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大澤研究室、noteはじめます

はじめまして!大澤研究室 PRチームの蓬莱と申します。

この度、大澤研究室noteにお越しいただき、ありがとうございます。

2020年4月に始動した大澤研究室は「ともにドラえもんをつくる」というビジョンを掲げ、HAI(Human-Agent Interection)や汎用人工知能の研究を行っています。

このnoteを通して、大澤研究室のメンバーや、活動、研究内容などをみなさんにお伝えしていければと思っています。


大澤研究室のビジョン/ミッション

大澤研究室のビジョン「ともにドラえもんをつくる」
私たち、大澤研究室は「ともにドラえもんをつくる」をビジョンとした研究室です。

大澤研究室を主宰する日本大学文理学部助教の大澤正彦は、幼少期からドラえもんをつくることを夢に見て、さまざまな活動を行ってきました。大澤は、高校、大学もドラえもんをつくるために勉学に励み、2020年には博士号を取得し、同年、日本大学 文理学部に着任。「ドラえもんをつくる」というたった一つの夢を追いかけ、今まで多角的に活動を行ってきたのが大澤正彦です。

大澤の夢は大澤研究室のビジョンとなり、2020年8月現在、社会人を含めて80人以上が大澤研究室に集い、ドラえもんをつくるというビジョンを「ともに」追いかけています。

大澤研究室の3つのミッション

「ともにドラえもんをつくる」ために大澤研究室では、3つのミッションを設定しています。

ミッション1:人とロボットが共存する未来のための技術開発
ドラえもんをつくるためには、現在のAI(人工知能)技術をさらに発展させる必要があります。現在のAI技術は、さまざまな領域で、大きな技術的成果をあげ、注目の的になっています。AIとロボットの技術が進化することで、自律的に動くことが可能な2足歩行ロボットなども生まれています。

一方で、現在のAI技術を活用しても、まだ人間とAI技術が組み込まれたロボットが共存できません。

現在のAI技術を先導しているのは「ディープラーニング」という技術です。膨大なデータを学習することで、画像や音声、テキストの認識力を大幅に向上させただけでなく、売上や来客数など、将来の数値も予測することが可能です。

ディープラーニング技術がロボットと組み合わさることで、場所を認識して動くなど、ロボットの可能性が大きく広がりました。

しかし、人間とロボットの共存は、膨大なデータを学習するだけでは達成できません。

データを学習して認識力を向上させるだけでなく、「人間を知ること」や「人間とロボットの関係性構築の手法を確立すること」など、心理学や認知科学をはじめとしたさまざまな学問領域の知識を結集させ、人間とロボットが共存できる技術開発を行う必要があります。

そこで、私たちは、HAI(Human-Agent Interaction)という研究領域を主軸に、人とロボットが共存する未来に挑んでいます。

ミッション2:一人ひとりがスターとなるための人材教育
私たち大澤研究室は、ドラえもんをつくることを通して、ドラえもんづくりに関わる人々が幸せになっていく仕組みを構築します。

ドラえもんづくりは一つの視点で成し得るものではありません。さまざまな人が関わり、あらゆる視点からドラえもんづくりに携わることでこそ、ドラえもんづくりを実現することが可能です。

私たち大澤研究室は、学生、社会人に関わらず、関与する一人ひとりが各々の価値軸でドラえもんづくりに関わり、スターになっていくための教育を担います。

そのために、大澤研究室では、独自の教育システムを構築しています。

ミッション3:ウニ型組織の形成と拡大
ドラえもんづくりは、既存のトップダウン型の組織体系では実現できないと大澤研究室は考えています。

ドラえもんをつくるために、誰もが主体的に行動をし、自分の価値軸で活躍できる組織づくりを目指しています。

ゆくゆくはたくさんの人の価値軸を活かし、ドラえもんをつくっていきたいと考えています。

大澤研究室を支える多様な人々

2020年8月現在、大澤研究室は、日本大学文理学部の3年生9名、専修大学ネットワーク情報学部の3年生9名、4年生1名が学生として所属しており、さまざまな活動を行っています。

