見出し画像

2021.11.03 FC町田ゼルビア vs 松本山雅FC J2第37節感想

2試合連続でスコアレスドロー。この2試合の内容は異なるものであったものの、決定力不足と相手に引かれた時にどう崩すかという課題は2試合で共通していた。

そんな中で最下位に沈む2012年昇格同期の松本山雅をホームに迎えたこの試合。久しぶりに現地で試合を観たので、そこで感じたこと込みでお話できればと思います。


スタメン

画像1

町田:前節から4人変更。ドゥドゥ、アーリア、安井、深津→中島、吉尾、太田、森下。深津が2度目の累積警告で2試合お休み。森下が久しぶりに先発。しかもCBで。
松本:前節は群馬に0-1で敗戦。松本も4人変更。5-4-1気味の3-4-2-1。


感想

試合序盤からゼルビアがボールを持つ時間が続く。松本が前2試合を見て、ゼルビアのCBには持たせて引いて守っておけば良いというスカウティングだったのか、鈴木国友の1トップで5-4のブロックで引いて守っていた。しかし、この試合には深津とは異なり、ボールを動かすことに長けた森下が先発だった。そのため、縦パスが入れたい放題。

一方の松本は5-4のブロックを敷いているものの、中央に堅いとは言い難いもので、ゼルビアのパスの出し入れにブロックを乱されていた。何となくだが、ゾーンで守っていそうな感じもあって、そんな守備相手に背後から走って裏を狙うゼルビアの攻撃陣の狙いが大きくハマっていた。

しかし決定機を逃し続けると、ようやく最終ラインからロングボールが出て、太田がセオリー通り折り返して、逆サイドのSHがゴール前で合わせる形を見せて先制に成功。

その後も松本はゼルビアに押し込まれ続け、クリアで最終ラインを上げるのが精いっぱい。鈴木一人で起点を作るのは無理そうだった。

しかし飲水タイム明けから5-2-3のような形でプレスを仕掛けるように。ようやくゼルビアのビルドアップ隊に制限が。しかし、全体的にラインが後ろに重たく、プレスも単発でゼルビアのボランチ2人が常にフリーだったのが気になった。

だが、その後も決定機を逃し続けると、時間の経過につれて松本の緩いトランジションに飲み込まれ始める。あろうことにトランジション勝負で負けてはならないチームがルーズになってくる。相手のミスに助けられるシーンも多かったが、サイドで数的優位を作られてクロスを上げられて、中央でヒヤリとするシーンがあった。


後半に入ると松本は2枚替えでサイズのある選手を投入。この試合、すべてのコーナーキックをショートでやったことから分かるように、明らかにサイズで劣るゼルビア相手に高さ勝負を挑む松本。3-4-2-1(5-3-2)で前線に起点を作る。

一方のゼルビアは50分過ぎに三鬼がアクシデントで交代。岡田が左SBに入る。直後に吉尾の今シーズン10点目となる得点で2-0と突き放すが、岡田の中途半端なポジショニングとチームのリスク管理によって、途中交代で入った榎本がサイドに流れて起点を作り始め、CBの高橋が外に引っ張り出される回数が増える。

63分のセットプレーで高橋が脚を痛めるが、誰も気づかず最終ラインの人数が少ない状態でボールを失い、松本のカウンター発動。最後に森下が止めていれば今後も先発争いに食い込みそうだったが、相手に上手く決められ失点。京都-相模原で竹重が怪我してるのにウタカに決められたシーンみたいだった。

三鬼が交代する前から左サイドを狙わていたが、上手く誤魔化せていた。しかし、岡田の積極性というかエゴな部分が裏目に出て空いたスペースを突かれるシーンが多発。ここはベンチメンバーの選定をミスった感。土居だったらこの失点は無かったかも。

ドゥドゥ、アーリアを投入するとプレスの勢いが弱まり、松本に持たれる時間が増える。1stプレッシングが機能しなくなるのでこればっかりは仕方ない。だが左サイドへの処置は無い。しかし海舟のミドルで追加点。見つかるからやめてくれ…

直後に松本がセットプレーから得点。ここで点を取れたことで松本が更に前に出てくる。というよりもプレッシャーがかかっていない、前進を止められていないという表現の方が良さそう。足が止まってきて距離感も悪くなり、中央合体を許すなど前半には見られなかった形で崩され始める。

あくまでも偶発的な崩され方だったが、嫌な雰囲気が流れていた。

結局、最後に水本を入れて5バックにして、チームとしての意思統一をさせて逃げ切りに成功。松本の追撃を上手く交わせた形となったが、次節にもJ2残留(昇格できなかったという意味)が決まるチームのモチベーションをどこに置くかが今後の課題となりそう。


さいごに

この試合で注目だったのが、右CBを誰にするか。水本だろうという見方が強かったと思うが、結果的に森下が抜擢された。個人的には良かったと思う。最終ラインの上げ下げで足を引っ張る場面もあったが、攻撃面では久しぶりの出場にしては良かったと思う。悔やまれるのが、1失点目で最後に止められなかったことで、守備時のポジショニングは課題かも。

全然関係ないけど、最後の交代メンバーが呼ばれた時のテセさんの表情になんとも言えないものがあった。俺もあの展開ならテセさんが出るべきだったと思うけど、ドゥドゥと2人で組ませると追いつかれる恐れもあったし致し方ない気もした。でもサッカーやってた時の苦い思い出が蘇ってきて辛かった。


最後に宣伝なのですが、11/10、21時からJ2ドラフト会議に参加させていただきます!

自分だけフォロワー数少ないし、学生は自分だけなのですが、色んな手段を使ってリストアップ中なので、いいチームを作りたいと思うので良ければTwitterのTLを追ってみてください。よろしくお願いします!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?