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言語学ってカレーうどんがもともと肉じゃがだったって見抜くみたいなヤバイ学問だよって話

最近、言語学が気になってます。
特に、インド・ヨーロッパ祖語(印欧祖語)ってのがヤバくて、今日はこれについて話をしたい!とにかく聞いてほしい。

言語ってのはさ、人が話すうちに混ざったり簡略化されたり新しい言葉が定着したりして変化するもんじゃないですか。ちょっとずつの変化が何世代も重ねれば、別の言語というほど違ったものになり、実際、別の言語と呼ばれるわけです。

その考えを進めていくと、バベルの塔の話みたいに、昔々は世界中の人間がひとつの言語しゃべってたって空想に行き着くわけですよね。このへんはまあ思いつく。よく分かる。

けどそれを、空想で終わらせないのが言語学なのよ。

たとえば、イタリア語とスペイン語は文法や単語もよく似ている姉妹のような言語でラテン語にルーツをもってる(言語は女性扱いなので兄弟ではなくてよく姉妹って表現を使うんだこれが。)これは、文法や単語を比較したり民族の移動を考えたりして判明したり裏を取るのでしょう。

その似てるチェック&祖先探しをいろんな言語でやる。

じゃあラテン語とギリシア語は?まあ似てるところも結構ある。インドのサンスクリットは?よく見ると似てるところがある。みたいなことをやってく。それこそいろんな言語の類似度を調べていくと、どんどん遡っていけるわけです。そうすると壁にぶち当たるわけですよ。

文字の壁。文字の歴史って言語の歴史に比べて短いんです。つまり言語をたどって先史時代に突入するとまず文字の資料がなくなるわけ。つまり口伝。

で、これこそが超ヤバイんだけど、口伝のものを調査なんかもうできないじゃんって思うじゃん。そうじゃなくて、できないからなら架空の言語を後の時代の言語から想定して作って調査しようってなったわけですよ。

この架空の言語が印欧祖語ってやつで、ヨーロッパ・インド周辺で現在はなされている言語の共通の祖先ってわけです(だれも話しているのを聞いたこともないのに!)でも。この印欧祖語が民族の移動とか発掘調査とかとマッチするかとか、そういう調査に使えるわけなのよ。

そのヤバさってなんだろうな。どう考えたらいいのかな。


肉じゃがを作り、それを近所のご家族におすそ分けしました。その家族は肉じゃがを食べきれずに飽きちゃって、ルウを加えてカレーにしました。そのカレーは、そのまた隣におすそ分けされました。その家族はカレーうどん玉を加えました。

言語学者って、このカレーうどんのスパイスを分析し、しらたきの痕跡を発見し「わかった!もとは肉じゃがだ!」と叫ぶみたいなことなんですよ。ヤバいじゃんか。2件またいだおすそ分けってヤバイじゃんか。

さすがにアジアの言語との一本化はできるかわからないんだけど、ここからさらにさかのぼってアジアの言語との祖先を想定したり、共通点を見出す研究や仮説がいっぱいあるみたいなんです。もうヤバイじゃんか。多分この辺まだヤバイ話眠ってるなー

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