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#20 【進路を考えよう‼︎】社会人野球(企業チーム)と独立リーグを比較してみた

皆さんこんにちは!

最近有難いことに学生さんや野球をやっている学生さんを持つ親御さんに進路について質問されることが多くなってきました。その中でも1番多く聞かれるのが、『社会人野球と独立リーグの違いについて』です。

私は大学を卒業後社会人野球チーム【日本製鉄東海REX】で3年間プレーし、その後独立リーグ【高知ファイティングドッグス】で4年間プレーしました。もちろん社会人野球の全てや独立リーグの全てを知っているわけではありません。なのでここでは私の経験則を元に、参考程度に読み進めて頂ければと思います。

本題に入る前に1つこれだけは言いたいのは、私は東海REXや高知ファイティングドッグスに在籍していた為、今もプロとして野球を続けられています。いくら感謝しても足りないくらいです。書き方には十分気をつけますが、両チームを批判するようなつもりは一切ありません。それをご理解の程よろしくお願い致します🙇


全員二刀流かプロ野球選手か


社会人野球と独立リーグの最も違う所として、プロかアマチュアかと言うのがあります。
社会人野球は『全員二刀流』と言われる通り、会社員をしながら会社の野球部に入部する【アマチュア】選手です。日本野球連盟(JABA)も次のような動画をアップしています。

会社の仕事も野球もどっちもやるのが社会人野球で、チームによって仕事と野球どちらが優先されているか違います。ここは社会人野球チームにセレクション行った時に確認しておきましょう。そして自分の認識とズレのない状況で入社できるようにしましょう。

一方独立リーグは球団と個人事業主契約を結ぶ為、形状【プロ野球選手】です。
日本のトップリーグ日本野球機構(NPB)から独立しているプロ野球の球団なので独立リーグと呼ばれます。

扱いがプロ野球選手となり、プロアマ規定で独立リーグの選手も高野連に所属している選手と全国大学野球連盟に所属している選手に指導することができません。(中学生までは資格無くても指導できます)
独立リーガーがそれらの選手を指導する為には、学生野球資格回復研修制度の研修会を受ける必要があります。


社会人野球の強み


・安定したお給料がある

会社によって額は違いますが、その会社の同世代の方と同じくらいのお給料を頂くことができます。野球部に所属する選手は独身選手だと寮生活の事が多いです。寮費も安いところが多く、福利厚生も一般社員と同じようにあります。

・野球道具を準備してもらえる

ユニホームやウェア、スパイクなどもチームで揃える所が多く、会社が準備してくれます。またボールなどの必要経費も会社負担になります。独立リーグの場合、ユニホームはシーズンオフになるとオークションで販売となる球団が多いので、必ずしも自分のものになるわけではありません。

・野球する環境が整っている

社会人野球の企業チームの場合グランドを会社で保有しているか、公共のグランドを優先して借りる事ができます。トレーニングジムやコンディショニングルーム、綺麗なロッカールームを持っているチームも多いです。

・引退後に社業をいただける

社会人野球の最大の優位な所として、契約社員契約やプロ契約を結んでいない限り会社員です。なので野球を引退後に社業に専念する形になります。将来の心配は確実に社会人野球の方が少ないです。

・都市対抗大会が面白い‼


社会人野球の全国大会である都市対抗はレベルが高く、非常に洗練されたプレーを見ることができます。また応援の熱量も高く、社員さんが駆けつけて東京ドームを満員にしてしまう試合もあります。大人が一丸となり、本気で勝ちを取ろうとする姿は本当に美しいです!見たことない方はぜひ一度生で観戦してみて下さい‼︎


独立リーグの強み


・NPB球団と試合ができる

2.3月のオープン戦期間やシーズン中にファームに遠征行ったり、10月のフェニックスリーグなどでNPB球団と試合することがあります。独立リーガーにとって最大の目標である『NPB入り』をする為に絶好のアピールチャンスとなります。

・試合数が多い

独立リーグは一発勝負の社会人野球と違い、リーグ戦なので試合数が多いです。高知に在籍していた時はオープン戦も含め年間100試合程ありました。だから試合でミスをしてしまっても、次チャンスを貰える可能性が高いです。野球選手は試合に出ないと成長しません。

・発信しやすい

独立リーガーは個人事業主であるが故、SNS等で自分を発信しやすいです。SNSの使い方が上手な選手は用具の提供をしてもらったり、個人スポンサーをつけて広告収入を得てました。私は得意のカーブの動画をアップしたら、メキシコの球団と契約してウィンターリーグでプレイした経験もあります。

・セカンドキャリア相談を聞いてくれる

今まで独立リーグはセカンドキャリアが弱いと言われてましたが、私が所属した四国アイランドリーグは毎年シーズン中にセカンドキャリアプロジェクトが行われ、スポンサー企業などが企業説明会をしていただきました。選手がその企業に興味を持ったら、リーグが斡旋していただく事も可能です。

・NPB入りする為の規定が無い

社会人野球の選手は高卒が3年間、大卒が2年間NPB入りする事ができません。せっかく1年目良くてもドラフト解禁年に調子を落として指名漏れを経験した選手は何人もいます。その点独立リーグは高卒も大卒も1年目からドラフト指名される事ができます。2023年ドラフトで指名された23人の独立リーガーのうち、14人が在籍1年目の選手でした。


ご覧いただきありがとうございました‼️


このシリーズが好評でしたら、カテゴリー別に少年野球から書いていきたいと思います!
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次回もお楽しみに❗️

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