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【DTM】Studio One内蔵ディストーション「Red Light Distortion」でどんな倍音付加が起こる?

お久しぶりです。Rinjuです。
今回はStudio Oneユーザーに向けた記事を書こうと思います。

皆さんはRed Light Distortionを使っているでしょうか?
Studio One内蔵のディストーションエフェクトですが、ゆるくかければ倍音付加用に使える気がします。

というわけで、1kHzの正弦波にRed Light Distortionをかけて、それぞれのタイプ(回路の種類)で倍音付加を観察してみようと思います。
タイプは以下の6種類です。

  • Soft Tube(真空管1)

  • Hard Tube(真空管2)

  • Bad Tube(真空管3)

  • Transistor(トランジスタ1)

  • Fuzz(トランジスタ2→誤り?)

  • OpAmp

()内はこうかな? と思って書いただけなので、間違っていたらコメントいただきたいです。

モード以外は全てデフォルト値で見てみます。

Soft Tube(真空管1)

第3, 5, 7, 9, 13倍音が付加されている。


Hard Tube(真空管2)

第3, 5, 7, 9, 13, 19倍音が付加されている。
第19倍音は強度が周期的に動いていた。

Bad Tube(真空管3)

第3, 5, 7, 9, 13倍音が付加されている。

Transistor(トランジスタ1)

第2, 3, 5, 6, 7, 9, 10, 13倍音が付加されている。

Fuzz(トランジスタ2→誤り?)

第3, 5, 7, 9, 13, 19倍音が付加されている。
第19倍音の強度は周期的に動いていた。

トランジスタ回路は偶数倍音を付加するという風に聞いていたので、このファズはトランジスタ回路ではなく真空管回路を模しているのかな? と思いました。

OpAmp

第3, 5, 7倍音が付加されている。

偶数倍音が付加されたのはTransistorのみという結果でした。
Sleepfreaksさんの記事によると、

ざっくりと言ってしまえば、奇数倍音は音の輪郭や明瞭さに影響し、偶数倍音は温かみや耳馴染みの良さに影響する、といった感じです。一方でダイナミックレンジの観点でいうと、奇数倍音が増えると波形のピークが抑えられるためコンプに似た効果が得られ、いわゆるミックスの「一体感」を生み出します。偶数倍音が増えると波形のダイナミックレンジが広がるため、トランジェントが鋭くなって、いわゆる「パンチ」のあるサウンドになります。

Sleepfreaks「知って得する!倍音とミキシングの関係|Waves Cobalt Saphiraによる検証」

とのことです。実際、
赤:y=sin(x)
青:y=sin(x)+Σ(1/奇数)sin(奇数x)(奇数倍音を第13倍音まで足した波形)
緑:y=sin(x)+Σ(1/偶数)sin(偶数x)(偶数倍音を第12倍音まで足した波形)

を比較すると、次の画像のようになります。

奇数倍音にはコンプレッション効果があり(青)、
偶数倍音は波形を鋭く(?)する(緑)。

第2倍音を付加するだけで割と変化します。

第2倍音を足した場合。

結論:Red Light Distortionで倍音を付加するときには

基本的に奇数倍音が足されるものと考え、偶数倍音が欲しければType:Transistorを使うことにします。

Rinju

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