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#1 山田コニーのおことばですが、、、

RistのPRの山田です。コニーです。こんにちは。
この企画は、私やあなたの好きなことばをそっと切り取って、主観的にことばの解釈・解説を行っていきます。ことばは出会うタイミングや、出会い方によって様々な見え方ができます。あなたの解釈はあなたのものですし、私の解釈は私のものです。ただ、その出会いは偶然でも、きっとあなたの人生を変えてくれるモノになるはずです。
素晴らしい出会いに今一度向き合ってみましょう。
そこからあなた自身が生み出すことばのヒントになってくれればと考えています。
コピーだけでなく、名言や、漫画の中の一節など面白いものがあれば拾っていこうと思います。

みなさんが好きなことばの僕なりの解釈もしていこうと思いますので、好きなコピーやセリフなどがあれば是非教えてください。僕自身もあなたによってもたらされる新しい「おことば」との出会いを待っています。

今回のおことば

この企画を始めようとしてから、第一回目のおことばを何にしようかなーとずっと考えていました。この企画のきっかけになったTwitterでおこなった #一番好きなコピー でいただいたものからにしようかとも考えたのですが、今回は別のおことばにしました。
そして、悩んで選んだ結果、今回のおことばはこちらです。

『いますぐピクニックに出かけないと、なにがおこるかわかったものじゃないわ』 byムーミンママ (「ムーミンパパ海へいく」より)

一発目から全然コピーではないこの感じ。緩くいきましょう(笑)
僕ね、ムーミン大好きなんですよ。新婚旅行ではフィンランド行って、現地の子供達と一緒にムーミンワールドではしゃいでいたくらい。あれは素敵な空間だったなぁ。それについてはまたいつか書いてみましょう。

フィンランドではムーミンは子供達の大好きなキャラクター。日本で言うアンパンマンとかドラえもんみたいな立ち位置です。
日本でムーミンが愛されるのは、周辺文化の素敵な感じや名言の数々など、ライフスタイルやカルチャーとしてのムーミンの世界が愛されているように思います。

スナフキンやちびのミィなど、ムーミンシリーズは名言がたくさんあることで有名ですよね。僕が選んだこのセリフはあまり名言として取り上げられることがないセリフです。しかし、僕個人としては大好きで、自身の活動にも影響を与えたような素晴らしいことばだと思っています。

おことばの背景

このセリフが出てくるのは「ムーミンパパ海へ行く」というムーミンのお話の中のムーミンママのセリフ。ことばの解釈をするのに、今回はムーミンママのキャラクター性から話していかなければならないでしょう。

ムーミンママ
名前からも分かる通り、ムーミンのママであります。まだ子供のムーミンや家族、家にくる様々な人をおもてなしする気が利いて、器用で、とっても温厚な性格です。ママがいるからこそ、ムーミン一家が穏やかに暮らしていけると言っても過言ではありません。一方で、自分の時間も大事にしており、みんなが出かけている時にはお昼寝や、趣味のガーデニングを楽しんだりします。

ムーミンパパ
このムーミンママのセリフはムーミンパパに言っているセリフなんですが、ムーミンパパの性格が分かるとより、このことばの意味が分かりやすいと思います。ムーミンパパは好奇心旺盛で冒険好き、優しさもありますが、基本的には自分の行動で家族を振り回すことが多いです。本作でもパパの一声で灯台の島へ行くことが決まり、家族で移動をして物語が動いていきます。冒険家気質が目立ちますが、一方で一家の主人として家族を守りたいという強く優しい面もあります。

状況について
このセリフが放たれた時の状況ですが、みんなで出かけた島に起こっている不思議な現象について、ミィが報告をしてきたところで、不穏な空気が流れていました。全員が何かの危険を察知し、ソワソワしている状況。パパが周辺の様子をムーミンと一緒に見に行っていると、ママはゴングを鳴らして無理やりみんなを呼び寄せてピクニックにいきましょうと言い出す。パパが「どうしてそんなことが考えられるんだ?」と怒鳴った後に普段は感情的にならないママが「なんだか危険が近づいている予感がするのよ」と怒鳴り返しています。その直後のセリフです。

おことばですが、、、(解釈・解説)

さて、背景と状況がわかったところでもう一度今回のおことばを見てみましょう。

『いますぐピクニックに出かけないと、なにがおこるかわかったものじゃないわ』 byムーミンママ (「ムーミンパパ海へいく」より)

危険が近づいてきている状況で、この台詞をいえるのは相当マイペースの人ではないのかと感じられるかもしれません。でもそれがムーミンママの素晴らしいところです。

普通はこんな状況でピクニックに行こうなどと言えません。ここから分かるのは、とにかく楽しいことは何がなんでも達成させると言う事の重要性。危険が迫っていると言うことに対して、危険に対応することよりも楽しさを優先させること。それくらい自身が楽しいと感じることへの執着は必要なことなんだと感じました。

仕事にしても、プライベートにしてもこの軸本当に大切です。

みなさん、楽しいことしてますか?ちゃんと楽しいこと優先できていますか?もっと派生して考えると、「自分が本当に楽しいと思えるものは何か?」という問いにも行き着きます。この答えが自分の中で分かっていないと、選択の軸がブレて周りや状況にながされるだけのことになってしまいがちです。僕自身、このことばを見つけてから、楽しいことをちゃんと追い求められるように自戒としてフリーランスの名刺にこのことばを記載をしています。

補足
この文章のすこし後に、『ムーミンママはとてもごきげんで、ありきたりのつまらない話をぶっつづけにしゃべったり、バスケットの中をかきまわして、サンドイッチをつくったりしました』と出てきます。普段となんら変わらないムーミンママの振る舞いで他のみんなは『そこにすわってコーヒーを飲んでいるうちに、みんなはきゅうに、すべてがごく自然で、それでよいのだという気がしてきました。』となっており、ムーミンママのこの提案はソワソワしたみんなを落ち着かせるためのママなりの気遣いだったことが分かります。

おわりに

前後の文章を読んでみるとムーミンママの優しさが目立つだけのストーリーですが、このセリフで止まってみると、全く違う一面が見えてきます。これもことばの面白いところですね。どのような状況でどんなタイミングでことばに出会うのかで、そのことばから抱く印象はかなり変わってきます。普段からのアンテナの張り方がとても重要だと分かる例でした。

ということで、企画一回目はムーミンママのおことばでした。みなさんの解説して欲しいお言葉も募集しています。今回は前後のことも含めての解説になりましたが、ことばによってはそのまま見て解説していったり、映像や写真とともに解説するものも出てくるかと思います。
こんな調子で時間が許す時に書いていきたいと思いますので、是非noteのフォローやスキをお願いいたします。


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