メンバーシップ「メンタルヘルスをまっすぐ語り、創り、発信する会」において、新プラン「精神障がいを持つ方が、健やかに働き続けるために」を、４月初旬に始めるための準備を進めています。

　私は精神科医療に携わっていた二十数年の間、精神障がい当事者の就労支援に関わりました。病院を退職し心理士として独立した今でも、障がい者の就労支援を担う社会福祉法人の非常勤職員として、このテーマに携わり続けています。

　精神障がい当事者のリカバリーにとって「就労」は、大切な要件の一つです。障害福祉・雇用施策により、雇用される精神障がい当事者の数は増え続けており、当面の間このトレンドは変わることはないでしょう。

　就職者数が増え続ける反面、精神障がい当事者の場合は、早期に離職する割合が比較的高く、職場定着に課題があることが知られています。また、長い間働き続ける当事者とそれを支える支援者も、就労継続においてさまざまな困難に直面することが、経験的に分かってきました。

　メンバーシップの新プラン「精神障がいを持つ方が、健やかに働き続けるために」では、働き続けることを希望する当事者の方が、工夫し対処して願いをかなえるために必要な情報を整理し明らかにします。その情報は、支援者や雇用主など周囲の方々にとっても、合理的かつ必要な範囲での配慮を提供するために大切なものであるでしょう。最終的には、参加者の皆様との共同作業により、当事者・支援者向けの「小冊子」を作成し公開することも、この会のミッションにしたいと思います。

　有料のメンバーシップではございますが、精神障がい当事者の就労とその支援に関心をお持ちの、全ての方のご参加をお待ち申し上げます。新プラン開始まで、今しばらくお待ちください。

（おわり）