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2023.8.12 FC町田ゼルビア vs ジュビロ磐田 マッチレビュー

約半年ぶりに書くレビューは書き方を忘れているけど、記録に残した方がいい試合だと思ったので書きます。

そう思ったのは、2年前のホームでの磐田戦で、実質的に昇格を逃したのを思い出して、当時の記憶を遡るとこんなものが…

ハイライトでは分からない情報がサクッと読めるのよかった。過去の自分ありがとう。

というわけで、今節の振り返りに。

首位町田ゼルビアと、それを追う2位ジュビロ磐田の対戦。2年前の同カードは逆の立場だったので、感慨深い。

現在は、ゼルビアが1試合少なく、両者の勝ち点差が6。勝てば、9に広がり、数字上は12にまで広がる可能性もある。一方、負ければこれが3に縮まる試合。リーグの頂上を決める試合だったと言っても過言ではないだろう。

スタメン

町田:4-2-3-1
好調の藤尾を頂点とした形。累積で出場停止の翁長に変わり、奥山が先発。

磐田:4-2-3-1
前節負傷?の上原に変わり古川が先発。大先輩の三浦くんは先発。

対照的なCBの振る舞い

この試合は両チームのCBの守備時の対応の違いが結果に表れた気がする。

ゼルビアは、CBをゴール前に構えさせて、相手のクロスを弾く、シュートをブロックさせることで、失点を確実に防ぐ形。

一方の磐田は、CBのカバーエリアが広く、両SBの攻撃参加によって空けたスペースをカバーするため、ゴール前から離れることも少なくなかった。

ゼルビアはCBとSBの間のスペースをDHがカバーするため、ここ最近はボール奪取に長けた松井、宇野のコンビが先発し続けている。この試合でも、サイドから侵入してきた相手にクロスを上げさせず、ピンチの目を摘んでいた。

しかし、磐田はCB個人の能力を活かす形で、CBとSBの間のスペースをCBが持ち場を離れて対応するため、危険なゴール前にスペースが生まれていた。

そのため、ゼルビアは、ポジトラ時、特にゾーン2あたりでボールを奪えると、前の藤尾を左CBのリカルド・グラッサの背後に走らせるようなロングボールを度々蹴っていた。

それが藤尾による2度のPK奪取に繋がったと思う。

磐田も同じように、ポジトラ時や最終ラインでボールを回してからロングボールで最前線のジャーメインを走らせる形を見せたが、孤立したり、ゼルビアの両CBのセーフティな対応や素早い囲い込みでチャンスに繋がることはほとんどなかった。

このように、チームとしてどのように守るかというところの考え方や、CBにどのような振る舞いを求めるかの違いが、細かい所ではあるが、大きな差に繋がったような気がした。


ディフェンスリーダー 髙橋大悟

この試合に限ったことではないが、ここのところ彼を中心とした前線からのプレッシングが素晴らしい。

このように前から相手をハメる形を始めたのは、天皇杯の横浜FM戦からだろうか。あの時は、3-4-2-1だったと記憶しているが、形は違えど、大悟を中心とした前線からのプレッシングが光っている。

この試合でも、藤尾、エリキ、バイロンの3人を上手く動かして、相手の前進を妨害していた。

藤尾がボールホルダーに対してコースを限定し、両SHはCBとSBのパスコースの間に立ち、髙橋は山本をマンマークする立ち位置。決して強く寄せに行くわけではないが、相手には確実に影響を与える距離に立ち、スムーズな前進を妨害していた。

磐田はGKの三浦を使うことで、プレッシャーをいなそうと試みるが、この誘いにゼルビアの選手たちは乗ることはなかった。

GKにプレッシャーをかけに行くのは、消極的な理由でボールが渡った場合のみであった。これは、三浦が足元の技術に長けたGKであることも関係していると思うが、ゼルビアの選手たちはとても冷静で正しい判断をしていたと思う。

そのため、磐田の前進の手段としては、エリキの空けた穴を鈴木雄斗が上手く利用するか、前線のジャーメインへのロングボールくらいしかなく、ボールは持てているが、自分たちの思い通りのボール保持ではなかったと思う。

よく首を振って周りの状況を確認し、身振り手振りも行いながら周りの選手を動かしている。ゴールやアシストなど目に見えた結果には繋がることは少ないが、もっと評価されていいプレーが続いていると思う。


試合結果

町田 2-1 磐田
得点者:45' エリキ
    56' 藤尾翔太
    94' 松原后

さいごに

まずは勝てて良かった。次の週末にはまた、アウェイ清水戦を控えるという難しい状況が続くが、ここを乗り切れれば、ようやく昇格と優勝が見えてくると思う。

この試合も、エリキとバイロンの両翼はあまり特徴を出させてもらえなかったが、これからこのような攻撃面の課題と、失点の続く守備面の課題を改善していくことが求められる。

まだまだこれから。気を引き締めて。


今節もお読みいただきありがとうございました。

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