Lotus(2023/10/24)

 燃える都市を眺めている。灼熱の炎から伸びたプラモデルみたいな東京タワーが助けを呼ぶ腕のように見えて気分が悪い。
「ねえ、僕らもこんな風に死ぬのかな」
 君がそんなことをいう。趣味が悪い。そう思ったけれど、ぼくは口には出さなかった。
 見慣れた街が燃えているさまを見ても、ぼくは何も思わないでいた。ふと君の方を見ると君は遠くの方をぼんやりと見ているようだった。その君にまとわりついた空気は特別に重苦しいわけでも、どこか儚げでもなくて、何にも考えていないように思えたから、ぼくもまた同じように何も思わない景色に視線を戻した。
 それからどのくらい真っ赤な炎を見ていただろう。気がつくと炎の勢いは少しずつ弱まって、徐々にむき出しにされたただ真っ暗いだけの骸骨の輪郭が鮮明になっていく。ぼくはそれがたまらなく好きだった。



・今日、寒すぎませんか。何度くらい下がったかは知らないけれど体感の気温は昨日よりもずっと低い。

・雪が降っている地域もあるんだろうか。もしそうなら、その地域に住んでいる人たちよりはまだ寒くない。はず。

・それよりも静電気に困らせられる時期になってきた。あのばちっ。ってやつとの向き合い方はここ数年変わってない。というより、調べてみて特にできることがないな。と思っている。


・短いけど一つだけ。いま住んでる市町村の蔵書の偏りが若者向けじゃなさすぎ。

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