また、大澤研究室の特徴は、約50名のさまざまな領域のプロフェッショナルがプロボノ(各分野の専門家)として参画している点です。他領域の研究者、メディアの編集長、コンサルタントなどあらゆる人が大澤研究室に参画することで、さまざまな化学反応が起きます。

多くのプロボノを巻き込み、ドラえもんをつくるために多角的に活動を行い、ミッションにも掲げた「ウニ型組織」の構築を目指しています。

プロボノ・・・
各分野の専門家が、職業上持っている知識やスキルを無償提供して社会貢献するボランティア活動全般

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大澤研究室の組織

大澤研究室の組織は大きく3つに分けられる
大澤研究室は共通の目的を持ったグループを「サークル」として設置し、多角的な活動を行っています。大澤研究室のサークルは大きく分けて以下の3つの役割に分けられます。

①研究開発を行うサークル
②大澤研究室の外側との連携を強化するサークル
③大澤研究室の運営を支えるサークル


①研究開発を行うサークル
「ともにドラえもんをつくる」ことを目指すために、大澤研究室ではHAI(Human-Agent Interection)や汎用人工知能の領域を中心に研究開発を行っています。また、大澤研究室では、積極的に企業との産学連携に取り組んでいます。
 
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②外部との連携を強化するサークル
大澤研究室では、産官学の連携を強化するために、「産官学連携プラットフォーム」の構築、あらゆる人がドラえもんづくりに参画できる「オンラインコミュニティ」の構築など、ドラえもんづくりを加速するために外部との連携を強化しています。

また、専属のPRチームを設け、TwitterなどのSNSやnote、Webサイトの整備を通して大澤研究室の活動内容について一人でも多くの人に知ってもらえるように活動を行っています。

③大澤研究室の運営を支えるサークル
大澤研究室は多くの人の支えによって成り立っています。大学とのスムーズな連携を行う秘書サークルや、研究室内の戦略推進を行うサークル、Slackなどのインフラ整備を行うサークルなど、さまざまなサークルが存在し、それぞれが主体的にドラえもんづくりに関わっています。

大澤研究室が目指す「ウニ型組織」
私たち、大澤研究室は「ウニ型組織」というものを確立するための研究も行いながら、ウニ型組織を組織運営に生かすことをしています。

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ウニ型組織とは、組織の目的と一人ひとりの目的を同等に追求する組織のことを指します。同じ共同体として繋がりを持ちつつ、一人ひとりは各々の方向を向いていることから、核となる部分に上質な身がありながらも一本一本の棘が鋭く各方向に伸びているウニの形に見立てて、ウニ型組織と名付けています。

ウニ型組織では、一人ひとりも、組織自体も、一本一本のウニの棘とみなします。各々の目的を追求する一人ひとりが、個人と個人の関係性や、個人と組織の関係性を構築しながら、自らの目的を目指して個を磨く、多様性を持った組織です。

私たち大澤研究室の「ともにドラえもんをつくる」というビジョンも、一つの棘となっています。

大澤研究室の研究領域

大澤研究室では、「汎用人工知能」と「HAI(Human-Agent Interaction)」の大きく2つの分野を中心に研究活動を進めています。

汎用人工知能
現在のAI技術として注目が集まっているディープラーニングの技術は、世界最強の囲碁棋士に勝利したり、人間以上の画像認識精度、音声認識の精度を達成するなど、2010年代に大きく注目されました。

ディープラーニングなど、個別のタスクに特化したAIは「特化型人工知能」と大別されます。例えば、画像認識に特化したAIは音声を認識できません。囲碁に特化したAIは、将棋で次の一手を考え出すことはできません。

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特化型人工知能とは対照的に、人間のようにさまざまなタスクに適応し、多くのデータの学習を必要としない人工知能を「汎用人工知能(AGI:Artificial General Intelligence)」といいます。

ドラえもんをつくり、人間とロボットが共存する社会を目指すには、さまざまなタスクに適応できる技術開発が必要です。大澤研究室では、汎用人工知能の研究を進めるべく、心理学や認知科学、神経科学などを研究し、人間の脳を電子回路で再現する「脳型のアプローチ」を追求しています。

