2013年にキミドリという名前の株式会社を立ち上げ、2017年からはすっぱいりんごに特化した加工品の企画販売を始めました。

その名も「すっぱい林檎の専門店。」

超シンプル。

リアル店舗はなく、小売店への卸しや、不定期に開くポップアップストア、そしてまだ本気出してない通販だけで展開しています。

原料となるりんごは農家さんから直接仕入れ、製造は商品別に複数の加工場に委託しています。岩手県内には、個人レベルでも食加工品の製造を委託できる工場がいくつもあります。

そういう加工場に、農家さんは自家産の果物などを持ち込み、ジュースやジャムなど加工品にして、産直や道の駅、ネット通販などで販売するのです。

ーーー食品製造の許可は種類があるので、加工場によって「○○は製造できるけど※※はできない」ということもよくあります。しかも、ほぼどの加工場も、ウェブサイトで営業！ということはあまりなく、何ができるか、製造最低数量はどれぐらいか、などは経験者をつかまえて尋ねるか、問い合わせが必要です。原料となるすっぱいりんごを探すより、ほしいものをつくってもらえる加工場を探すことのほうが苦労しました。

“原料供給地”と呼ばれ、海産物も農産物も種類豊富な岩手。しかもりんごは全国４番目の生産量です。そんな場所で栽培も加工もせず、商品を企画して販売するだけ、しかもすんごい小規模、というのは変態の部類に入るかもしれません。

ここでは未来の自分、会社のために、これまでの軌跡を書き留めていこうと思います。そして、これからりんご農家継ぐぞ！とか、加工品やってみたいんだけどな、という方々のお役にたてれば幸いです。