バルセロナ対チェルシー、注目選手(チェルシー編)

(前回からの続き)

本日19時30分より埼玉でバルセロナ対チェルシーの対戦。

両チーム共に主力級がほぼ抜けており、期待したほどのメンツは揃っていない。バルセロナはメッシとスアレス、コウチーニョが合流していない。一方のチェルシーはウィリアンが居ない上にアザールがレアルに移籍した。

とは言え、17-18シーズンのチャンピオンズリーグベスト16の直接対決カードである。現状戦力で誰に注目すべきか。

①ペドロ・ロドリゲス(背番号7)

バルセロナ下部組織出身のシンデレラ「ボーイ」。ペップバルサ時代は右ウイングで暴れまわる。2009FIFAクラブワールドカップ決勝の同点弾、10-11シーズンUCL決勝マンチェスターユナイテッド戦の先制点等、大舞台の要所要所で得点する「持っているストライカー」。31歳になった現在もシュートセンスは一級レベルを維持。オフザボールの動き方とボールの貰い方は、バルセロナ時代に叩き込まれた土台でトップレベル。今夏チェルシーは補強禁止制裁を食らっており、真っ先にペドロとアザールを守りにかかった。前線での主力ぶりは健在。

②クリスチャン・プリシッチ(背番号24)

今期唯一、ドルトムントから移籍してきた期待の新星MF。弱冠20歳でアメリカ代表で10番を着ける、「アメリカのメッシ」と称された爆発的スプリントを持ったドリブラー。ドルトムントユースの生え抜きであり、サッカー発展途上の次世代を担う「ワンダーボーイ」候補でもある。姿勢が良いままボールを運べるため視野が相当に広く、パスコースを作り出すために動くプレーが多い。コンビネーションプレーが得意であり、かつ判断力と推進力があるため、中央で起用される未来も見える。

③ジョルジーニョ(背番号5)

ピルロの後継者と名高いイタリア代表MFであり、ポジショナルプレーの代名詞になろうとしているハイクォリティな素質を持つ玄人好みの選手。特筆すべきは相手選手の間に正確なポジショニングをとり、ボールを「受ける」能力。表のスタッツで目立つ結果は残さないが、チーム全体の攻撃起点となりながらボールの機動力を調整するサッカー新時代の心臓。フォーメーション上MFの底の位置でプレーするが、ピッチ上を右へ左へ動きながら味方と適切な位置関係を調整しつつ、ゲーム展開を「正解」へ導く。チェルシーの攻撃がうまくいっているかは彼の動きを見れば一目瞭然である。


総括

アザールが抜け、ウィリアンが不在等、攻撃のインパクトはバルセロナ同様不足感が否めない。しかし最高峰のサッカーを見るにあたっては、十分すぎる役者は揃っている。

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