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flumpool活動再開について、


つけっぱなしのテレビ。


画面には私がかつて、青春の熱を注いだバンド
flumpoolが映っていた。




およそ2年前
ボーカルである山村さんが喉にできた
ポリープ治療の為、活動を休止していたflumpool。


今年はじめに活動再開を宣言し、
間も無くの5月22日に復帰後初の新曲「HELP」がリリースされる。

そのリリースに伴い、番組では活動休止から再開までの密着ドキュメントを放送していた。






私は、
幼い頃から父が車内で流す80年代ヒット洋ロックなどを聴いていた影響で
ロックが好きになった。

エアロスミスやガンズ・アンド・ローゼズ、
ニッケルバックのハードロック

クラッシュやラモーンズのパンクにもハマった。


海外のロックミュージックは手当たり次第
色々なものを聴いていたが
なぜか邦ロックには触れる機会がほとんどなかった。



邦楽で聴くもの言えばaikoやPerfume、
当時は女性ボーカルの音楽ばかり聴いていたと思う。


しかし、ある時たまたま観ていた
ミュージックステーションで「星に願いを」を演奏していたflumpoolに一瞬で心を奪われた。

当時、中学生だった私にとって「星に願いを」はとても魅力的で惹きつけられたし
flumpoolの魅力に浸かっていくきっかけとなった。


flumpoolの存在を知った私は
YouTubeでMVを見漁り
地元のイオンにあるCDショップでアルバムを無駄に見つめて
頑張って貯めたお小遣いで今まで出されていたアルバムを買った。


アルバムを手に入れてからは
家にCDプレイヤーなるものが無かったので、
パソコンで再生してアルバムの曲順を覚えてしまうまで聴いていた。


その当時私が特に好きだったアルバム
「What's flumpool!?」は歌詞カードとともに
歌詞や曲に対してのメンバーの解説コメントカードがついており

曲を流して歌詞カードと解説カードを見比べながら
幼いながらに歌詞の意味や歌詞からみえる情景を想像してみたり。

学校に馴染めなかった私にとって、
帰宅してからのその時間がいちばん楽しかった。



歌詞カードと楽しいにらめっこを繰り返したおかげで
私は歌詞というものがとても好きになった。

ただのポエムではなく、
メロディーに絶妙なニュアンスや言葉選びをしなければ完成しない
歌詞というものがとても尊く素敵なものだと思った。

flumpoolのボーカル・山村さんが紡ぐ言葉たちは
どれも綺麗で、
一見ありきたりなように思える言葉の中に
感情のこまやかな憂いや悟りが入っている。


山村さんみたいな言葉を紡げる人間になりたい、と思った。



"自分の言葉で話すこと"の難しさと大切さを学んだ。




熱烈にアルバムを全網羅し歌詞も曲もほとんど覚え
カラオケで歌う曲もほとんどflumpoolだった時もあったが

いつからかflumpool以外の邦ロックも聴くようになり、
気がついたらflumpoolは活動休止を発表していた。



以前にも、山村さんの喉のポリープ手術が行われていたことを知っていたが
こんなにも深刻だったのかと応援している身としては心苦しかった。



私もその当時は音楽活動をしており

歌うことで伴う喉のリスクと
ボーカルという要の立ち位置から生まれる責任は
私たちには計り知れないものなのだと察した。



そんな中、
私も歌っていく中で自分の喉に違和感を覚え始めた。

病院で診てもらうと診断は
「声帯結節」だった。


声帯結節というのは
ポリープとはまた違った喉の腫れの一種で
原因は過度な発声や歌いすぎ。

突然、話し声や歌声がかすれてきて
最初はただの風邪だと思っていたものが
しっかりとした喉の病気だった。


連日のライブやレコーディング、
リハーサルなどで自分でも気が付かぬうちに
という状態だった。



安静が必要だと言われたが
休んでいられる暇も、時間もなかった当時は
とにかく歌えるだけ歌うことしかできなかった。

それがその時の私なりの最善だと思ったから。
そして、止まって休むということがすごく怖かった。




何をやっていてもそうだが、
止まることは怖い。

歌を主軸としている人間は
歌とともに生きていかなければいけない。

歌声がなければ歌をやっている者として
伝える手段がなくなる

歌わない、歌えない時間というのは
どこか落ち着かないし不安に思えてくる。


そんな中で長い休止期間を設けた
flumpoolの決断というのは

アーティストとして
とても勇気のいるものだったと思うし
それを乗り越えてまた0からのスタートとして音楽を再開してくれたflumpoolはすごいなと思った。



新曲の「HELP」
辛い現状に耐えている人間に寄り添っている歌詞とメロディー。

"誰だって 君だって 僕だって
打ちのめされる夜がある
失って 傷ついて
途方にくれ 夜明けを待ってる"


辛い状況を乗り越えてから迎えた音楽活動再開で
隅にうずくまっている人間へ勇気を与える
より素敵なバンドになったのではないかと思う。




言葉の美しさや大切さ、
邦ロックバンドとしての時代を生き心に響く曲たちを生み出した
flumpoolの新たなはじまりの一歩が彼らにとって大きな歴史であり、
きっかけになってほしいと陰ながらに思う。





余談ですが

flumpoolの失恋ソングはいろんな
バリエーションがあって歌詞も最高だし
曲調もバンドサウンドの中に憂いを帯びてる感じで最高なのでぜひ。
おすすめは「for no one」(「証」EP 収録曲)でし。



さあ、明日もとても楽しみです。


では


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