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【シリーズ摂食障害Ⅲ・#10】 摂食障害当事者が働く上で大切な「職場の理解」をめぐって

【シリーズ摂食障害Ⅲ・#10】 摂食障害当事者が働く上で大切な「職場の理解」をめぐって
「サイコロジー・メンタルヘルス&日々のあれこれ」

 摂食障害の症状が、当事者の社会生活、とりわけ就労に与える影響について連載しています。記事のベースとしているのは、日本摂食障害協会による「摂食障害患者の就労実態調査と社会復帰支援」報告書(以下、報告書)※1です。

 今回は、摂食障害当事者が働く上で必要かつ大切な「職場の理解」についてまとめます。職場を含む社会全般において、摂食障害が充分に認知・理解されているとはいえないだけでなく、当事者自身による病気の自己理解が難しく、職場に説明しづらい状況があるのではないか、と想像しています。支援者は、摂食障害への一般的な理解が広がり深まるよう、情報発信などに心を砕く必要があるだけでなく、当事者の自己理解を促し職場とのコミュニケーションをサポートするような、積極的な関わりが求められているといえるでしょう。

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