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LINEスタンプをより多くの人に届けるには

以前、LINEスタンプクリエイターをやってみたいという友人に今のLINEスタンプクリエイター業界はこんな感じだよというのを説明するnoteを書きました。

ここで書ききれなかったことがいくつかありまして、今回はその内の一つ、「どうやって自分が作ったLINEスタンプを世の中の多くの人に届けるのか」という部分について書きたいと思います。

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ちなみにこういった考察はこちらの👇マガジンにまとめていますので、ご興味あればよろしくお願いします。

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ではまずこちらに「あなたが作ったとあるLINEスタンプの存在が、だれかの目に入り(へぇ〜そういうスタンプがあるんだぁ)と認知される経路」を書き出しました。

LINEスタンプはどうやって認知されるのか?

分布図として描いているので、
左に行くほど、「その人はスタンプを買おうとは思っていない(無意識)」
右に行くほど、「その人は何かしらのスタンプが欲しいと思っている」
上に行くほど、「その経路にスタンプを乗せることが難しい(実現可能性低い)」
下に行くほど、「やろうと思ったら簡単にできる」
となっています。
加えて、色の濃さが濃いのが「影響力大」、薄いのが「影響力弱」となっています。

左上から順番に挙げていきますね。

SNSでインフルエンサーが使ってくれる

いわゆる「バズ」も含みます。有名人が使ってくれたり配信で写ったりケースはいろいろですが、狙って使ってもらうのは難しいですね。(それこそCMなどの広告費が発生してしまいます)

テレビにちょこっと映ったことがありますが、スタンプの名前も出ていないのに確かその後2日くらいで数十個くらい余計に売れた気がします。メディアのパワーは侮れません。

友達がトークで使っている

LINEを使っていれば必ずスタンプは目にすると思います。友達が使っているのを見て自分でも欲しくなるケースです。いわゆる口コミと言うやつですね。
クリエイターが想定している以上に上手い使い方をしてくれることもあると思うので、宣伝効果は高いはずです。ただし1:1のトークだったりもするので、即大バズリとはいかないのが難点。

クリエイターにプレゼントされる

クリエイター自身が自腹で配るケースです。クリエイターに100人友達がいればいいですが、そうもいかないのでせいぜい数十人にリーチできるくらいじゃないでしょうか。購入費もかかりますし。
でも確実にスタンプを持っている人が増えます。

LINEPRスタンプが配布されているのを見かける

クリエイター自身がPRスタンプを購入して配るケースです。クリエイターのファン・フォロワーがいれば効果は大きいですが、そうでない場合は配布されている事自体を世の中に知らせることが難易度高いです。

LINEスタンプ公式からのオススメに載る

LINEのスタンプ公式チャンネルで不定期に配信されるオススメスタンプ情報に載ることです。自分のスタンプがオススメされることもあれば、なんとなく過去の購入履歴から関連性ありそうなものがオススメされることもあったり、そもそも私自身は最近オススメが届いたことがないしで、どういうアルゴリズムなのかがわからないので私はあまり期待していません。
恐らく、私が新作をリリースしたからと言って必ずオススメが過去の購入者に届くわけではなく、過去の購入者のうちランダムで数パーセントくらいに届くのかな?と想像していたりします。
通知されれば効果は高いのですが、よく分かりません。



ここから先はある程度自分でスタンプを探しに行っているユーザが対象になります。

クリエイター自身のSNSで見かける

これもクリエイターのファン・フォロワーがいれば効果は大きいですが、クリエイターのSNSにアクセスすることがまず奇跡的なので、そもそも見られていないSNSで告知する宣伝効果は薄いでしょう。
インスタのリール?とかに流す方法もありそうですが、多分それはそれでノウハウが必要なんでしょうね。

LINEスタンプの全スタンプランキングに載る

「今売れてるスタンプ」として表示されるわけなので、それができたら苦労はしないです。いろいろうまく行った後にここに行き着くものなので、まず目指すのはここじゃないです。

