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可愛い呼ばれ方

娘3人+孫2人、久々に全員集合して両親のお墓参りに出かけた。
広大な土地の墓地霊園。
ほぼ全員が方向音痴ということが言い訳になるのかどうかわからないが、何度行っても駐車場所に自信がなく、適当な所へ留める。
そして、殆どの場合、お墓のある場所へたどり着くまで延々と歩かねばならない。
「もうさあー、いい加減駐車スペース覚えても良いよね。大人が4人いるのに誰もきちんと覚えてないって、うちら、どうなってるんやろね~」と、言いながら笑う。
おそらくこの4人は、次回もまた同じことやってる気がする。

お墓の周りを掃除して、お花を替えて、ろうそくに火をともしお線香をあげる。
娘も孫も、ひ孫もみんな元気ですよ!と両親に報告。
孫の結婚式に出席することもかなわず、ひ孫の誕生を待つことなく他界してしまった両親だが、こうして、みんなで会いに来たことをきっと微笑みながら見てくれていると…思いたい。


お墓参りの後、車で1時間ほどの場所にある遊園地へ。
昔ながらの年季の入ったその遊園地は、コロナのせいなのか?元々そうだったのか?園内には殆どお客さんの人影はなく、貸し切り状態だった。
かなり広い敷地に、プール、観覧車、メリーゴーランド、ジェットコースターなどの大き目のアトラクションを始め、数えきれないほどの遊具が点在している。
2歳の孫は、目にする全てのものに歓声を上げ、大興奮!
次から次へと遊具のはしごをしまくる彼女に、大人たちが大名行列のごとく付いて行く。

園内は、雨上がりの湿気と照り付ける太陽で、快適とは程遠い状態だった。
じっとしてても汗が噴き出る。
マスクの中は…(+o+)
もはや、化粧などしていたのかさえも分からない有様。

2歳の孫が、保護者の付き添いが必要なアトラクションに乗りたいと言い出す。
母親でもある長女が、付き添う。
次女は大きなお腹を抱えた妊婦
三女は感動シーンの撮影担当
ジェットコースターに乗り込む際、長女が、「おかん!悪いけどさ、この子を抱っこしててもらっても良いかな」と、それまで抱いていた1歳の下の子をポイッと差し出して来た。
「あ…ああ、良いよ」と受け取り抱っこする。
少し会わないうちにずっしりとした重さになっていた。
暑い、重いの二重苦。
それでも、長女が、2歳の孫と楽しげにジェットコースターに乗ってはしゃいでいる姿を見ていると、こっちまで笑顔になって来る。
あっという間に、娘も2児の母になって…
しばし、感傷に浸っていたかったが、腕の中の孫の重さが徐々に堪え始める。

子守は体力と気力が勝負!
「ゴメン。ちょっときつくなってきたから」って、あっさりgive upしたら良いようなものだけど、なかなかその勇気が持てない。
荷物も持てない、孫の子守も出来ない、では、今後、遊び仲間に入れてもらえなくなるのではないかというある種の強迫観念が気持ちのどこかにある。
孫の子守は、怪我をさせないようにということが何よりも大事なので、チョロチョロ動き回る姿から一時も目が離せない。
更に、この季節には、水分補給、汗対策、UV対策も必要になる。
気配りと体力がなければ、務まらない。

孫は可愛いけれど、あくまでも自分の身体を大事にすることが最優先。
わかってるんだけどなあ。
ついつい、良い恰好したくなっちゃう。


そう言えば、2歳の孫は、言葉の出方が少し遅いように感じて気になっていたが、3歳のお誕生日を前にして、一気に言葉数が増えていてビックリ!
次々と発せられる言葉に、みんなで「スゴイね~、良い子だね~」と褒めちぎっていたら、いきなり私の方を見て「ばあー!」とひとこと。
ん?ばあーって、もしやそれは私の事でしょうか?
私は、いまだに自分への呼び方を決めていないし、孫と話す時も「ばーば」とか自分を指す意味合いの言葉を使っていない。
孫が生まれれば、当然のごとく私はおばあちゃんに違いないし、何て呼ばれようと構いはしないようなものだけど。
心ひそかに、もう少しカワイイ呼ばれ方を望んでいる私(笑)

ちなみに、孫は、半同居のあちらのオバアチャンを「ちゃーちゃん」と呼んでいるという事実。
くぅ…可愛いじゃないか(-_-)

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