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3/19 カリフォルニア州シャットダウン・外出禁止令

あぁ、とうとう・・です。

3/14には、サンディエゴの日本語補習校の卒業式が予定されていました。アメリカで日本語を忘れないようにと週末に日本語補習校に通う小中高の子供たちの卒業式に、毎年、着物・袴を着せ付けます。この時点では、まだ何も発令されていませんでしたが、卒業式は中止。1年かけて準備してきたのに残念すぎます。この辺りからすでにスーパーに人が押し寄せていました。

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ガッカリしてロサンゼルスに帰ってきたら、
3/15 夜、ロサンゼルス市長がレストラン・バーの営業停止(デリバリー、テイクアウトのみ)、映画館・劇場・ライブ会場・ジムの営業停止を発表しました。基本的に25人以上のイベントも中止。小中高の春休み前倒しで休校を発表。

この日から次つぎとあらゆるイベントは中止、親御さんたちは青ざめ(1ヶ月も子供が家にいる!?)、さらにスーパーに人が押し寄せ、トイレットペーパーなどのペーパー類は消えました。

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「どうしてトイレットペーパーなんて買い占めるのかしら?」などと言ってるうちに、本当にどこに行ってもペーパー類は手に入りません(3/20現在)。
他にパン、冷凍食品、肉も棚から消えました。シリアルやバナナなど、子供が家にいることになったからか、朝ごはん系も品薄でした。
私のメールボックスには、ジム、劇場、アパレル、文具店、セレクトショップ、あらゆる会社からコロナ対応に関するメールが山のように届きました。その後、次々に南カリフォルニアの各郡がこれに追随するように同様の対策を発表。

3/17 サンフランシスコ(シリコンバレーなど周辺の6郡1市も対象)に4/7まで原則外出禁止令が出ました。

ガソリンスタンド、薬局、食品スーパー、銀行、郵便局など、外出は必要最小限に限って認めるが、不要不急の外出は禁止。この命令はカリフォルニア州法に基づき、違反は軽犯罪に当たるとされました。

基本、アメリカ人はマスクをしません。今まで医療機関で働く人以外で、マスクをしている人を見たことがありません。もちろん、マスクも売っていないし、売っていてもすでに売り切れて流そうです。コロナが中国で蔓延し始めた1月末に、私は日本からアメリカに戻ってきたんですが、空港でアジア系の人がマスクをしているのを少し見かけましたが、アジア系以外で見ることなかったです。しかし、この日は白人のマスク姿を初めて見たので驚きました。
この日、ロサンゼルス市長が学校の休校が7月末くらいまでになる可能性もあると発表しました。親御さんたちのショック・・・4ヶ月以上も!?
Amazonは4/5まで必需品以外の商品の発送を止めて、必要なものの配送を優先させると発表。これまたすごい決断。

もう毎日、朝起きるといろんなことが起きていて私の英語力、ついていけない。英文読むの辛い、でも把握してないのも怖い。
日本にいる外国人の方たちも災害時や非常時は心細いでしょうね。

そして、3/19にいくつかの大きな発表、報道がありました。

全国民のウィルス検査無料化
現場に権限を持たせているアメリカならではですが、のらりくらりな答えを許さない素晴らしい問いつめ方。
ちなみに・・・あくまでも全国民に、です。米国市民ではない私たちのような外国人はどうなるのか超不安です。

アメリカ市民の海外渡航禁止(レベル4)
すべての外国への渡航を中止するよう米国人に勧告しました。外国に滞在する米国人には速やかに帰国、またはその場でしばらく待避することを促しました。実際、各国が国境を閉め、飛行機も大幅に減便されているので、今、外国に行けば、戻ってこれない可能性も大きいというのもあるでしょう。
こちらも米国人に対するものなので、私たち外国人には適応されないのでしょうけど。

トランプ大統領は事あるごとにコロナウィルスをあえて「China Virus」と呼ぶようになり、アジア人にとって驚異となりつつあります。恐ろしい。

そして、

ロサンゼルス市長がこのまま早急に対策を講じないと8週間でカリフォルニア州民の56%が感染するだろうと発表。その後、

実質、州ごとシャットダウン
カリフォルニア州の約4千万人の全州民に、実質的な外出禁止命令が出ました。LAで出されたものと同様、ガソリンスタンド、薬局、食品スーパー、銀行、郵便局など、外出は必要最小限に限って認めるが、不要不急の外出は禁止。この命令はカリフォルニア州法に基づき、違反は軽犯罪に当たるとされました。実際、立ち話でもSocial Distance(6フィート)を持ててないと警察が立ち止まって注意したり、罰金を課せられると言う話も聞きます。また、フリーウェイで車を止められて、いろいろ聞かれたりすることもあるようです。

