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植田正治写真美術館(鳥取)

「植田正治写真美術館」
追憶のイメージ 植田正治小旅行写真帖 音のない記憶

いま、短い旅をふりかえってみても、私は、なんの音も憶えていない。南欧の秋は、風のない季節ときいた。それにしても、微かな空気の流れにのって、小鳥の囀りぐらいは聞こえたであろうに、カメラのなかの私のヨーロッパは、もの音ひとつしない不思議な国であった。

パンフレットより

植田正治写真美術館で開催中の企画展を鑑賞しました。
植田正治が1972年73年にヨーロッパ各地を旅して撮影した写真で構成されています。これまでも植田正治作品は観てきましたが、ヨーロッパの写真をまとめて見たのは初めてでした。
最初の1枚からあまりにも美しいモノクロプリントに言葉を失いました。写真集や画面で観るのとはまったく違う本物の良さを実感。写されている写真そのものが素晴らしいのはもちろんですが、光と影と、真っ黒にはギリギリならない引き締まった透明感あふれる純黒とスポットライトを受けて輝くハイライト、言葉で伝えるのは難しいです。
ぜひご自分の眼で確かめてみてください。(6月11日まで)

植田正治写真美術館にて




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