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仕組みづくりに向いてない人

経営層やバックオフィス、事業部内でも、なんか横断的に統括している組織のあるあるですが、とにかく「◯◯やってください」が多い。「◯◯やらないでください」は、百歩譲って我慢します。でも、それの10倍以上に「◯◯やってください」が多い。

数字を伸ばすための仕組み、ミスを減らすための仕組み、生産性を上げるための仕組み、それを考えるのは大事です。

でも、それを実現するにあたって、現場が面倒/手間に思ってしまうやり方は、センスゼロに思えて仕方ないです。

極めつけは、やれと言われたことを実行できていない側の責任だと言われても、それが一人や二人ならその一人二人のせいかもしれませんが、過半数が実行できていない場合、それはもう実行させようとしているやり方自体に問題があります。仕組みづくりに全くもって向いてない。

別の例えで言い換えれば、「バナナスムージーを作ってください」というのを、材料とボウルを渡されて手でこねくり回せ、と言われているのが、多くの組織で起こっていることだと思います。

ここで、「こねくり回さない、お前らのせいだ。だからスムージーが作れないんだ」、と言うのではなく、なんでみんなやってくれないんだろう、「そうだもっと簡単に出来るようにミキサーというものを作って渡してみようか」という発想に到れるかどうかがポイントかな、と。

※そもそも、こねくり回す工程だけじゃ、多分スムージー作れないというツッコミはご遠慮ください。


「北風と太陽」の話とかまさにそうです。

無理やり脱がせようと思ってもダメで、どうやったら脱ぎたくなるシチュエーションを生み出せるかどうか。

僕もそうですが、仕組みづくりをやっている人達は、いまいちど意識を改めた方がよいですし、そういう立場にいる人達って、本来「仕組み」を作るのが仕事じゃなくて、現場から自発的に仕組みができあがっていくような「文化」を醸成していくのが仕事だと思っています。

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