前節の京都戦はホームで初の複数得点。佐野海舟のJデビューなどポジティブな要素は試合を終える事に増すばかり。

今節はアウェイに乗り込んでの岐阜戦。
この時期にしては異常な暑さの中ナイトゲームと、体力勝負のゼルビアにとってはラッキーなキックオフ時刻でした。

では、試合はどうであったか振り替えります。

スタメン

[町田]　前節と変わらないメンバー。 ベンチにはナカシが復帰とこれまたポジティブ。

[岐阜]　前節はジェフ相手に5失点と守備に不安が。そのためか、今季初のスタートから3バックを採用。守備に重きを置いてきた。GKを含む3人を前節から変更。

攻撃

前半は左サイドを中心に攻撃を仕掛けます。ロングボール→２ndボール回収→ロングボール....のいつものパターンですね。岐阜が守備時は５バックになることもあり、中盤との間にスペースができ、かつ岐阜の中盤の選手が守備的な選手が少ないこともあってか、２ndボールが中盤で回収できることが多かった印象です。また、岐阜のDF陣のサイズがあまり大きくない(藤谷：184、阿部：178、甲斐：181)ので、競り勝つ場面も多かった印象です。そのため、簡単にボールを前に進めることができていた印象です。

後半は62分にナカシを投入し、右サイドに流れてボールをもらうことが多かったことで、右サイドでのプレーが中心になりました。
ナカシ投入後は、溜めが創れるようになり、チームに落ち着きがでた印象です(75分まで)。
ケイマンも負けじと、ボールを溜めます。63分のシーンは無理にボールを前に送るのではなく、リードしているんだから落ち着こうぜ！！と言わんばかりのドリブルキープで、味方やサポーターを焦らします。

今までのゼルビアなら、ひたすら縦に早くボールを動かしていましたが、短いパスを繋げるようになろうと変化しているなかで、このようなプレーが増えていくのは、チームが変化している証拠だと思います。
どこか、16-17シーズンに在籍した、ヤザ(谷澤達也)みたいにいい意味で攻撃を止める選手をあえて創っている気がします。

驚きだったのは、海舟のスローインがよく飛ぶことです。決して、サポミで誰かが言ったからとかではなく、スローインでの陣地回復、押し上げが戦術的にキーポイントなチームである以上、オプションの一つとして使えると思います。

守備

岐阜はパスを繋いでくるチームのイメージがありましたが、この試合はゼルビア対策なのか、ロングボール中心の攻撃でした。陣地回復を狙い、ある程度前進したらパスを繋いできたという印象です。

ロングボールはDFラインの背後に飛んでくることが多く、CB間に飛んできた際は京都戦の1失点目のようなシーンもあり、ヒヤヒヤしました。

前半の相手のシステムとの噛み合わせにより、海舟がWBにマークについた時は、海舟の空けたエリアのカバーをする選手がいませんでした。そのエリアで相手にフリーでボールを受けられるシーンもあり、3バック(守備時は5バック)のチーム相手にどうするのか課題が残りました。

暑さの影響からか、試合が進むにつれてDFラインと中盤の間にスペースが生まれ、岐阜は背後ではなく、その空いたスペースを使いながら攻撃を行います。
ツートップが収めて、DFの背後に走った味方へパスという形が後半の頭にかけて見られました。一連の流れが早い為、なかなか圧縮することができず、ゼルビアにしては広がった守備陣形となってしまい、後半はなかなか２ndボールを回収することができませんでした。

66分に前田遼一が投入されて以降はゼルビアは押し込まれる時間が続きます。

とりあえず前田に当てよう！な感じで陸から空からパスが飛んできて、それを簡単に収めて展開することで岐阜の攻撃にリズムが生まれます。

75分以降に、岐阜のフォーメーションが3-4-3になり、リスクを負って攻めてきていたので、押し込まれる展開になり、耐えきれずに失点してしまいました。

ここを無失点で乗り切れれば、久しぶりの無失点となり、選手たちの自信に繋がったのでしょうが。

さいごに

勝てた→よかった
複数得点→よかった などなど

いい点はたくさんありました。64分の岐阜のビルドアップ時の前線の選手たちの作ったブロックは、パスコースを消して岐阜に思うように前進をさせませんでした。この先、丁寧にビルドアップをしてくる相手に、これを試合を通して作れれば、もっともっと良くなっていくと思います。

次の相手は栃木。

まだ得点すら取ったことない相手にどう戦うのか注目です。

今節もお読みいただきありがとうございました。

結果

町田 ２－１ 岐阜

前２０分　富樫敬真(PK)
前４６分　ロメロ・フランク
後４７分　粟飯原尚平