岡田真吾@RISICARE

愛知県の郊外で、プレミアムパスタ専門店を13年やっています。レストランを経営していると…

岡田真吾@RISICARE

愛知県の郊外で、プレミアムパスタ専門店を13年やっています。レストランを経営していると、日々学びばかりです。基本的にこのnoteは、自分のインプットをアウトプットすることにより、自分に落とし込むのを目的に書いています。 https://www.risicare1106.com/

マガジン

  • 飲食店やってると、学ぶわぁ

    飲食店を経営するには、マネジメント、マーケティング、商品開発。オールマイティな能力が必要だと、13年経営してきて痛感します。一つのものを特化して知識があればというわけではなく、総合的な知識がないと生き残っていけないなと感じます。また、経営者としての自分自身も本質を、学んで、理解して、成長する。その姿勢が求められます。コロナ禍になって、さらにそれが加速しているように感じます。このマガジンは基本的に、僕が日々学んだことを言語化してアウトプットして、自分に落とし込むことを目的に書いています。

  • 無名飲食店のリアルな経営戦略

    「フランス帰りのシェフだからすごいのか?」僕みたいな、無名の料理人からするとそんなコンプレックスの塊です。笑 でも、たしかに「フランス帰り」という肩書きは、強力なブランディングのツールなのは否定できません。ただそれだけでもう、負けか?歯が立たないか?といったら、 そんなことは絶対にないわけで。 口でケンケン吠えていてもしょうがないので、具体的に、無名の料理人、無名の飲食店がどう有名店や「フランス帰りのシェフ」と対等に渡り合っていけばいいのか? その視点で書いていきます。

  • 無名飲食店の物語(ストーリー)食材を探せ!

    「美味しい」という感覚は、味覚からくる直接的な刺激よりも、「脳の中で描いているイメージ」の方が影響することがわかってきています。 つまり、お客さんの頭のなかに、「いかに美味しい情報を伝えられるか?」で食べた時の満足度は違ってくるということです。 この視点から、飲食店は美味しいものを出すのは当然として、「美味しい情報」をいかに伝えれるか?がこれからの時代はさらに重要になってくると考えています。 なので僕は、生産者さんのこだわりのある「ストーリー食材」を探してそのことをお客さんに正確に伝える。これに取り組んでいます。

最近の記事

  • 固定された記事

「直感」を信じていい条件

レストランで仕事をしていると 「判断」 「想像力」 が日々、求められます。 これはレストランに限らず、仕事をしていると一日の中でそんな瞬間がありますよね? だから中には、時間をかけて考えた上での判断ができない時もあります。レストランのピークタイムは息もできないほどのスピード感です。そんな時どうするか?それは、 「直感」 で対応することが一つの選択肢になります。 つまり自分の中で、最初にふわっと浮かんだ「なんとなく」を 信じるか?信じないか? という2択に迫

    • 人は図星だと怒る

      人は図星だと反応する。   あきらかに落ち着いていない人に、良かれと思い   「落ち着こう」   と言って      「落ち着いてるよ!」と、怒られた経験はないだろうか?     それは結果的に、その図星はつかないほうが良かったということになる。     人は生きていくなら、必ず人と関わる。     人と関わることは避けられない。 またそれこそ人なんだ。とも言えるわけで。     でもだからこそ、人はコミニケーションに悩む。     今日は、このジャンルの本質についてア

      • 「海外は」という表現の違和感

        今は自信を持つことが大事な時代。     この頃思っていることがある。それは、何か情報を発信する場合、必ず受け取る相手がいるわけで、発信するならその相手にとって、気持ちが明るくなる内容じゃないと迷惑だよな、ということだ。       例を一つあげると、    インプット習慣の一つとして、ネット記事をチェックすることがある。よく読むのは、「今勢いのあるインフルエンサー」や、「グローバルに精通したビジネスの達人」や「ビジネスをやっている芸能人」たちがニュースを論じたり、インタ

        • 世界は「微差」でできている

          「微差」。   一見小さく見えることも、一見「そんなことに本気になっても大したことは起きないよ」と、思うようなことも、     後で振り返ってみると、それがすごい差を生むことがある。自分の経験を思い出しても、その時は思いもしなかった小さなきっかけが、その後良い結果に繋がった。ということはたくさんある。これはみんなが、少なからず体験していることではないだろうか。 考えてみれば、同じ人間だ。人間のできることに、天と地ほどの差があるはずがない。   今話題のオリンピックに例えて

