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フランスでミニピル(POP)を処方してもらった話

サムネイル:病院への道中、滅茶苦茶吠えてきた激怖犬

ça fait longtemps!
やっちーです(^_^)☆

お久しぶりです!
先週は気持ちが落ち気味で、気分転換にたくさん出かけたり家事に勤しんだりしておりました〜。

先日、タイトルの件で初めてフランスの病院に行きました!
仕事辞めてからどんどん太ってる気がするけどまあいいか。と気に留めず過ごしていたのですが、今回の体重測定と血液検査の結果を見て、人生初のダイエットを決意しました。ヤバかった!!!!
これを機に、運動が習慣付けられたらいいなあ(´-`).。oOと思っています。(今までの人生で運動を一度も楽しいと思ったことがない人間です)


今日の記事では、病院〜処方までを綴ります。

ピルが切れそうだったのでジョーダンと相談して、5月半ばくらいに病院を探して予約をしておいてもらいました。

かかりつけ医が見つかれば(決まっていれば)そんなに困らないのかもしれませんが、新規患者は受付不可の医師が多かったり、専門医(皮膚科や呼吸器科など)にかかるには、かかりつけ医からの紹介のみ&そのうえ数ヶ月待ちだったり、なかなか大変です。

また、閃輝暗点を伴う片頭痛が10数年振りに復活して続いており、ミニピルに変えたいなーと考えていたところでもあり・・・今回処方してもらえるか、少し心配でした。

診察をしてくれたのは、おばさま医師&研修医の大学生のペアでした。
おばさま医師とジョーダンで話をしてもらい、あたしは研修医の大学生の簡単フランス語とジェスチャーに従って、触診や診察をしてもらうという流れでした。

日本人というだけで珍しいのに、そのうえワーホリなので緑カード(フランスの保険証)が作れなくて持ってない、閃輝暗点と片頭痛がひどいから低容量ピル(OC)からミニピル(POP)に変えたい。など、あまりない要素てんこ盛りの客だったようで、初めは変な顔されてました。笑

あと、人生で初めて耳に棒を突っ込む検査をされて驚いてしまいました。あれはなんの検査だったんだろう?!

無事、おばさま医師がセラゼッタのジェネリックの処方箋を書いてくれ、終わった〜と思いきや「血液検査してね」とのこと。
(この時、日本を出る直前にしていた血液検査の結果を見せましたが、フランスと日本で数値の単位が違い、全く使い物になりませんでした。ショック!)

病院と血液検査の場所が違うから仕方ないのかもしれませんが、血液検査する前に処方箋の紙が出る適当さ、フランスだな・・・と思いました。笑

後日、アパートの近所で血液検査をして、そのままその足で薬局に行き、やっとピルが手に入りました。

このジェネリック日本に流通してないのでは?初めて見た


1箱に3シート入り。便利!日本よりも期限が短い。
シンプルなつくり

ここで驚きの事実ですが、
フランス、ピルが滅茶苦茶安い!

3シート1箱で、3〜4€くらい。
日本の1/5くらいじゃないでしょうか。


あたしは昔から生理が重く、ひどい時は吐いたり寝込んだりするので、もう5年くらい低容量ピルを飲んで対処しています。
今まで様々な種類を飲んできましたが、去年の12月に避妊目的のピルへ変えた時のお会計で
「〈避妊〉目的のピルの処方なので、保険適用外となります。今後の定期検査も、同じく10割負担になります。」
というようなことを言われ、日本の社会保障制度に落胆しました。

その時に処方されたピルはラベルフィーユ(トリキュラーのジェネリック)でした。保険が使えないせいか、その前に飲んでいたヤーズフレックスよりも1シートの価格が高くなり、ラベルフィーユをもらっていた期間は婦人科にかかっていた期間の中で、最もお金がかかっていました。

女性が自分の身体を健康にコントロールしたり守ったりするために/妊娠や出産を管理するために必要なものに、なぜ保険が使えないのか?と納得いかず憤怒し、切り替えてから数日間はかなりもやもやしていました。
保険が使えない理由を調べると「妊娠は病気ではないから」と書かれており、絶句もの。

あと、今回処方してもらったセラゼッタミニピル(POP)ですが、日本ではミニピルがいまだに未認可で保険適用外です。
そのため知名度も低く、そもそも取り扱いのある婦人科も多くないため、ミニピルを飲んでいる方は個人で海外輸入している方がほとんどなのではないか、と推測できます。

少し調べるだけでわかりますが、実は低容量ピル(OC)が飲めない方はたくさんいます。
もちろんコンドームやミレーナや漢方や市販薬など他の対処もありますが、一番手軽で効果的な対処はミニピルだと思います。なのに、日本では未認可で保険適用外で手に入れるのが大変という。
この実情をどうにかしないと、月経で苦しむ女性が減ることも、中絶手術がなくなることも、乳児殺害遺棄事件がなくなることも、絶対にないだろうと個人的に思っています。

ポリティカルな記事になってしまいましたが、興味があるなら、是非たくさんのことを調べて知ってほしいです。考えてくれたら、もっといい。
最近だと「アフターピル(緊急避妊薬)の市販化の実現」「トランス女性」「男女共用トイレ」などのトピックが話題です。
日本のジェンダー、性教育などの遅れを確認してください。

とりあえず、あたし自身は
日本に住んでいるのに、避妊目的だからと保険が使えず、海外の何倍もの値段を払って、低容量ピル(OC)または手に入れるのが難しいミニピル(POP)を飲み続ける
よりも
保険が使えなくても、安く簡単にミニピルを手に入れることができるフランスに住み続けて、ミニピルも飲み続けたい
と思ったということです。ミレーナも検討したことがありますが、いまだピルユーザーなので、その視点の一意見として、書かせていただきます。


ちなみに今回、フランスの国民健康保険なしでかかった費用は
・診察代(処方箋代)25€
・血液検査17€
・ピル3〜4€くらい
で、トータル50€いかないくらい。

そして「払い戻しに2年間猶予があるから、それまでにフランスの国民健康保険に入ることができたら払い戻しできると思います。」と、薬局で担当してくださった薬剤師さんが教えてくれました。親切!

このことから、国民健康保険に入れていればほとんどが払い戻されるようなので、実質かかっても5€くらいなんじゃないかな?と思いました。
今働いてなくて何も払ってないのでそう思うだけかもしれませんが、ここだけ見ると素晴らしいですね。
顔が治ったと思いきやまた荒れたので、次行くとしたら皮膚科かな?予約が取れても数ヶ月後でしょうが・・・なんて思っています。笑

長くなってしまいました。

それではまた次の記事で!
a bientôt(・◇・)/~~~

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