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【魔法少女】【感想】アニメ『おジャ魔女どれみ』〜魔法はきっかけにすぎない〜

こんにちは、唐梨です。
今日は『おジャ魔女どれみ』の魅力について書こうと思います。
それでは早速いってみましょう。

※ネタバレを含むためご注意ください。



『おジャ魔女どれみ』とは?

1999年2月~2000年1月にかけて放送されたアニメです。魔法にあこがれる小学校3年生の主人公、春風どれみちゃんが、ひょんなことから本物の魔女マジョリカと出会い、魔女見習いとして成長していくストーリー。人気によってその後シリーズ化もされました。


特に今回ご紹介する初代のOP曲『おジャ魔女カーニバル!!』は、世代の方々のカラオケの鉄板ではないでしょうか。アップテンポでかなり盛り上がるのでおすすめです。

そしてなんと、東映アニメーション様がYouTubeで毎週1話ずつ無料公開してくださっておりまして!!!先日、最終回の配信が終了したので、今回のnote執筆に至りました。ほんと東映アニメーション様のおかげでこのnoteのマガジンが成り立っているといっても過言ではないくらい、良質なアニメの公開をいつもありがとうございます。

※東映アニメーション様つながりの過去無料公開作品の感想はこちら。



世代だからこそ覚えていない

私はおジャ魔女どれみ世代です。セーラームーン/おジャ魔女どれみ/プリキュア(これだけ20年続いているので要細分化ですが)のどれが世代化を聞けば、その人の大体の年齢層は分かりますね(笑)

そのため、今回の無料公開を知った時にかなり興奮したし、とても嬉しく思いました。なぜなら、世代だからこそ意外と覚えていないからです。大きいお友達は脇に置くとして、一般的に対象年齢が幼稚園~小学校の作品で世代ということは、物心ついてすぐくらいなので記憶があやふや。それに、仮に覚えていたとしても、子どもの自分ではお話の深い部分に気づけなかった部分もあるでしょう。なので、大人の今の立ち位置で再視聴できるからこそ喜んでいたのです。

※それについて語ったnoteはこちら。



魔法はきっかけにすぎない

そんな期待を込めて再視聴した『おジャ魔女どれみ』は、やっぱり素敵でした。どこがかというと、一言でいえば「魔法はきっかけにすぎない」テーマが終始一貫していたこと。もちろんどれみちゃん達は魔法を使うのですが、「魔法を使って即問題解決」ではなく「魔法を使ってなんらかの糸口を見つけて、その糸口を元に行動して問題解決」なんですよね。ちゃんと自分の頭で考えて、自分の足を動かす大切さが描かれている。

最終回で魔女を辞めるか悩んだ末の決定打となった考えも、「自分が魔女を目指すきっかけの理由は、魔女になって魔法を使わなくても、人間の状態で叶えられることだった」というもの。好きな人に告白する勇気も、親に自分の意見をちゃんと伝えることも、親に楽をさせてやりたいことも、ぜーんぶ魔法がなくてもできることだった。

どんなにすばらしい環境があっても、それを使いこなすかは当人の心次第だし、逆に、どんなに劣悪な環境にあっても、心から望んでいれば、叶うかどうかはさておき自ずと行動が伴うもの。そんな大切なことを教えてくれた名作でした。



意外にしっぽりした終わり方

一番驚いたのが、最終回の終わり方。私、リアタイ時の最終回の記憶があやふやだったんですよ。おんぷちゃんが禁断魔法を使ってついに倒れたところは覚えていたのですが、その後どういう流れで結末を迎えたのかがすっぽり抜け落ちていて。

なので、とてもしっぽりした終わり方にびっくりしました。一応子どもにつくられたアニメだし、メタ的で無粋なことを言うと続編の制作も決定していたわけだし、「わんわん泣いてお別れかと思いきや、どんでん返しで、女王様がどれみちゃん達の心の美しさに免じて魔女見習いとして復活」みたいな流れかと思っていたんです。そしたら本当に魔女の資格を剥奪されたまま終わってしまった

で、それに対するどれみちゃん達の反応も、もちろん魔女界のメンバーとのお別れで涙を流すのですが、それも子どもがおねだりするために泣きじゃくったり、泣き落としてごねたりする涙じゃなくて、静謐な涙なんですよ。潔いというか、大人というか。静かにもう魔女には戻れないという結果を受け入れている覚悟が伝わるのです。

「魔法が使えたからといって、全てがご都合主義で進むわけではない」「何か禁忌を犯したならば、それ相応の対価を払うのが世界の理」っていうことも、視聴者に教えてくれていたんだなぁと思いました。



最後に

『おジャ魔女どれみ』の無料公開は終了してしまいましたが、とても嬉しいことに、今度からは『おジャ魔女どれみ♯』の無料公開が始まっています!!!

これだけ初代作品を語っておいてアレですが、実は私は、続編3作の方が内容的にもキャラクター的にも音楽的にも好きで(笑)徐々に増えていくレギュラーメンバーと、さらに深まっていくメンバー同士の絆がたまらないのです。続編からの視聴でも、あまり置いてけぼりにはなりにくい内容なので、未視聴の方もぜひご覧くださいませ。


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