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        「直感」を信じていい条件

        マガジン

        • 飲食店やってると、学ぶわぁ
          49本
        • 無名飲食店のリアルな経営戦略
          13本
        • 無名飲食店の物語(ストーリー)食材を探せ!
          2本

        記事

          言葉の定義が、意外とバラバラな僕ら。

          僕たちが普段使っている「言語」は、表現の方法として、絶対的なものと認識されがちだが実は、かなり限定されている表現の方法。 でもそのことに気づいていない。言語とは、分解すると、言葉と言葉をつむいだ言葉の連続体。その中で、僕たちは、その一つ一つの言葉(ワード)の定義を、すべてはっきり理解したうえで使っているのだろうか? 考えてみると、何か壁にぶつかった時や、問題を解決しようとするときに 言葉の定義を、もう一回考えてみること (再定義) で新たな考えに至ることは、往々にしてあ

          言葉の定義が、意外とバラバラな僕ら。

          追いかけ続けるか?とどまって満足するか?

          目指していた夢は叶ったはずなのに、なぜか次々とまた別の夢が現れる...どこまで行ってもこの繰り返しなのか?    人は、いつまでも何かを追いかけて人生を過ごす。それが幸せなのか?    それとも、目の前の現実に満足して、そこにとどまって、余生を過ごしていくのが幸せなのか?    ・・・答えはわからない。      一言で言ってしまえば、人それぞれ。これは永遠のテーマかもしれない。         自分のことで考えてみると、   子供の頃から、僕の夢は「自分の店を持つこ

          追いかけ続けるか?とどまって満足するか?

          「普通」という言葉が嫌いだ。

          昔から、「普通」という言葉が嫌いだ。また、「常識」という言葉も同じくらい嫌いだ。   「普通は〇〇だよね」 とか、 「常識で考えたらこうだよね」 みたいな話をされると、とたんにつまらなくなって、やる気がなくなる。やる気がなくなるから、やれない。その「勝手に決められてる感じ」がどうしても無理だ。 でもこれは、自分の性格においてあまり長所な部分ではない。ずっとそう思ってきた。なぜなら、一般的に「普通」とされることや、「常識」に沿っている人の方が、うまくいっているように見

          「普通」という言葉が嫌いだ。

          上がったり、下がったり。

          全てがうまくいっている気がする月曜日もあれば、自分がやっていることが小さいことのように思えて嫌になる木曜日もある。 つまり、僕たちは生きていく上で、上がったり下がったりを経験する。それも1週間の間に。でもなぜそうなってしまうのか?僕はこう思う。 人は、「過去の記憶」か「未来への関心」の中で生きている時に、落ち込んだり一喜一憂したりを繰り返す。でも考えてみたらこの手でさわれるのものは、「今」この瞬間にしかない。過去も未来も、目の前にはない。それは、自分の頭の中にだけある「た

          上がったり、下がったり。

          自分ができると思っていることしかできないし、起こらない。

          世の中は進化している。当然僕たちも今その過程にある。科学が進歩して、すごい便利になって、自分たちの想像を超えるくらいすごい技術がたくさん出ている現状。だからこそ科学やテクノロジーが必要以上にすごいものと錯覚してしまう。でも、冷静にみたら僕たちは見失いがちなのかもしれない。 「今も、進化の過程」ということを。だからまだわかっていないこと。解明されていないことも、たくさんあるということを忘れてはいけないと思う。今わかっていることが全てじゃない。そこを前提として、不思議だけど確実

          自分ができると思っていることしかできないし、起こらない。

          同じ話も「誰が話すのか?」で同じ話にならない。

          悔しい経験とは誰もがするものだ。僕の場合、       「結局のところ結果を出さないと、人には何も言えないんだな」       という現実を目の当たりにした時、「悔しい」という感情になる。これは具体的にどんなシーンかというと、        例えば、普段生活をしていてよくあるのはこれ。       親交のある人と、お酒を飲んだりして、ちょっと深い話になったとする。それで最終的には「人生の本質はこうだよね」的な話になる。       そこで僕は、自分が普段からあたためてきた渾身

