【初心者向け】「オフサイド」理解しないで良い説

久保建英で記事を書いた。書きながら思い出したことがある。

「月曜から夜ふかし」でブラジルW杯特集があったとき、手越祐也くんがゲストで呼ばれた。マツコだったか、「サッカーの楽しみ方ってある?」と言う質問に、手越くんが、「オフサイド、を理解しているかどうかで見方めっちゃ変わりますね!」と、爽やかに言っていた。確かそうだ。そらそうだ。

各所でよく聞く発言だし、確かにそう答えたい気持ちはとても分かる。そして一番説明が加減しやすく、うまく説明できたら相手にナルホド感があるのも分かる。理解してもらえたらその人も試合を見る目が変わるだろう。

が、手越くんに限らずこういう話が出ると毎回思う。

ぶっちゃけ「オフサイド」って知る必要ある?

「サッカーの楽しみ方」を聞いているということは、サッカーに興味がじゃっっっかんあるけれど90分も観られないとか、流行っている話題についていきたいとか、そういう話だと思う。多分。そんな人の興味をくすぐるためにどうするか。間違いなく「『オフサイド』になるかならないかにおける、選手の動きと駆け引き」・・・ではないだろう。「どうやったら好きになってくれるか」だとすればどうするか。

オフサイドの理解を諦めよう。オフサイドが延々と繰り返される訳でもない。

そして代案で攻めよう。


①イブラヒモビッチを一緒に見る

ちょっと前段階に戻ろう。「そもそもサッカー自体に興味がない」人に勧めるにはどうするか。

自分なら間違いなくイブラヒモビッチを紹介する。知っているサッカー選手の中で一番ブッとんでいる代名詞のような選手、イブラヒモビッチ。高速道路のスピード違反をフェラーリで警察をぶっちぎったリアルワイルドスピード、イブラヒモビッチ。

名前を正確に覚えてもらう必要すらない。「あのーなんだっけ、なんとかビッチ?」これだけでサッカーを少しでもかじっていたら、間違いなくイブラヒモビッチが出てくる。これだけでブッ飛び具合だけで話が広がる。

なんならズラタンで覚えてもらおう。いつか必ず間違いなく、珍書「俺はズラタン」にたどり着く。歩く珍百景、生きる伝説ズラタン・イブラヒモビッチをまず見てもらおう。

②推しを決めさせる

「22人もいるだだっ広いフィールドで球を蹴り、ゴールに多く入れた方が勝ち」のスポーツで、90分ただ見続けるのはキツイ。テレビの前ならば寝てしまう。ツイッターを見てしまう。余裕でトイレに行ってしまう。

別のことで考えよう。MステのスペシャルでTWICEが踊っているのを、TWICE好きは恐らく見逃さない。その後はもう集中力ゼロになったとしても、TWICEが出ている瞬間はガン見しているか歌い踊り狂っているはずだ。

それが90分。TWICEは一瞬だが、推しの人間が出ていれば間違いなくその選手を追う濃厚な90分になる。「出身が広島で同じ」でも、「顔がイケメン」でも、「筋肉がすごい」でも何でも良い。推しを作るとその選手を追い、いつボールが来るのか球を追い、結局サッカーを見ることになる。90分フルで見るためにスタメンである方がいい。顔もそこそこ整っている方がいいし、プレーも印象に残る選手、そう!イブラヒモビッt

※今なら久保くんがいいと思います。

③浦和レッズの試合に行ってみる

大宮ファンから大ブーイングを浴びそうだが、明確に理由がある。浦和レッズのサポーターはアメリカFox Sports社の2017年の調査で「世界の熱狂的なサポーターTOP5」にバルセロナとリバプールと並び選出された。

つまり、世界レベルで熱狂するサポーターがいる国内唯一のチームなのだ。音楽フェスの熱狂を軽く飛び超える勢いとサポーターの熱量で、もはや軽くアトラクションである。モンバスやサマソニと同じノリで見にいける。サポーターが年代・性別問わずウェルカムすぎるからだ。

サッカー全く知らない、でも問題ない。何を歌っているのか分からなくても、ユニフォームさえ着ていれば「なんか、めっちゃ楽しかった!」なのだ。何より国内でそこそこ強く、知名度もある。まず知らない人はいない。

ビール飲んでからスタジアムにイン。完全に非日常の中で飛び跳ねる。もうフェスである。


総評

イブラヒモビッチを見て、イブラヒモビッチを好きになり、浦和レッズの試合でビール飲みながらワーワー叫ぼう。

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