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母親が仕事を続けるときに必要な、本当の理解

    母親にとって(もちろん父親にとっても)、子どもの病気は心配です。小さければ小さいほど、自分の身体の不調を表現することができないので、原因がわかるのに時間がかかり心配します。

 最近は、夏なのに冬季の風邪と言われたRSウィルスが流行ったり、インフルエンザで学級閉鎖をしたという話も聞きました。手足口病も全国的に大流行しています。

 手足口病は、ウィルスが1ヶ月くらいなくならないので、登園停止で防ぐことができません。口の中に水ほうができると、痛みが強くて飲み物さえ喉を通らないので、辛い思いをします。唾液を通しても感染が広がるので、小さい子どもがたくさんいる保育園では、防止するのがかなり難しいです。手足口病は、子どもによって症状の差が大きく、軽く済む子もいれば、全身に湿疹が出て全身状態が悪くなる子もいます。大人が罹ると、さらにひどい状況になるので、決して侮れない病気です。

 子どもが病気をすると、親は仕事を休まなくてはいけなくなります。職場の理解があるところも増えてきていますが、そんなところばかりでないのが現状です。

 7、8年前は仕事先に電話をかけると、露骨に不機嫌な声が返って来ました。「〇〇さん、また保育園から電話よ!」こんな言い方をされて、早退を申し出なくてはいけないお母さんの気持ちを考えると、熱があっても電話を掛けるのをためらったことが何度もあります。

 子育てに優しい社会と言われてずいぶん経ちますが、現実はそうでしょうか。まだまだ程遠いと感じます。子どもが病気になったら、母親が休んで看病する・…そんな当たり前のことがなんでこうも難しいのでしょう。

 本当は病児保育なんて必要ないはずです。病気で辛い時、子どもはお母さんに側にいてほしいと願っています。子どもが病気になったら、母親(もちろん父親も)が安心して休めるような社会に早くなってほしいと思います。


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