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「編成ミスが響く五月雨」2021.05.30 FC町田ゼルビア vs ギラヴァンツ北九州 J2第16節マッチレビュー?

海舟の離脱に続き奥山の離脱と開幕前の編成の失敗が今になって響いているように見える。贅沢な悩みではあるが、あまりにも前線に枚数を割きすぎてアンバランスになっていたのは開幕前から指摘していたところだったと思う。本職ではない、またはそのポジションで使うと選手の持つ能力を最大限発揮できないにもかかわらず使わざるを得ないのでここ数試合の不調に至っている。

この試合においては早い時間に先制されて持たされたという見方があると思う。正直北九州はスコアの動きに関わらず守備の仕方は変えなかったと思う。先制してからも前線の選手が最終ラインの選手を上手い具合に誘導して、中盤で人数かけるというのが対ゼルビア対策の守り方で、実際何回か綺麗にハマっていたし。ゼルビアはアーリア以外に中央のレーンで前を向けることができる選手がいないため、アーリアだけ抑え込んで後の選手はある程度プレッシャーに行けばいいよねというのは共有されていたように見えた。

海舟であればターンで前向けるけど平戸にそれはできないから厳しいものがある。

じゃあどうやって前を向くかだけど、それはこの試合中に1回あったボールと敵を自陣方向へ引っ張って、近い選手がそのボールを逆のベクトルへと運んだやつを続けるしかないと思う。ワンツーの形でもできるし、パターンとしてプレス回避や1stプレッシャーラインを突破する方法として落とし込めると面白いかなと思う。


そして対ゼルビアで特に顕著に見られる攻撃がCBを持ち場から離れさせるというもの。この試合でも水本や高橋がサイドに引っ張りだされゴール前の人数が少ないことが多かった。そのシーンの前にはSBが前で食いついて剥がされていることが多い。持ちすぎると囲まれるからなるべく少ないタッチ数で叩くというのも共通して見られるものである。

そこに食いつかずに攻撃を迎え撃つのか、それともファウルしてでも止めるのかはわからないが、嚙み合わせを意識しないゼルビアにおいて今後どのような対策が打たれるのかは興味深い。

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