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InHouseDesigners #2 【デザイナーの成長戦略】イベントレポート

2018年5月30日に開催された、インハウスデザイナー向けのイベント「デザイナーの成長戦略」に参加しました。

数ヶ月前にnoteアカウントを作ったっきり、勇気がなくて一度も投稿できずにいましたが……このイベントにどうしても参加したくて、確実に参加できそうな「note枠」に思い切って登録してみました。(邪な理由ですみません…!)

inHouseDesigners とは?

InHouseDesignersは、事業会社で働くデザイナーを中心としたコミュニティです。※CONNPASSのコミュニティページから引用

運営者・司会のカンジロウさん曰く、「各社のインハウスデザイナーは、それぞれユニークな体験を持っているはず。横の繋がりを広げていきたい!」との想いで、このコミュニティを運営されているそうです。
組織内で孤独感を抱きがちなインハウスデザイナーにとっては、大変ありがたいことです…!

このページでは…

今回、4組のインハウスデザイナーさんがご登壇なさっていました。スライドが大変わかりやすいため、重複する内容については詳しく書きません。口頭でおっしゃっていた補足を中心に記載してまいります。

**セッション1

インハウスデザイナーの成長と育成**

まずは株式会社みんなのウェディング所属、齊藤有香さん(後輩)と今泉歩美さん(先輩)のお話です。
スライド原本:インハウスデザイナーの成長と育成

デザインを学んできたとはいえ、新卒のデザイナーさんは実務の上では素人。そんな新卒デザイナーさんがどのような意識を持って学習してきたのか、そして先輩はどう支えてきたのか…という貴重なお話を伺いました。

業務内で工夫していること
■アウトプットとフィードバックを繰り返す
 →方法は学習者に任せる
■インプットはSlackの専用チャネルを利用
■デザインレビューは前回と同じことを指摘されないようにする
■学習者を周りのみんなで支えるネットワークを構築する
 →1本切れても他につながっていて「わからない」と言える環境を
■ネットワークのカタチは人それぞれ(学習者のタイプによる)
 →人物相関図を描いてみて、足りないようなら足す
■フィードバックの「数」は案件によるため「時間」を目標にする

スキルアップのためにしていること
■生活の中で仕事に活かせることを見つける
■外部のデザイナー友達を作る
■定時外に勉強会や読書会をすることも

**セッション2

なりたてインハウスデザイナーの成長 **

弁護士ドットコム株式会社所属、鬼頭愛さんのお話です。
スライド原本:なりたてインハウスデザイナーの成長

鬼頭さんは、受託製作のWEBデザイナーから、最近インハウスデザイナーとして転職なさったそうで、インハウスデザイナーとして働いて気づいたことをリアルにお話いただきました。

インハウスデザイナーの成長にとって大事なもの
■一人では仕事ができない
 →スキルよりも、仲間とのコミュニケーションが必要
■チーム内外で関係性を築く
 →隣のチーム・多職種の人とも連携をとる(笑顔が大事)
■日頃から相談しやすい関係を築いてハードルを下げる
 →ランチや、カードゲームなどをすることも!

チーム内で理解・認識を揃えること
■企画はチーム全員でやる(受託だとヒアリング止まり)
■共通言語の理解
 →社内用語なども意外と抜けがち
■サービス・社歴・業界のルールなどによる理解度の差を埋める
 →プロダクト企画のフレームワーク(インセプションデッキなど)を使う
■企画内容を噛み砕く→価値・目的が明確にわかっていないと判断に迷う
 →「なぜ?」が尽きるまで深掘りする

スキルアップのためにしていること
■外で作ったものを、会社の人にレビューしてもらうのはアリ!

**セッション3

新卒入社4年目デザイナーが考える組織内での個の成長**

レバレジーズ株式会社所属、木村和寛さんのお話です。
スライド原本:新卒入社4年目デザイナーが考える組織内での個の成長

木村さんからは、インハウスデザイナーが抱える「組織内でのキャリア形成」のお話を賜りました。「登山タイプ」と「トレッキングタイプ」というわかりやすい例えを用いて、今まで私がぼんやり感じていた「他職種の同僚」との感覚の違いを理解することができた気がします。

注意すべきこと
■漂流していただけ…とならないように、大きな方向性は持っておくと良い
■多くを詰め込みすぎない

スキルアップのためにしていること
■なりたい姿・欲しいスキルが仕事で叶わない場合
 →仕事以外で補う手もある(友達とものづくり)

スライドがあまりにわかりやすかったため、私のメモは少なめでした…^^;

**セッション4

インハウスデザイナーが活躍できる組織づくり**

井上 誠さん / 株式会社DMM.comラボ所属
スライド原本:インハウスデザイナーが活躍できる組織づくり

井上さんからは、デザイン組織のリーダー目線で「インハウスデザイナーの宿命」と「デザイナーの性格」の間にあるジレンマの解説と、その解決法をご教示いただきました。
これまで感じていた苦しみや葛藤(?)が綺麗に図解化されていて、ちょっと涙が出そうになりました…!

インハウスデザイナーおよびそのリーダーが意識すべきこと
■成果を創り出していくのがインハウスデザイナー
 →「これだけをやっていればいい」という業務ではない
■宿命と性格の溝は「事実」として受け止めて、建設的思考をする
■愛と勇気を持って任せる(口を出さないようにする)
■リーダーのデザインチェックを必須にするのは絶対にダメ!
 →ボトルネックになる上、個人の尊重ができなくなるため

育成時のポイント
■ツーマンセル制をとる際、初心者と上級者のセットは難しい
 →初級&中級、中級&中級がおすすめ
■メンバーが少ないうちは、似た性格の人を集める
■「今の段階でどの位の失敗をするといいのか」の設定をする
 →ある程度(3年?)すると勝手に失敗して学んでいく
■リーダーはしっかりしすぎていない方がいい
 →保守的だとリーダーになれない

スキルアップのためにしていること
■案件の中で学べることを学び取る、過去との共通項を探す
 →教科書に載っていないことを経験から学ぶ
■チームとしてのわかりやすいミッションを持っておく

まとめ

全編を通して感じた事
・仲間と笑顔で過ごすこと
・分からない事や認識のズレをゼロにする工夫をすること
・自分のタイプ、どう進みたいかを認識しておくこと
・組織の中でどう動く事ができるのかを知ること
・日々学び取る事、学ぶための工夫をすること

イベントに参加した感想
私は事業会社のインハウスデザイナー歴10年ですが、同じ境遇の方とお話する機会はほとんどありませんでした。
しかし、このイベントの講演や懇親会を通して、他社のインハウスデザイナーさんも似たような悩みを抱えていて、それぞれ工夫をして成長を続けていらっしゃることを知りました。

運営の方、ご登壇された皆様、貴重な機会を本当にありがとうございました!

長くなってしまいましたが、少しでもどなたかのお役に立てれば幸いです。今後も楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします。

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