          同じ話も「誰が話すのか?」で同じ話にならない。

          win-winって言葉は便利すぎるから注意

          win-winという言葉を耳にすることは割と珍しくない。 「とりあえずこれを言っとけば」みたいに万能な言い回しのように使われる傾向にある。     でもそのwin-winの体験を実際にしたことがある人は珍しい。これはなぜなのか?答えは簡単。言うほど簡単ではないからだ。     僕たちは、「極端」になりがちだ。考える必要がなくて気持ちがいいからどうしても考えが偏りがちになる。     でもwin-winの本質とは「中間」をみつけること。つまり極端の正反対。簡単には導き出される

          win-winって言葉は便利すぎるから注意

          過去をベースに話してないか?

          飲食店を経営していく上で、目を逸らしたくなるほど、追い込まれることの一つは、「人」。僕なんかよりもずっと稼いでいる経営者の方でも、「人」のことで悩んで頭を抱えているという話を聞くことも珍しくない。 僕も、今店を経営して13年経つが、今だに日々勉強だ。でも最近は思う。人だ人だと、原因を外だと決めつけるから、解決の糸口が見えないのであって、ほとんどの場合は、自分の中に原因があることが多いと感じている。 いってみれば、相手の発言や、態度を自分がどう受け止めているのか?で悩みが発

          過去をベースに話してないか?

          感じている理不尽度合いはどれくらい?

          ショックな出来事が起きたとき。すぐ立ち直って前を向ける人もいれば、何年もそのことを引きずって立ち直れない人もいる。 経営者にとって、「一つの出来事をどう受け止めるか?」 これは、人生というものにもし勝ち負けがもしあるとしたら、その勝敗を分けるターニングポイントだと僕はおもう。 じゃあ、なんで同じ人間なのにそこで違いが出てくるのか?このロジックがわかれば、大事な場面で選択を間違えないようにする大きな力になると思う。今日はこのことについてアウトプットしよう。 この言葉を軸

          感じている理不尽度合いはどれくらい?

          楽に勝てる勝負ばかりしていても ファンは増えない。

          薄利多売、低価格。個人店がこれの追求をすることがそろそろ限界なのは、みんな商売をやっている人は気付いてきてる。 じゃあどうすればいいのか?それは個人店にしかできない戦い方で、独自のポジションを確立していくしかない。そうある意味ブランド化していく。自分のお店を、近くに住む方にとって特別な存在へと昇華させる。こういう取り組みをしていかなくてはならない。 今日はこのことについてアウトプットしていきたい。ブランドってそもそも何か?まず定義すると、 ブランド=ファンがいる状態

          楽に勝てる勝負ばかりしていても ファンは増えない。

          最近は「自分の思い通りに仕事がしたい」の意味合いも変わってきたな。

          「誰にも縛られずに、自分の思い通りに仕事がしたい。」 僕が「経営者」という道を行こうと選んだ最初の理由はこれだった。 読者さんの中にも、最初はそういう気持ちで始めた人。または、現在「誰にも縛られずに、自分の思い通りに仕事がしたい。」という思いを秘めていて、いつか独立しようと思っている人は、多いのではないだろうか。 でも今思うとそれは考えが甘過ぎたと、言わざるをえない。経営というものを知れば知るほど 「誰にも縛られず」 というのとはかけ離れていく気がする。誤解のないよ

          最近は「自分の思い通りに仕事がしたい」の意味合いも変わってきたな。

          ほんとにその価値に対する値段の付け方は合ってるか?

          「価値に対しての対価の感覚がビジネスの肝です」 先日からこの言葉が頭にこびりついて離れない。僕の大先輩で、大きな会社の経営者さんが何気に言っていた言葉。この言葉。僕も知らなかったわけではない。 「ビジネスとは、価値と対価の交換。」 今までに読んだ本や、マーケティングのセミナーでもこの定義はよくでてくる。でも今考えると、その本当の意味を、自分の深いところまで落とし込めていたのか?と言うと、自信がない。 本当に心からここに向き合っているか? ところが、僕よりもずっと上の

          ほんとにその価値に対する値段の付け方は合ってるか?