NBL 2018/19 Round4 Game1 Brisbane Bullets vs. Adelaide 36ers 「比江島慎とWang Tong」

Brisbane Bulletsのホームでの開催となりました、NBL 2018/19シーズンRound4の1試合目、Bullets対36ersを観戦しました。Bulletsはこれで今シーズン通算6試合目となりました。結果は108対98でBulletsの勝利となりました。

Bulletsはこの試合では色々と新しい布陣を試していたように思います。Magnayという今まであまり起用されていなかったビッグマンが出場しましたし、これも今まであまりプレータイムがなかったHoltが22分プレーしました。Cadee、Gliddon、Holtとスリーガードっぽいう瞬間もあり、ゲームが接戦だったこともあり純粋にゲームとして面白いものでした。

ただ、やはり比江島の出番はありませんでした。Bulletsの中ではHoltが一番比江島に近い存在だと私は見ているので、この選手のプレータイムが伸びてくるとなかなか出番が難しくなりそうです。

過去Brisbane Bulletsに参加したふたりの中国人"育成"選手

前回のnoteでも軽く触れたのですが、Brisbane Bulletsは2016/17シーズンにふたりの中国人選手をShanghai Sharksから受け入れています。ちなみにShanghai Sharksは、NBAで活躍したあのYao Mingを輩出したことで有名なチームだそうです。

"受け入れて"と書きましたが、以下の記事によると二人はdevelopment player、つまり育成選手としてチームに参加したそうです(太字は私がしたものです。)

Meanwhile, Shanghai Sharks forwards Wang Tong and Yan Peng have joined Brisbane as development players as part of the developing ties between the NBL and Chinese basketball.

ふたりの参加について、現ヘッドコーチでもあるAndrej Lemanisは以下のようなコメントをしています。これは明らかに戦力として契約した選手に対してではなく、育成選手に対するコメントだということが分かると思います(太字は私がしたものです。)

Hopefully they can learn from our players, our league and our coaches and return to their league as better players and enhance Chinese basketball,’’ Lemanis said.

Wang Tongは3試合に出場、平均プレイタイムはわずか1.4分

比江島の契約の枠組みに使われているというアジア人枠というのはこの2016/17シーズンに始まり、次のシーズンに一旦廃止されたあとに今シーズン復活したと、バスケットLiveの解説で外山さんが話していました。

このふたりの中国人選手が「アジア人枠」なのか、それとも何か別の枠組みなのか、この記事からははっきりしません。

このシーズンのスタッツを見てみると、ふたりの内のWang Tongは3試合に出場、平均プレイタイムは1.4分、フィールドゴール試投数1本、リバウンド1本を記録しています。つまりほとんどゲームには出場していません。もうひとりのYang Pengに至ってはスタッツが見つからないので、ゲームに出場していないかもしれません。

私がFacebookでコメントをもらったBulletsのファンによると、Wangが出場した際にはそれは会場が盛り上がったとのことでした。逆に言うと、それくらい出場していなかったということだと思います。

比江島とBulletsの契約に関する報道、本人やヘッドコーチの今までのコメント、どれをとってみても比江島は育成選手で契約したわけではないと私は信じています。ですがここまでの状況を見ていて、私は(上述の記事を読む前から)「まるで育成選手みたい」と感じていましたし、Bulletsファンの一部の方も無理もないことですが、ふたりの中国人選手と同様の枠組みで比江島を見ているようです。

Bulletsは放出したAlonzo Geeの代わりにLamar Pattersonという新たな外国籍選手を獲得しました。Geeに比べてPattersonはバックコートよりの選手のようですので、普通に考えばこれでまた比江島の出番は遠のくことになります。

上記の件も含め、Bulletsサイドは比江島をどのように位置付けているのか、また続くゲームを観戦しながら考えてみたいと思います。本当はこのnote、比江島のバスケットについて書きたいのですが。

ちなみにWang TongはShanghai Sharksの公式ページによるとまだロスターに入って活躍しているようです。誕生が1995年のようなので、Bulletsに参加していた当時は20, 21歳くらいだったようです。それくらいの年齢であれば、外国のリーグに育成選手として参加するのも悪くないかもしれません。

アジアに進出したい豪NBLはBリーグも参考にするところがある

上述のふたりの中国人選手に関する記事にもありますが、このふたりの参加には豪NBLと中国のバスケットボールリーグの関係を強化したいという狙いもあるようです。実際にこの後、ふたつのリーグでより協力し合っていこうという声明が出ています。

オーストラリアは人口は3,000万人にも満たず、決してマーケットの大きい国ではありません。よって自国のスポーツを外国、それも中国みたいにポテンシャルの高い国に売り込みたい気持ちはきっと強いだろうと思います。

別にそれは責められるべきことではないですが、比江島の獲得にも日本というマーケットを見据えてという部分はあってもおかしくありません。そう言えば比江島と関係があるかどうかは分かりませんが、両国のバスケットボール協会(リーグではなく)が以下のような覚書を締結していましたね。

Bリーグはまだまだ国内に開拓するべきマーケットがあるものの、そこに注力している内に先細りになってしまうというのは日本の製品、サービスではよくあることです。

今後に備えて戦略的にアジアをマーケットとして取り込んでいく、そんな動きも期待されるところです。その為には豪NBLの動きも参考に出来るのではないでしょうか。


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増田林太郎

バスケットボール観戦メモ

テレビでも現地でも、観戦したバスケットボールの試合を記録として残しておくためのメモです。
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