまた別の機会に、大いに語らせて頂きたいと思うのだが、、
アイドリッシュセブンに出会えた事に私は本当に感謝しているのだ。どれだけ勇気と元気をもらえたことか…!!!

と、そんな素晴らしいコンテンツに出会えたことに繋がるお話でした。

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