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ナウシカと私

こんにちは。藍川理桜です。
映画『風の谷のナウシカ』の主人公ナウシカについて書きます。

つい先日、2019年12月に『風の谷ナウシカ』が新作歌舞伎として上演されることが発表されましたね。超絶楽しみですが、チケット取れるのでしょうか……?

大切なことはすべてジブリが教えてくれた?

私は1987年生まれの31歳です。初めて映画館で観た映画は、1997年公開の『もののけ姫』。10歳のときでした。物心ついた瞬間からジブリ大好きっ子でしたが、映画版ナウシカの公開時(1984年)はまだ生まれていませんでした。

ド田舎で生まれ育ったため、小学生の頃は外でよく遊ぶ野生児だったのですが、室内で過ごす時は、金曜ロードショーやアニメの特番を録画したVHSビデオをエンドレス再生していました(垣間見えるオタクの片鱗)。いくつかお気に入りのテープがあって、その中でも一番よく観ていたのが、

『風の谷のナウシカ』
『ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)』
『魔女の宅急便』

の2時間×3作品を録画したもの(VHSテープの3倍モードってやつです。若者はググって!)。暇な日はこのテープを1日に2〜3周再生していました。「ちょっとそれ情操教育的に大丈夫なの?」って心配になるラインナップですが、大丈夫だったっぽい。

ナウシカは憧れ

子供の頃の私にとって、ナウシカは「かっこいい理想の女性」そのものでした。

映画批評やキャラクター分析では、ナウシカについて、いろいろな論考が出ていると思います。でも、私の子供時代の感性では「かっこいい」としか言いようがなかった。「姫様」「姫姉様」と呼ばれているのに、ちっとも「プリンセス感」がないのが良かったんだと思います。

ナウシカは、共同体の中の仕事を率先してやり、いつも毅然としていて、まさに尊敬されるリーダーって感じ。かっこいい。今でも「あらゆる統治者よ、かくあれ」と思います。(あ、もしかしてナウシカでリーダー論とか書けるのでは?)

ちなみに、子供のころの私はかつてのディズニー映画に代表される「プリンセス」たちが苦手でした……。かわいくてキラキラしていて王子様が迎えに来てくれるやつ。

ナウシカの好きなところを挙げるときりがありません。

暴走した王蟲を無傷で鎮める
誰よりもメーヴェを乗りこなす
秘密の地下室で腐海の植物を育てている

そういう「特別な行動」をとっている姿が純粋にかっこいいと思っていました。

自然と人間への愛と赦しが半端ない
愛しているがゆえに、どちらにも厳しい態度をとる
王蟲の群れを見ても救世を妥協しない
ドロドロの巨神兵さえも愛している

どうですか? この隙の無い愛。
ナウシカって、異常に無欲で無私なんですよ。全世界を愛してつくしている。この点は「女性主人公の母性がーー、」みたいな話になりがちですが、30年以上生きてきた女であるところの私の実感では、あの無償の愛は母性云々では説明しきれない気がします。

とにかくかっこいい! ナウシカみたいになりたい! 私はそう思いながら子供時代を過ごしたわけです。

でも、今、世界がこんなに終末感を醸しだしているというのに、ナウシカの年齢をとっくに追い越した私は、全然それを救えそうにない。くそぅ、どこで道を間違えたんだ……?

だから、ナウシカはいつまでも私の憧れです。

なにが言いたいかというと、年明け1月4日の金曜ロードSHOW!で『風の谷のナウシカ』が放送されるみたいなので、みんなナウシカの勇姿を一緒に観ようぜってことです!!


ちなみに、漫画版の『風の谷のナウシカ』を読んだのは高校生になってからです。ヴィレッジヴァンガードに箱入りで積んであったのを大人買いしました。でも漫画版の話をはじめると長くなるので、また別の機会に。

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