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【母親向け?】子供用スパイクは必要か

「母ちゃん!これ欲しい!(´  • ω •`) 」で始まるんじゃなかろうか。スパイク選びって。

イオンで息子に勝手に服を買ってくるノリでは、流石に買えないのが「子供用サッカースパイク」である。だって子供用なのにNIKEで買おうとすると6,000円近くするのだ。高え。

さらに言えばサッカー始めたての小学生を持つ親御さん、靴裏を見て一旦思考停止するんじゃなかろうか。思ったよりも突起が多いし高い。こんなので踏んだり踏まれたりしたら骨ポキッといくんじゃねえの。怖え。

しかも子供の足なんぞ数ヶ月でちょっとずつ大きくなる。無駄に買うことになるのではないか。買わんといたろか。

さて、財布と子供の命の手綱を握る母親目線がどれだけ必要なのか。

①怪我のリスク

大切なことは、スパイク選びを間違えると間違いなく怪我に繋がる、ということ。まず子供の怪我の中で代表的なのはシーバー病。ざっくり言うと踵に負荷がかかることで炎症を起こすというもので、10歳前後の子供は踵の骨が形成しきれていない。これにかかると少なくとも2ヶ月はサッカーができなくなる。

成長期に多いのはオスグッド。跳躍等、膝の使いすぎで起こるもので、筋肉が膝下の成長軟骨を引っ張り、剥がれ、場合によっては炎症が起こる。痛みの箇所が成長痛に似ていることから混同しがちなのが怖いところ。

上記2つとも足の負荷が大きいとかかる。裸足とスパイクで足の負荷を比較すると10倍以上の差がある。主な理由はスタッド(足裏のいぼいぼ)の突き上げ、足を締め付ける圧力等で骨に負荷がかかるため。足に負荷がかかると膝で衝撃を緩和しようとし、さらに腰が膝をかばい・・・徐々に悪循環に陥る。

②年齢的な線引き

スパイクが試合で必要でない限り、小学校高学年までは控えた方がいい。足の締め付けを実感する段階であって、脆い骨に更に負荷をかける必要はない。トレーニングシューズで十分

では小学校高学年以降どうするか。一概にスパイクと括って「要らん!」というのはあまりに乱暴なので、以下現在のスパイクについて触れる。

③子供用スパイクの選び方

もう3つしかない。⒈ブレードスタッドを選ばない ⒉スタッドが多めのものを選ぶ ⒊人工皮革を選ぶ

ブレードスタッドとは。足裏のスタッド(いぼいぼ)がブレード状になっており、瞬発力とグリップ力強化に特化した設計になっている。スピードタイプのプレーヤー向けなので、デザインもカッコいいものが多い。が、足裏の圧力分散に関しては正直微妙で、足腰に負担がかかりやすい。その点で言えば丸型スタッドの方が優れている。

丸型がこっち。前後左右に力を均等に分散するため足への負担が少ない。耐久力も高く、スタッドが折れることはまずない。

更に上記で紹介したスパイク、ブレードスタッドは14本。丸型スタッドはメインスタッド(大いぼいぼ)14本、サブスタッド(小いぼいぼ)9本で計23本。圧力分散に関しては申し分ない設計である。ちなみに紹介した丸型スタッドタイプを採用しているのがコチラ。最新モデルではないが、金額を考えるとかなり良心的。

そして素材。天然皮革と人工皮革があるが、手入れが簡単で購入が安価の人工皮革をお勧めする。天然皮革は柔らかく足なじみがいいとされるが、確実に手入れが必要になる上に、それこそ成長に伴ってすぐ履けなくなる成長期には高すぎる買い物になる。

更に、最近のスパイクは体の作りにかなり気を遣った設計を採っている。ミズノ社の子供用スパイクには「発育インソール」なるものが採用されているものがある。正しいスパイク選びに寄り添えるよう、成長する子供の足をどうサポートするか真剣に向き合った設計になっている。

当然だが、ネットで買う前にまず実際に履いてみて、足に合うか確認するのは絶対に必要である。

総括

適正な年齢に合わせ、スパイクを正しく選ぶことでサッカーを長く続けられる。⒈ブレードスタッドを選ばない ⒉スタッドが多めのものを選ぶ ⒊人工皮革を選ぶ

この3つを守って選びましょう。

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