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《二人の作家 河内彰×松本剛》トークショーイベント、


どうも、しまざきです。


先日、池袋シネマロサにて
上映されている特集

《二人の作家 河内彰×松本剛》


アフタートークイベントにゲストとして登壇させていただきました。


【まだ誰も見たことのない映画を見た少女】

というテーマで、女性から見た
河内監督、松本監督お二人の作品について
お話しをさせていただいた。



松本監督作

「シアノス」

あらすじ小さな田舎町で起きた少女失踪事件。失踪前に少女は動画に自分の作り方を残していた。事件以来、自分の変化に違和感を覚えていた少年は動画をみながら少女の復元を試み…


少年から男性に変わる、その一時。
周りの環境や自分が受け取ったものがそのまま
自身の性に結びついてゆく貴重な期間。


少年にとって未知の生物である少女への興味、
少女を自分のなかに取り込み女を知ろうとする行動。

少女という森に飲み込まれている少年が
森のなかで「自分」を模索する姿。


この映画は

性癖の形成を描いた作品だと思いました。




そして

河内監督作

「幸福の目」

あらすじ田舎町で暮らす兄弟。全盲の兄は''未来が見える''人間で、兄の元にさまざまな悩みを抱えた人々が訪れる。その中で出会った少女をきっかけに、周りの人間たちの運命が翻弄されてゆくー


「大丈夫です」

「明るい未来が見えていますからね」

未来が見える兄の言葉にほっとする人間の姿。

私たちは、常に
''安心''が欲しいだけなのかもしれない。



《不思議な力=大きな権力》

女はいつの時代でも、
力のある男に魅了されてしまう生き物だ。

映画の中の少女も、
不思議な力をもつ兄に魅了され惹かれるが
次第にその力自体に恐怖をおぼえてゆく。


力は人を惹きつけ、
力は人を滅ぼしてしまう。


女は惹かれ、恐れて

男は嫉妬し、奪いあう。



兄に対し劣等感と縛りを感じていた弟の姿が
どこにでもある兄弟間のうずまいた関係を描いていた。




どちらの作品も、
一言で表現するのは難しい映画。

だけども、その難しさは決してマイナスなものではなくて、これからの日本における映画世界に確実に必要な難しさだとおもうのです。



映像を見て、私なりに感じたことを
受けとめ、ご自身の言葉で作品に込めたメッセージや思いをお二人は語ってくださいました。


自分の思い描いたものを映像化することは
とても難しいことだと思います。

しかし、お二人の作品は
ひとつひとつのカットに魂を感じるようなもので


本当に、
表現したいものを恐れずにつくられたのだな、と感じました。


お二人のお話を、直接自分の鼓膜で聴けることが出来てとても幸せでした。


私の表現する''言葉''への評価もしてくださったり、さまざまな要素に対してお話できたり。
ほんとうに、楽しい時間でした。足りませんでした。またゆっくりお話したいぐらいです。

河内監督、松本監督、
素敵で新鋭な企画にお呼びいただきありがとうございました!!



そして、
劇場となった池袋シネマロサのスタッフのみなさまもありがとうございました。

以前、瀬ヶ敬久監督の「友罪」をプライベートで観に行かせていただいたこともあり、雰囲気など、とても好きな劇場で。

このような形でロサにまた足を運ぶことが出来てとても嬉しかったです。



お越し下さったみなさまも、遅い時間にも関わらず、ありがとうございました。
またお会いできることを楽しみにしております。




とても素晴らしい、優しく美しい時間でした。



〜7/19まで、特集が行われていますので
この記事を読んでくださっているあなたも是非に。


最後、今後シネマロサで上映される作品の監督のみなさまとも。予告編、どれも面白そうでした、みにいきますっ。




さて、低気圧なんぞ蹴り飛ばしてやりましょう


ではでは


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