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ごっこ遊びは時代を映す鏡


 子ども達は、経験したことや、周りの大人の姿を再現するごっこ遊びが大好きです。

 お母さんごっこ、ままごと、家族ごっこ、病院ごっこ・・・大人の姿をよく見ているなと思います。心が動いたこと、印象に残っていること、真似をしたい大人がいることが、子どものごっこ遊びを引き出すのでしょう。

 特に病院ごっこは大好きです。白衣を見ただけで泣いてしまう子も、遊びの中ではお医者さんや看護師さんになって、細長い棒状のものを注射器に見立てて、嬉しそうに人形や友達を相手に注射をしています。きっと病院で、ハラハラドキドキしながらお医者さんや看護師さんの動きを見ているのでしょうね。

 ままごと遊びは、昔と変わらず女の子が好きな遊びです。以前はみんなお母さんになりたがっていたのですが、最近は赤ちゃんやペットになりたがります。特別な行動をしたり、言葉を話さなくても、みんなにかわいがられるからかもしれません。

 ままごとをしている様子を見ると、時代の変化を感じます。お母さん役の子は、携帯電話を持って電話をしたり、メールをしたりしています。昔は、みんなまな板の上で野菜を切ったり、鍋をゆすったりしていたのですが、もしかすると、そんな姿を見る機会が少なくなったのかな~と少し心配になります。

 ごっこ遊びは、時代を映す鏡です。いつまでもお父さんやお母さんが子ども達にとって真似をしたくなるあこがれの存在であってほしいと思います。

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