ビルバオのプレー原則に踊ったバルセロナ
11年ぶりに開幕戦で負けたバルセロナ。2008年はグアルディオラ体制1年目、ロナウジーニョとデコを放出して臨んだ昇格組ヌマンシアとの戦いで敗戦して以来である。
今季で引退を表明している38歳アドゥリスのゴールは、早朝目が覚めるような魂の一撃だった。
この試合、ビルバオは堅守速攻に徹したわけだが、そのために敷いたプレー原則は明確極まりないものだった。
①「持たされていた」バルセロナ
支配率72%とスタッツは脅威的な数値だが、効果的なポゼッションはほとんどなかった。
堅守速攻を極限まで研ぎ澄ませようとするビルバオは、1回の攻撃の精度にこだわりつづける。
バルサがいくらボールを持とうが、中から攻めてくる脅威を感じない間は全く意に介さない。むしろ狙った形でカウンターを仕掛けるべく、プレーエリアをサイドに誘導する「攻めの守備」を披露する。
ミドルシュートを撃たれる、サイドからスローインになりそう・・・など、ビルバオDFのせいでプレーが切れてしまう流れには必要以上に飛び込まない。
バルセロナがフィールド内でボールを持ち、セットプレーにならない形で攻めている間、プレーエリアを誘導し、プレー精度を下げてミスを狙う。
②バルセロナのビルドアップ時
ビルバオにとって脅威になるのは、①中盤にボールが入り、中から組織を破壊される ②ジョルディアルバからの高精度リターンに前線が反応する ③バイタル深部からのミドルシュート(ロケティッチ等)
バルセロナのビルドアップ時、ビルバオはまず①を徹底的に防ぎにかかる。
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