なぜ人はショッピングモールへ出かけるのか

ゴールデンウィークの真っ只中、皆さんはいかがお過ごしだろうか。

今回はコロナの規制もなく、「今までと変わらないゴールデンウィーク」というようなことをメディアでも言われている。


ゴールデンウィーク2日目の4月30日、家に篭りっぱなしの連休もなんなので、私は家族と近所のショッピングモールに出かけた。


モール近くまでくると、駐車場待ちの列が敷地外の公道まで続いていた。

ショッピングモールの敷地に入るのに、10分。

駐車場の空きを探すのに20分くらい待ち、ようやく入ったショッピングモール内は、いっぱいの人で溢れていた。


老夫婦や、若いカップル。部活帰りと思われる中高生から子供連れの家族まで、さまざまな属性の人たちが、ショッピングモールに集結している。


なぜ人はショッピングモールに来たがるのか?


その謎を探るべく、私はショッピングモールへと降り立った。



①ショッピングモールに行けばなんでも揃う

人がショッピングモールに来たがるのは、「そこにはなんでもあるという安心感」があるからなのではなかろうか。

ちょっと食品を買い物に行こう、と思った時にそういえば洗剤を切らしていたな、100均にも行きたいな、とかそういった願望を一手に叶えることができるのは、テナントを複数抱えるショッピングモールならではだ。


そこにいけばだいたいなんでも手に入る。 ショッピングモールはコンビニにも似た、「安心感」を提供する場所であると考えられる。



②時間的消費が楽しめる ショッピングモールに行く理由の中でおそらくトップに挙がるのが「暇潰しのため」だろう。


ショッピングモールは水平空間に広く、モール内では徒歩での移動を伴う。


入居しているテナントに入り、商品を見ながら端から端まで歩いてみるとおそらく1時間はかかるだろう。


またショッピングモール内にはフードコートもあり、食事を摂るにも困らない。


ショッピングモールにいけば、半日は時間が潰せるという、「時間消費の確実性」がそこにはある。


よく中高生がデートでショッピングモールに行くのは、その「時間消費の確実性」を求めてだろう。



③地方にいながら都会と同じ文化水準の買い物ができる

ショッピングモールに入居しているテナントを思い浮かべてほしい。


スタバ、ユニクロ、ライトオン、ユナイテッドアローズ、カルディ……


ショッピングモールに入居しているテナントはだいたい、定番とも呼べる、全国レベルで有名なテナントばかりである。


これだけのテナントがあれば、地方にいながらも東京などの都会と遜色ないコーディネートや消費を楽しむ選択肢がショッピングモールに行けば得られるのだ。


均質化されたチェーン系のテナントが入居し、全国でも同じ品物が手に入るショッピングモールは、商品ではなく、テナントが集積したコンビニ的なものであると言えるだろう。




以上のことから、「なんでも揃うという安心感」、「時間的消費の確実性」、「都会と変わらない商品の選択肢」という、コンビニが持つような商的機能を求め、巨大なコンビニ、もといショッピングモールへ繰り出すのだろう。 #ショッピングモール 

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