海外のオンラインUXデザインブートキャンプを受けた

2017年から2018年の1年以上に渡り、ベルリンのCareerFoundryという会社のオンラインUXデザインブートキャンプを受けました。
日本人のデザイナーにこの話をすると興味をもつ人が多く、自分の体験談がより多くの人の刺激になればと、実際よく聞かれる質問に回答する形でシェアできればと思います。

目次
Q1. なんでそのブートキャンプにしたの?
Q2. 英語ペラペラなの?
Q3. どんな感じで進めてくの?
Q4. 内容は?
Q5. どうだった?

Q1. なんでそのブートキャンプにしたの?

最初は勿論日本のコースを受けることも検討しましたが、本質的な設計としてのデザインが学べる機関が日本だと乏しいと感じ、海外のコースに目を向けました。その中で、オンラインで受けられ、かつ一番多くのコミットメントが求められる本格的なコースを探したところ、CareerFoundryに行き着きました。

Q2. 英語ペラペラなの?

いいえ。エンジニアをしている中でリーディングのスキルは身についていたのと、もともと絶対音感があったりと耳は良いので、TOEICは800点代後半あり、日本では「英語できる人」に入るレベル。でも所謂純ドメで、旅行には困らないけど、何かを説明したり、ディスカッションしたりするのは苦手でした。実際コースを進めていく中でも、genderと書くべきところをs○xと書いて指摘されるなど、恥をかいたり、苦労した部分はありますが、まあ長期のコースだったので、終盤は改善されていきました。始めてみればなんとかなるというか、なんとかせざるを得なくなるので、始める前にあまり気にしなくていいと思います笑

Q3. どんな感じで進めてくの?

生徒一人一人に対してTutor・Mentor・Student Advisorなる人が一人ずつついて、コースの間、一貫して同じ人がフォローをしてくれてました。コースは細かいセクションに別れていて、テキストやらビデオやらでUXデザインのコンセプトなどを教える教材があり、各セクションの最後に付いているExerciseを提出していくことで、最終的にアプリのプロトタイプが出来上がっていくみたいな構成でした。週に2回のペースでExerciseを提出し、それに対してTutorがテキストベースでフィードバックをくれる。Mentorとは適当なタイミングでアポをとり、基本的にSkypeで会話をして、キャリアについてのアドバイスや今まで提出してきたタスク全般に付いての意見をもらったりしてました。

Q4. 内容は?

以下のような概念を勉強し、実際に手を動かしながら、プロトタイプを作成していきました。

ビジネス要件定義、競合分析、ユーザーストーリー、ユーザーリサーチ、ペルソナ、カスタマージャーニーマップ、タスク分析、ユーザーフロー、コンテンツ監査、サイトマップ、カードソート、ヒューリスティック分析、プロトタイプ作成、ユーザーテスト、A/Bテスト、ビジュアルデザイン、スタイルガイド

また、最終的には、SketchやPhotoshopなどを使ってプロトタイプを作らなきゃいけないんですが、そういったツールの使い方の説明はほぼ0なので、セルフラーニングのスキルが当然のように求められました。手取り足取り教えてもらうというよりも、「UXデザインをやる上で必要な概念やツールキットの存在は教えるので、それでわからないことがあれば聞いてくれれば教えるよ」みたいなスタイルでした。

(このコースで作った成果物やデザインプロセスに関してはここに載せています。)

Q5. どうだった?

結論から言うと、本当に受けてよかったです。理由としては、たくさんありますが、だいたい以下のようなところです。

・そもそもコースの内容がすごく充実しているし、うまく作られている。
AmazonとかAppleのデザイナーがコースを作っているらしく、教材がしっかりしている
・メンター・チューターの質がすごく高い。
そもそもメンターになれるのがUXに関連する経験が8年以上ある人。実際にはアントレプレナーとして私が生まれた年から活躍しているベテランやら、自分のビジネスの立ち上げの狭間でチューター業をしている人など、知識レベル・向上心が高く、またそれを人に還元することが好きな人が多い。
・オンラインとはいえ、世界中のコースメイトから刺激を受けられる
SlackでThe☆ポジティブ!なアメリカ人のキャリアアドバイザーがいい感じに励ましてくれたり、実際に同じコースを受けていた人が仕事をゲットしている姿を見れたりし、オンライン学習にも関わらずモチベーション維持に良い仕組みができているなと感じる。
・他のデザイナーと差別化できる
日本では、まだまだ最終的なアウトプットのみのポートフォリオが多いようで、デザインプロセスについて記載しているポートフォリオが少ないので、コースでやった内容を元にポートフォリオを作ることで、多くのリクルーターや企業に興味を持ってもらえる。
・海外の就職ノウハウを知れる
レジュメの作り方とか、Linkedinプロフィールの充実のさせ方とか、海外の「普通」を知り、また実践することができる。また、40才くらいの人がジュニアレベルの仕事をゲットしていたり、白髪のおじいちゃんが同じコースを受けて新しいことを学んでいるのを見て、年齢を言い訳にせず、新しいことを学ぶ姿勢や、年齢でロールを限定する必要性のなさなどを感じた。
・外国から仕事の依頼が来る
Linkedin経由で、海外にすむ外国人から、「日本人にリサーチをしてほしい」という依頼がきたり、東京にある外資企業からの面接のオファーなどがよく来るようになりました。世界的に見ると日本というマーケットはまだかろうじて大きいのに、UXデザインを理解していて、かつ日本人のニーズを理解してそれを英語でアウトプットできる人は少ないと思うので、このコースを受けて英語でポートフォリオを作ることで、仕事の幅が広がるなーと思いました。

まとめ

日本では、まだまだUXデザインを学べるところは少ないし、あったとしても自分のペースで学べるようなコースはさらに少ないと思います。悲しいことに、日本はUXデザインなどの分野では海外にかなり遅れをとっており、日本語の情報も少ないので、海外のコースに目を向けることで、可能性が広がるかなと思います。

また、今であれば、海外のブートキャンプで学んだというだけでかなり先行者利益みたいなものが得られると、実体験から確信していますので、興味があれば、ぜひ試してみることをお勧めします!

ちなみに、私が受けたCareerFoundryは以下のリンクから申し込むことで5%オフになりますので、よければ活用ください。UIコースやWeb Devコースなどもあります。

本格的なUXデザインコースに申し込む前に、UX Design Fundamentalsという1ヶ月のコースからスタートして、本科に進むということもできるので、英語力や時間的制約で続けられるか不安な方は、まずはそのコースから受けてみることもお勧めします。

それでは。



この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

3

リリ

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。