HAI(Human-Agent Interaction)
HAIとは、Human-Agent Interactionの略で、直訳すると人間とエージェント(ロボット)の相互作用を研究する学問領域です。
 
AI関連の研究では、AI自体の研究開発に大きく力が注がれていますが、人間とエージェントとの関係性を研究し、どのようにすればロボットが人間と共存するかを考えていくことが必要です。

HAIは、エージェントと人の両者を一体のシステムと捉え、人間とエージェントの関係性を追求しています。

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HAIの研究を進めることにより、今までAIやロボットだけでは技術的にハードルが高かったことでも、技術的にハードルを下げられるかもしれません。AIだけでなく、人間を含んだHAIの研究開発が、ドラえもんづくりを加速するために必要と考えています。

具体的な大澤研究室の取り組み

ここからは大澤研究室の取り組みをご紹介します。

ミニドラのようなロボットづくり
大澤研究室は、ドラえもんをつくるための第一歩として、ミニドラのようなロボットをつくっています。

このロボットは、白を貴重としたシンプルなデザインですが、大澤研究室の今までの研究が多く反映されています。

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このロボットは「ドラドラ」としか話すことができず、現在活用が進むスマートスピーカーのような機能性はありません。

しかし、その動きに「癒やし」を感じ、人はミニドラのようなロボットに対して命を感じます。実証実験ではさまざまな人がこのロボットに話しかけます。

例えば、ミニドラのようなこのロボットは「しりとり」をすることができます。
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ITACO×ミニドラのようなロボット
ITACOとは、北海道大学の小野哲雄教授の研究として紹介された、ユーザの価値観などを理解しているエージェントがPC、タブレット、家電などに移動して、ユーザに適切な支援を行うシステムのことです。

そして、ミニドラのようなロボットが目指すものは、ドラえもんのような「心」を持ち、人に寄り添うことのできるエージェントです。

しかし、寄り添いが必要な場面で、ロボットがそばにいないという場合も想定できます。そのような難点を克服するために、ITACOというシステムを利用します。

そして、ITACOとミニドラのようなロボットが掛け合わされることで、外出時にスマートフォンに乗り移ったエージェントが天気情報を表示したり、画面上でのエージェントとのパネルタッチによるインタラクションが生み出される事により、ずっと人間に寄り添うエージェントが実現すると考えています。

これによって、ユーザは不自由のないインタラクションの実現ができ、結果としてミニドラのようなロボットは長期的に「心を想定される」ことと「役に立つ」ことを両立できるものを目指しています。
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産官学連携プラットフォーム
大澤研究室では、企業と新しい技術の研究開発や新しい事業を生み出すためのプラットフォームづくりを目指しています。そのプラットフォームとして、共同研究コンセプトの公開を前提としたオリジナルサイトの制作を検討しています。検討中ではありますが、概要としては以下の通りです。

共同研究コンセプトのオリジナルサイト
従来は、誰が、どこで、どのような共同開発を行っているのかは、行政や企業の方にとっては社内秘密であり、情報がオープンにされていません。
しかし、大澤研究室では、コンセプトや世界観に共感した参加者がプロジェクトの開始時の他、プロジェクトの途中から参加し、技術提供することができることを目指しています。

そのため、行政や企業の希望する共同研究のコンセプトや世界観や各企業の持つ技術などオープンにする必要があり、そうすることで、共同研究の際のミスマッチを防ぎ、それぞれの強みを活かし、同じゴールに向かって共同研究ができると考えています。

その結果、最高の共同研究の成果が社会に実装されることを目指しています。

大澤研究室に参画したい方はこちら

最後に

わたしたち大澤研究室は、既存の研究室の枠組みにとらわれず真に「ドラえもんをともにつくる」を実現するべく、あらゆる人と協力し、研究開発を続けていきます。

もし、大澤研究室の活動に少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひ以下のお問い合わせフォームからご連絡をいただければ幸いです。
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また、大澤研究室ではSNSを通して情報発信も行っています。ぜひフォローしていただけましたら幸いです。

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ドラえもんをともにつくるべく、これからも大澤研究室はさらに活動を活発に行なってまいります。

これからも、このnoteも定期的に更新してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

大澤研究室 PRチーム 蓬莱

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