Social Distanceとシニアに配慮
スーパーでは混雑しないように入店時に人数制限をしたり、並ぶ時もSocial Distance6フィート離れて並ぶ光景が見られるようになりました。お年寄りが必要なものが買えないことを考慮して、

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各スーパーが早朝の時間をシニア限定にするところも多く見られます。こういうところ、さすがです。

しかし・・ここまでの、この決断力とスピード感。
コロナ拡大阻止への必死感が伝わってきます。

もちろん、こんなことは誰もが初めてのことでパニックですが、どう過ごしたらいいのかをカリフォルニア州知事は動画で呼びかけてくれています。今回、初めて知事を知りましたよ。

カリフォルニア州には27%の外国生まれの人たちがいる。今回のコロナウィルスで、アジア系の人たちへのヘイトや嫌悪のないよう呼びかけています。ありがとう。世界各国でアジア人へのヘイトや暴行などが発生しているので心配です。

私などはカリフォルニアしか追えませんが(追えてるのかもわからないけど)、大統領はアレですが、感染者が増えている各州それぞれ対策を発表していて頼もしいです。

今回のカリフォルニア州の外出禁止令。
LA市民の中には
「俺たち、カリフォルニアンだぜー。半月も、このお天気で家にいろって無理だろー」とか呟いていて、ちょっと笑ってしまいました。確かに、他の州の人より辛いかもしれない。

前から言われていたことですが、

ってことなんですね。

日本人にとって当たり前の帰宅したら「手洗い・うがい」が浸透していないアメリカ。最近、「ハッピーバースデー」の歌を2回歌うと20秒らしく、歌いながら手を洗おう!と、「20秒手洗い」が盛んに言われています。私が一番、手洗いについてわかりやすいな、と思った動画がこちら。黒いインクが石鹸です。

そして、LA市が推奨しているのが、

携帯
コンピューター
ドアノブ
水道の蛇口
電気のスイッチ

クレジットカード
テーブル、机、カウンタートップ
を定期的に消毒しようね。

そうか、ここまで言うのか・・・。

カリフォルニアではここまでやってるんですが、時はスプリングブレイク(春休み)なんです。アメリカの大学生にとって、スプリングブレイクはもう特別なんですよね。スプリングブレイクと言えば、フロリダ。そんな映画もありましたねー。

Oh NOOOOOOOOOO!
もう帰ってくるな・・・です。
フロリダ州知事も怒ってました。当初、若い人はコロナにかからない、かかっても軽いと報道されたことで、かなり軽視してしまってるようですが、実際はかなり若い人も入院しているとか(数字は忘れた・・)。
この間、Billie Eilishもinsta storyで若い人に呼びかけてました。「あなたのことじゃないの。あなたの周りの大切な人のためにバカなことしないで」と。

10代、20代に影響力のある彼女のような人がとても真っ当なこと言ってくれるって素晴らしい。

強制的に仕事はリモートワーク。学校は当面休校。
カリフォルニアでは、#californiaquarantineと言うタグがトレンドです。歌ったり、踊ったり、家族でゲームしたり、筋トレしたり、庭仕事をしたり、家族で自宅待機中にどんなことをしているかがのぞけます。

私はいつもと変わらず、引きこもって家で仕事をし、ワンコと散歩をして過ごしているのですが、ここ数日は、ワンコ連れじゃない方もお散歩しているのを見かけます。夫婦だったり、親子だったり。普段、あまり自転車を見ることがないのですが、家族で自転車でサイクリングする姿も見かけるようになりました。あと庭仕事する人もよく見かけます。園芸店がはやってるそうです。

これからさらに感染が広がる可能性は大で、いつまでこの生活が続くのかわかりません。先は見えませんし、まだまだ動向から目が離せません。
一方で、この機会だからできることを考えることもできるので、次回はそんなことも書きたいと思います。

Stay safe and stay home!!


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