2018年の初夏、フランスに恋をして、
「フランスに住みたい」と思った私がまず行ったのは、
語学学校の情報集取だった

どんな学校があるのか？
期間や時間数はどれくらいか？
学費はどれくらいか？
ビザは簡単に取れるのか？
学生として何年くらい滞在できるのか？
終業後は就職できる可能性があるか？　等々

だけど私はどうしても
学生ビザでフランスに渡る決断ができなかった

その理由のひとつには、
大好きなパリは当時、黄色いベスト運動などデモが盛んで、
とても安全とは思えなかったこと
だからといって、他の行ったこともない街に、
好きになれるかわからない地方の街に、
最低でも１０ヶ月もの間、学校に通わなかえればならない
決断などできなかった

これが現実面での理由なのだけれど、
そこにはもっと本質的な理由があった

それは、
これまでいわゆる「スピリチュアルの世界」で
常識や古い価値観に囚われず、
自分の望みに忠実に生きる人々をみてきて、
私の本当にやりたいことは
「ただフランスに居たい、住みたい」ことであって、
語学学校に通うことでないことをわかっていたからだった

フランス語は大好きだしもちろん上達したいけれど、
独学だって十分に可能で楽しいし、
「語学学校に通いたい」という思いはなく、
そのために多大な時間を労力、お金を費やしたいとは思わなかった

そんな私にとって、幸いにもフランスには
ビジタービザという選択肢が存在して、
本当にやりたいのはビジタービザでただのんびりと
フランスで暮らすことだった
それはわかっていたのだけど、
（まして異国の地で）完全に自由になってしまうこと、
社会に属さないことへの大きな不安や怖さがあり、
このふたつの選択肢の間で長い間揺れ続けた

だけどやっぱり私はどうしても、
自分がこれまでの人生を掛けて学び得たことを
無駄にすることなどできなかった

それは、私は幼少期から（魂の設計から）
不自由な環境と人生を選択し、自分を失い生きてきたのだけれど、
本当は自分の意識と選択次第で、自由に生きることは可能なのだということ
自分の意識と選択次第で、私達はすべての望みを叶えることができるし、
本来その力をもっているのだということ

でもだからこそ、
本当に自由を望むなら、自分の望みに忠実でなければならないし、
少しでもズレているものは望みを叶えるための足枷になる

私が長い苦しみを乗り越え知り得たこの真実は
もはや私の人生の信条になっていて、
大きな決断だからこそ、それにそぐわない選択はもうできなかった

さらには
「自分が学び得たこの真実を自分の人生をもって実証したい」
「新しい時代の常識に自分の人生でもチャレンジしたい」
そんな大きな野心もが、
まだまだ残る不安と恐怖を超えて、
私をビジタービザでフランスに渡ることを決断させた

フランスに来てからも
社会的立場を持てない不安に負け、
やっぱり学生で来たらよかったか？
来年は学生ビザに切り替えようか？
何度も何度も迷いが生じていた
学生になればとりあえず１〜２年は勉強さえしていれば、
「学生」という肩書のもと堂々としていられるし、
アルバイトもできて、今より遥かに社会に属した生活ができる

だけど本当はわかっていた
それは見せかけの安心や満足なんだということ
「何かやっていれば、
（それが本当にやりたいことではなくても）
やるべきことをやっている気になれる」安心感を得られる
そうしたら、
本来考えるべき問題や本来やるべきことに
向き合う時間も必要性も、
はじめはなくなるかもしれない
だけど結局は同じ問題にいつかぶち当たるのだし
「学生」という選択肢は私にとって
やるべきことに向き合わなくて済む、逃げでしかないのだということ

さらには、
「学生になったほうがいい」という周囲からの声をどこかで
自分のものとして聞き入れてしまっていたことにも気がついた

だからもう私は今度こそ決めた
「学生」の選択肢は一切捨てて、
自分のやるべきことに集中する

社会の常識にそぐわなくても、
私達は自由に生きることがきるし、その力をもっていることを、
現実的に今何も持っていないように思われても、
私達にはゼロからすべてを創造する力が備わっているし、
必要な資源は世界から十分に与えられていることを、
私達はいつでもどこからでも、夢や望みの実現に向かって
新しいスタートを切ることができるのだということを、
私は自分の人生を持って実証したい

私のそんな行動と思い、表現が、
これからの新しい時代に向けて人生を変化させ
成長させていきたいと願う人の元に届き、
希望や勇気を与えること、
「私達はもっと自由にいきていい」
そんなメッセージを届けることが、
私のやるべきことであるしやりたいことであり、
私の人生最大の自己実現になるだろう

そしてそのような私達のひとつひとつの行動と挑戦が、
新しい時代の新しい常識を築いていくんだ