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#8 町田ゼルビアvsヴァンフォーレ甲府

3連戦の最後の試合。前節新潟に敗北を喫し、嫌な流れを断ち切りたい中でホームの試合。
そんな中で相手は首位の甲府。開幕から負け無しの相手にどのように戦ったのか。
そしてどのように対策されたのかを表面的ではあるが、振り返っていきたいと思います。


メンバーの入れ替わりは深津・井上・森村・山内が先発復帰。奥山がCHからSBに移動。町田の大黒柱のナカシがスタメンを外れ、ジョン・チュングンが初の先発入り。

町田の攻撃

攻撃の組み立ての段階から大きな役割を担っていたナカシが先発を外れた事で、まずは誰がサイドに流れて攻撃を組み立てるか、がキーになると思いました。
サイドに流れるのはケイマンが多いかなーという印象でした。もちろんチュングンもサイドでボールを受ける場面はありました。

そのサイドに流れるタイミングがチュングンは少し遅いかなという気がしました。
少しでもタイミングが遅れるだけで、森村や戸高、山内が囲まれてボールを奪われる場面も見られました。

密集を作っているサイドと逆のSBにボールが入った時に縦に誰もいないので、攻撃のテンポが落ち、相手のブロックを崩せない場面が多く見られました。

そこで1人で局面を打開をしようとすると、9分の山内のシュートのようにブロックされてカウンターをくらい、ピンチになったりもします。

もちろんシュートコースがあるなら、そこは積極的に狙うべき(今年は大谷がよくミドルを打っている)(17シーズンは井上がよく決めていたので今年はどんどん狙って欲しい)で、戸高のゴールみたいなゴールが生まれる可能性も高まります。

また、この試合は前線の4枚(2FW+2SH)と攻撃的なCH(この試合だと森村)の組み合わせが変わったので、パスのタイミングがズレたりすることで、ボールロストする場面もありました。

相手も意図的に密集を作ってボールを密集から出させないようにする傾向が強まっていて、なかなかその密集を突破できない場面が多く、かといって、町田の選手で1人で局面を打開できる選手は少ないので、もっと練習を積み重ねることで、ダイレクトパスなんかを織り交ぜながら、局面を打開でき、流れの中からのシュートが増えるのではないでしょうか。

もちろんその密集が作られる前に、ゴール前に迫る事ができたら、33分のチュングンの決定機のようなシーンが増えるでしょう。

ゴールシーン

この得点シーンはチュングンの頑張りから生まれたスローインからインプレーになりました。

スローインの時の甲府の選手の距離感が悪く、簡単にクロスをあげることができました。

また井上が戸高の手前で競り合ったことによって、戸高がフリーになり、飛び込んできた相手にも冷静に対処できました。

天皇杯の鹿島戦を思い出させるゴール前でした。

町田の守備・甲府の攻撃

まさかのドゥドゥがベンチスタートとチートキャラを温存して焦らすプレイをしてきた甲府の伊藤監督。

大柄外国人FWキラーの深津がスタメンに入り、ウタカを試合から消させることに後半途中までは成功。失点まではウタカにペナ内でプレーさせていませんでした。
ここを潰せていなければ、複数失点も有り得たかもしれません。

甲府は基本的には3バックでビルドアップ。愛媛のようにキーパーが参加する場面は無かったかと。3バックには2トップが付き、サイドのCBにボールが渡ったら、SHもプレッシャーにいく場面もありました。だが、SHがプレスにいくと、WBやシャドーをSB1人で対応しなければならなくなり、ボールを取り切れないと、空いたSBのエリアにシャドーやウタカが侵入してボールを受けてチャンスを作る場面もありました。

またそのサイドに流れた選手がファーサイドにクロスをあげるという事が徹底されていたような気がします。

WBとシャドーがビルドアップの出口になり、マークの基準点をずらそうとしてきましたが、町田の選手は上手く対応出来ていたと思います。


ドゥドゥ投入による盤面返し

ドゥドゥ投入により、前へ前へと重心を前に傾けた甲府。
町田の選手もドゥドゥにはSBとSHで挟むように守る。
だが、攻撃に人数がかけずらくなり、カウンターの迫力も出なくなっていった。

そして、徐々にDFラインが上がりにくくなり、攻める選手、守る選手に分断され、攻撃でも守備でも密集が作れなくなり、かえって、ドゥドゥやバホスにスピードに乗るためのスペースを与えてしまい、失点シーンに繋がってしまった。

これまでウタカを抑えてはいたが、クリアミスによって失点シーンを招いてしまった深津。

ワンチャンスをモノにしたウタカ。これが質的優位というものか。お金ってすごいな(棒読み)


さいごに

DAZNの実況いわく、「飛び出しに課題がある」という増田も、前に飛び出してルーズボールを処理する場面も多くなって、改善の傾向はみられます。
ここまで、DFの背後のボールの処理が上手くいかなかった原因は、深津の「GKに任せる」基準と、増田の「俺が出る!」の基準の不一致ではないかなと思っています。

「スピードに期待してる」と相馬監督に言われていたチュングンには福岡戦もスタメンで見てみたいなとは思います。


今回も拙い文章、薄い内容でしたが読んでいただいた方々ありがとうございました。




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