見出し画像

【シリーズ摂食障害Ⅲ・#16】 摂食障害へのスティグマ(決めつけ)をめぐって

【シリーズ摂食障害Ⅲ・#16】 摂食障害へのスティグマ(決めつけ)をめぐって
「サイコロジー・メンタルヘルス&日々のあれこれ」

 これまでに、十数回にわたり、摂食障害当事者の就労をめぐる情報提供をしてきました。少々日にちが空いてしまいましたが、前回の記事では、摂食障害当事者の支援に当たっている専門家による論文(記事末文献参照)を引用しつつ、精神障がい当事者の就労支援を利用しにくい摂食障害当事者側の事情について触れました。

 ところで、摂食障害を含む精神疾患・障がいの場合、障がい(による困りごと)が目に見えにくく、それを理解するのに主観的情報が優先されてしまいがちであり、そこにスティグマ(偏見)が忍び込む余地があります(私の記事でも、精神保健福祉のさまざまな主題を取り上げる中で、たびたび言及してきました)。このスティグマは、実は支援者や専門家も持つものであり、前回の記事で引用した論文にもそれを感じ取ってしまっておりました。そのことについて記事で論じたかったのですが、内容が膨大で纏まらず、冷静さを欠いた長文となることが明らかでした(下書きの推敲ために、前回記事から時間が経ってしまったというのが実情)ので、言葉足らずであることを承知の上で、要点のみ記しておきたいと思います。

 なお、本記事をもって、摂食障害当事者と就労については一区切りとさせていただきます。1,2か月ほどお休みをいただき、摂食障害と妊娠・挙児・子育てについて、話題を移そうと思います。

ここから先は

1,629字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?