LINEスタンプの全スタンプの新着に載る

毎日数万のスタンプがリリースされる中で、様々な言語を含んだ全スタンプの新着画面から気に入ったスタンプを見つけるのは、濁流から一枚の木の葉を見つけるような苦行になっています。一体誰がこんな画面からスタンプを買うというのか、はなはだ疑問なんですが、この機能自体要るのかどうなのかというのは置いといて、とにかく一瞬で流れて行ってしまうのでこれに期待する意味はないです。
昔は◯曜日の◯時にリリースするといい!みたいなのがありましたけどね。

LINEスタンプ公式のピックアップに載る

昔は何度か載せてもらったことがあるんですが、最近はそもそも有名クリエイターの作品が載る事が多く、私自身チェックもしてないですね。ただ、載ったら結構大きい効果があります。

LINEスタンプ特集のランキングに載る

定期的に開催されている「◯◯なスタンプ特集」のような特集記事ですね。コレはもちろんその上位に載るという意味です。難しいですが、全スタンプでのランキングに入り込むよりは難易度は比較的落ちますね。

LINEスタンプ特集の新着に載る

特集記事の新着に載るというルートですが、特集開始直後は結局他のクリエイターも我先にとリリースするので激流になり一瞬で流されます。かと言って特集の終盤でリリースしても特集自体の鮮度が落ちているので見ている人は少ないです。期待できません。

LINEストアの検索結果に載る

ユーザが「こんなスタンプ欲しいな〜」とキーワード検索した際に表示されるルートです。当然ながら上位に表示されたいですが、アルゴリズムは不明ですが基本的に直近での売上順なので、「かわいい」「おもしろい」「パンダ」とか激戦区すぎるキーワードではなく、ある程度ジャンルを絞った例えば「空手」「メダカ」「炭酸」などの「過疎過ぎないワード」で上位に来るように狙うと効果が高いのでは?と思っています。

他にもルートとしては、クリエイターのスタンプ一覧画面や各スタンプ画面の「他の作品」や「関連スタンプ」欄からというのもありますが、そこにたどり着くにはまずは検索ありきかなというのとそこまで深掘りしてくれるユーザはあまりいなさそう(影響はかなり薄そう)ということで除外しています。

以上が、LINEスタンプの存在にだれかが気づいてくれる可能性があるルート一覧になります。

ということで、それぞれのルートの実現可能性と効果を考慮した結果がこちらの図になります。

結論が出ました

ギザギザのマークのところは、狙ってできるものじゃないか期待が薄いものなのでとりあえず無視でいいんじゃないかというものです。
オレンジ色の枠で囲っているのが、私が効果的なんじゃないかということで重要視しているものになります。
それぞれ抜き出すと、こちらの4つです。

●友達がトークで使っている
●クリエイター自身がプレゼントする
●LINEストアの特集のランキングに載る
●LINEストアの検索結果に載る

それぞれを組み合わせると、以下のような流れになります。

  1. できるだけ検索にヒットしやすい・うまくヒットするよう説明文を考えてスタンプを作る

  2. スタンプをリリースする

  3. 自分でも買うし友達にもプレゼントする

  4. ちょっとしか売れていないスタンプよりは、特集ランキング・検索結果で上位に来る

  5. 友達やランキング・検索結果を見て買ってくれた人がスタンプを使ってくれる(たまたまオススメ通知が飛んだりもしているかも)

  6. それを見た人がさらにスタンプを使ってくれる

  7. 特集ランキング・検索結果でさらに上位に来る

これがヒット作を作る私の方程式です。
これはスタンプの売れ行きからも推測できることで、私のスタンプのリリース直後の購入数の推移のグラフはこの様になっていることが多いです。


リリース初日から7日間の推移

ファンが付いている有名クリエイターさんだと恐らく3日め4日めの落ち込みはなくて、初動の時点で大きく山になるんでしょうが、私くらいのレベルの中堅クリエイターだとまずは1つ目の山を確実に作ることがヒット作への道なんではないかと思っています。
なのでこの方程式にうまくハマるように試行錯誤を続けて、何とかより多くの人にスタンプが目にとまるようにしたいと思って活動しています。

まぁ問題があるとすれば、ほぼほぼこの方程式通りにはいかないということくらいでしょうか。


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